土曜日の馬場情報 良馬場 Aコース
開幕3週目ですが土曜の馬場を見ると引き続き高速馬場、12Rの2勝クラスが1:20.0、前半3F33.2なので消耗戦、当然のように後方待機組が差し切っています。それでも2,3番手で先行したスマートクラージュが4着に粘りました、この馬は前走も同じ阪神1400mで前半33.6を中段の前から快勝、走破時計も0.5秒縮めてきたので、クラスを考えれば高速馬場と考えて良いでしょうね。
◎ダノンファンタジー
○レシステンシア
▲インディチャンプ
△ジャンダルム
★クリノガウディー
☆ベストアクター
馬連 ②=⑧⑦⑩⑬⑰ 5点
3連単 ②⑧ー②⑧ー⑦⑩⑬⑰ 8点
上のグラフは阪急杯の過去5年のラップグラフです、ハイレベルな1400mらしいグラフで、基本的には平均からハイペースバランスですね。スローバランスは1度もありませんでした。
逃げるのはロードアクア、レシステンシア。3番手にダノンファンタジー。中段の前からメイショウチタン、ジャンダルム、中段やや前からカツジ、クリノガウディ―、中段からトライン、ミッキーブリランテ。中段やや後ろからメイケイダイハード、インディチャンプ。ベストアクター、中段の後ろからメイショウキョウジ、タマモメイトウ、後方からブラックムーン、ザイツィンガー、コンパウンダー、という並びを想定。
逃げるのはロードアクア、行くしかない馬で、1200mで前半33秒台を逃げた実績があるので、内枠を生かして逃げを狙ってくるはず。当然レシステンシアも控えることはないと思うので、この2頭が並んで引っ張る形でしょうか。その後ろから内をやや空けてダノンファンタジー、いつもの川田ポジションですね。ジャンダルムは荻野極騎手の継続騎乗なので、ここ2走と同じく中段の前からの競馬だと思います。クリノガウディ―は前走2番手先行で大敗したので、無理に前に行かずに出たなりのポジション。
インディチャンプは出して行って掛かる可能性を考えて、中段やや後ろ辺りではないかと。この位置だと前走阪神Cの二の舞になりそうですが、土曜12Rの差し・追い込み決着を見て、出して行かない可能性が高いと思います。昨年1着のベストアクターも中段やや後ろ、昨年と同じような位置取りかな~。
ペースは例年と同じように平均からハイペースバランスだと思いますが、レシステンシアは北村友騎手で2度ペースをしくじりやらかしていますね。ただ今回はロードアクアが居ます、ロードアクアは1200mで逃げるほどのスピードタイプですから、ここで控える可能性はないと思います。なのでレシステンシアが控えない限り、前半3Fは34.0を切ってくると思います。万が一レシステンシアというか北村友騎手がペースを落とそうとしたら、「友一!」という怒声が響くか?川田君が声を出さなくてもダノンファンタジーが突っつくと思うので、レシステンシアもロードアクアに並んでハイペースバランスのペースを作ると思います。
4コーナーです、ロードアクアがこの辺りで苦しくなりそう、レシステンシアが先頭に。ダノンファンタジーはレシステンシアに続き、内の各馬は隊列に変化なし。クリノガウディ―の騎手が岩田望騎手なので、この地点で動く可能性があります。L3は中緩みがないとしても11秒台前半のはずで、ここで外から動くとクリノガウディー自身は10秒台に入るラップを踏まなくてはならないと思うので、ここで岩田望騎手が我慢できるかどうか。クリノガウディ―が動いた場合は、インディチャンプがジャンダルムの後ろへ入りそう、ミッキブリランテの動きが微妙ですね。
直線L1標識付近です、レシステンシアが抜け出しダノンファンタジーが捉えられるか、ダノンファンタジーの後ろからジャンダルムが続き、その外にクリノガウディー。この2頭の後ろになりそうなのがインディチャンプで、コースが空くかどうか。外からトラインとベストアクターがバテ差しを狙って差せるかどうか。
では1頭ずつ見ていきます。
◎ダノンファンタジー ・心肺機能はやや高く、パワーはある、瞬発力はまぁまぁ。
・トップスピードの質はまぁまぁ、持続力は高い。・休み明けでも走る。
好材料:コース適性。 悪材料:特になし。
調教データ
今回:栗東w36.7-12.2,単走持ったまま、バランス良い。
2020阪神C:栗東w36.6-12.2,単走持ったまま、バランス良い。1着。
2020年府中牝馬S:栗東w35.7-11.6、単走強め、バランスは良いが掛かり気味。6着。
2020年ヴィクトリアM:栗東坂路40.7-12.5、単走持ったまま、バランス良い。5着。
2020年阪神牝馬S:栗東w36.9-12.1、単走やや強め、バランス良い。5着。
秋華賞:栗東w36.7-12.0、単走持ったまま、バランス良い。8着。
ローズS:栗東w36.2-11.8、単走持ったまま、バランス良い。1着。
阪神Cで1400mへの適性を見せたのがこの馬で、マイル以上では折り合いに苦労していました。その阪神Cと同じコースなのでコース適性は良いし、ロードアクアが居ることでスローはないと思うので、展開的にも良いと思います。外から積極的に前に行きそうな馬が居ないので、スムースなポジションが取れそうで詰まることもなさそう。レシステンシアに対して1㎏背負っている分が不安材料ですね。
○レシステンシア ・心肺機能は高く、パワーは不明、瞬発力はやや高い。
・トップスピードの質はまぁまぁ、持続力は高い。
好材料:距離適性。 悪材料:騎手不安。
調教データ
今回:栗東坂路36.1-11.5,単走強め、やや右傾。
2020年マイルCS:栗東坂路37.0-12.0、単走持ったまま、バランス良い。8着。
NHKマイルC:栗東坂路40.5-13.7、単走持ったまま、バランスは良い。2着。
桜花賞:栗東坂路36.2-12.1、単走持ったまま、やや右傾。2着。
阪神JF:栗東坂路37.0-11.9、単走持ったまま、バランス良い。1着。
1400mはファンタジーS以来ですが、そのレースが前半33.7で先行して圧勝しています、距離適性は問題なく54㎏も恵まれています。不安材料は北村友騎手が控えてしまうことぐらいで、ここは負けられないはずです。
▲インディチャンプ ・ステゴ産駒で掛かりやす。・休み明けでも走る。
・心肺機能とパワーの両立型で瞬発力はまぁまぁ。
・下り坂で加速できれば瞬発力は補えるが、L3が平坦だと加速に手間取る。
・トップスピードの質は高く持続力も高いが、グランアレグリアには劣る。
好材料:コース適性。 悪材料:特になし。
調教データ
今回:栗東坂路37.6‐13.0、強め2馬身遅れ、バランスはまぁまぁだが見劣り。
2020阪神C:栗東坂路37.4-12.6,やや強め1馬身先着、バランス良い。3着。
2020年マイルCS:栗東坂路38.3-12.2、やや強め2馬身先着、バランス良い。2着。
2020年安田記念:栗東坂路37.4-12.7、強め4馬身先着、バランス良い。3着。
2020年マイラーズC:栗東坂路38.1-13.6、強め半馬身遅れ、バランスは良い。1着。
2020年中山記念:栗東坂路37.2-12.2、持ったまま2馬身先着、掛かり気味でややバランス悪い。4着。
2019年マイルCS:栗東坂路38.6-12.2、強め3馬身先着、バランスは良い。1着。
2019年毎日王冠:栗東坂路36.9-12.3、強め2馬身先着、バランス良いが反応がイマイチ。3着。
実績は最上位ですが高松宮記念へ向けての前哨戦で、調教を見ると太目残しの感が強いですね。調教タイム自体はマイラーズCの時と大きく違いませんが、今回はかなり追っていながら2馬身遅れ、しかも調教パートナーは持ったままでしたから、かなり印象が悪いですね。レースに行ってある程度は格好を付けて来ると思いますが、勝ち切るイメージはわかず、直線のコース取り次第では馬券外に飛ぶ可能性も十分にあると思います。
△ジャンダルム ・心肺機能はまぁまぁ、パワーは有る、瞬発力はやや高い。
・トップスピードの質はまぁまぁ、持続力はまぁまぁ。
・距離は短い方がいい。
好材料:距離適性。 悪材料:クラス負けの危険。
調教データ
今回:栗東坂路38.4-11.8,単走持ったまま、バランス良い。
2020阪神C:栗東坂路38.9-12.0,単走持ったまま、バランス良い。7着。
2020年関屋記念:栗東坂路40.3-12.8、単走持ったまま、バランス良い。11着。
2019年富士S:栗東w39.4-11.9、持ったまま併入、バランスは良い。18着。
2走前の信越Sで1400適性を見せました、前走の阪神Cは家賃が高かった感じですが、57㎏を背負っていたので1㎏軽くなる今回はチャンスあり。調教も坂路で持ったまま11.8を出してきたので、メイチの仕上げではないかと。
★クリノガウディー ・心肺機能はまぁまぁ、パワーは有る、瞬発力は低い。
・トップスピードの質はやや低く、持続力はまぁまぁ。
好材料:・・・。 悪材料:厩舎不安。
調教データ
今回:栗東坂路37.6-12.1,単走やや強め、バランスは良い。
2020阪神C:栗東坂路36.1-12.1,単走強め、バランス良い。5着。
2020年スプリンターズS:栗東坂路39.6-12.1、単走持ったまま、手前を変える時に右に寄れる、舌も出している。5着。
2020年セントウルS:栗東坂路38.9-11.6、単走強め、右傾でバランス悪い。7着。
2020年関屋記念:栗東坂路38.0-11.7、単走やや強め、バランス良い。18着。
2020年高松宮記念:栗東坂路36.6-12.1、単走強め、バランス良い。1着降着4着。
2020年阪急杯:栗東坂路36.911.7、単走一杯、バランスは良い。7着。
2020年東京新聞杯:栗東坂路37.7-11.7、単走やや強め、バランス良いが舌を出している。3着。
2019年マイルCS:栗東坂路37.3-11.8、単走強め、バランス良い。7着。
2020年富士S:栗東坂路38.7-11.9、単走持ったまま、ややバランス崩すも許容範囲。4着。
まず調教では特に問題が無かったです、コース適性も阪神C5着からは悪くないはずです。問題はテン乗りの岩田望騎手で、結構癖のある馬ですしテン乗りで上手く乗れるかどうか。前走2番手先行で大敗したので、今回は前に行かないはず、中段からのバテ差しに回ればチャンスはあるが、決してトップスピードの質が高いタイプでない、高速馬場への対応も含めて流れ込んで3着があるかどうか。
☆ベストアクター
・心肺機能はやや低く、パワーは有る、瞬発力は低い。
・トップスピードの質はまぁまぁ、持続力は高い。
好材料:コース適性。 悪材料:長期休養明け、騎手不安。
調教データ
今回:美浦坂路38.0-12.4,持ったまま併入、バランス良い。
2020年阪急杯:美浦坂路39.1-12.5、持ったまま半馬身先着、バランス良い。1着。
1年振りですね、調教は昨年並みのタイムが出ていますが、レースの距離で力を発揮できるかどうかは未知数です。団野騎手への乗り替りは勝負気配がなく、陣営も今回は半信半疑ではないかと。