2019年ホープフルS 予想。


まずは馬場状態ですが先週の日曜日夜から雨が降り月曜日まで20.5㎜降りました、その後は金曜日の朝方1㎜の降水量が記録されていますが金曜午前の段階で良馬場発表です。含水率を見ても先週と同じよう馬場だと思うので、良馬場でも力の要る時計のかかる馬場状態ではないかと思います。

◎ワーケア

○ヴェルトライゼンデ

▲パンサラッサ

△コントレイル

★ブルーミングスカイ

☆オーソリティ

Xガロアクリーク

Xラインベック

xナリノモンターニュ

3連複 ⑦=②③④⑤⑥⑨⑪⑬=②③④⑤⑥⑨⑪⑬ 28点

逃げるのはパンサラッサ、ラインベックが外から内に切り込みその外にラグビーボーイ、3列目のインコースからブルーミングスカイ、ヴェルトライゼンデ、クリノブレーヴが外から中段のやや前あたりで追走。コントレールが中段の最内その外にワ―ケア、ナリノモンターニュ、ガロアクリークまでが中段。ブラックホール、オーソリティ、ディアセオリーが後方からという並びを想定。

矢作厩舎はパンサラッサとコントレイルの2頭出しです、コントレイルが内枠を引いたので包まれる可能性が出てきました、これを避けるには馬群が凝縮するのは良くないので、ハイペースで飛ばして馬群が縦長になることが理想的です。そのために矢作厩舎のもう一頭パンサラッサにある程度のペースで逃げることを指示するのではないかと思います。パンサラッサの騎手は矢作厩舎所属の坂井騎手なので、指示をしやすいはずですし指示通り乗ると思います。

コントレールは中段の最内をすんなりと取れると思いますが、ワ―ケアやヴェルトライゼンデが外からプレッシャーをかけるはずです。当然マーフィー騎手やルメール騎手はぎりぎりまでコントレールを内に閉じ込めておくはずで、向こう正面では常に外からプレッシャーを受け続けることになります。 ワーケアの位置取りはヴェルトライゼンデのすぐ後ろというのが理想的です、ヴェルトライゼンデは前走の萩ステークスで見せたように要所での動き出しは鋭いものがあります、つまりルメール騎手にとって頼りになる人馬だということです。

ナリノモンターニュは前走先行していましたがミルコに乗り変わることでスタートが遅れる可能性があり、またヴィクトワールピサの産駒でもあるので後方で脚を溜めた方が爆発的な末脚を発揮する可能性があり中段よりも後ろからの競馬を選択すると思います。ガロアクリークも前走新馬戦同様中段やや後ろから、オーソリティが外目の枠に入ってしまったので前半ポジションを取れるかどうかが非常に難しくなりました、外から無理に出して行ってしまうと息切れする可能性があり、中段の後ろで脚を溜めるのではないかと思っています。 ブラックホールはもともとスタートがあまり良い方ではないので中段を見る後方から、休み明けでもありどこまで追走できるかやや不安なところもあります。

4コーナーから直線入り口です、パンサラッサが緩めない流れで4コーナーを回ってくればラインベックが息切れする可能性もありやや間隔が空くかもしれません。ラグビーボーイもハイペースになってしまうと息切れの可能性があるのでこの外からヴェルトライゼンデが上がって行きワーケアがそれに続きます、ここでコントレイルの前にスペースができると思うのですが、瞬間的に福永騎手がこのスペースに反応できるのかどうか、またこのスペースはラグビーボーイが下がってくるスペースでもあるので、ここからさらに進路を変更する必要が出てきそうです。ワーケアの後ろにはガロアクリークがいると思うので、コントレイルはヴェルトライゼンデの作る隊列が通過した後まで待たされる可能性があります。

オーソリティは外からスムースですがクリノブレーヴが下がってくるはずなので、これを避けるために更に一頭分外を回す距離ロスが生じると思います。ナリノモンターニュ、ブラックホールは進路が空くまで待たされそうですし、ディアセオリーは外を回すコース取りをすると思います。

直線L1標識付近です、パンサラッサが粘っていると思いますが外からヴェルトライゼンデ、さらに外からワーケアが交わしにかかります。 ワーケアのすぐ後ろにいると思うガロアクリークですが、瞬発力では見劣りそうなのでここにやや間隔が空きそう、コントレイルはL1標識手前辺りでコースが空きそうなのでここからどこまで伸びるか。外からスムースなオーソリティですがコーナーで一頭分外を回された距離ロスがどの程度影響するのか。 ブルーミングスカイは田辺騎手なのでおそらく内から勝負に行くと思います。

では一頭ずつ見ていきます。

◎ワーケア 好材料:2カ月強の間隔空け。悪材料:特になし。美浦w37.7-11.9、持ったまま併入、バランス良い。

新馬戦、  アイビーSと中段から進めてL2標識付近まで馬の後ろで我慢をさせて、そこから追い出すという直線の短い中山を意識した乗り方をしていたと思います。トップスピードの質と持続力が非常に高く瞬発力もまあまあのものを持っています、坂で一気に加速できるパワーも持ち合わせているので、中山コースは初めてですがコース適性は高いと思います。今年好調なハーツクライ産駒で先週の有馬記念でもリスグラシューが圧勝しているので、現在の馬場状態にも適正があると思います。中目の枠を引けたので外の先行馬を行かせ。内のコントレイルを見ながら進められる絶好の位置を確保できそうです。

○ヴェルトライゼンデ 好材料:2カ月の間隔空け。悪材料:初輸送。栗東坂路39.4-12.0、やや強め1馬身先着、バランス良い。

前走の萩Sは稍重だったこともありスローバランスで能力の高さを見せられた感じがしませんが、L2で1秒の加速をして11.2秒のラップを叩き出しています、この区間は下り坂から平坦になっている部分なので瞬発力を高くは評価できませんが、少なくともトップスピードの質は高いものを見せました。動き出しも非常にスムースでしたし操縦性も高いと思います、 マーフィー騎手のゴーサインにしっかりと反応できれば直線入り口ではすんなりと抜け出してしまうと思います。この馬は初輸送なのと坂上ゴールを経験していないことが不安材料です。

▲パンサラッサ 好材料:道悪適正。悪材料:クラス負けの危険。栗東坂路38.1-12.5、持ったまま2馬身先着、バランス良い。

前走のエリカ賞ではスローバランスを2番手先行して、トップスピードの質で見劣り凡走してしまいましたが、2走前の未勝利戦で不良馬場の中ハイペースで先行して圧勝しています、不良馬場に高い適正があるだけなのか、ハイペースバランスで飛ばして心肺機能と持続力が問われた方が良いのかまだ分かりません。はっきりしているのはスローバランスからトップスピードの質を問われてしまえば切れ負けしてしまうということです。この馬のお姉ちゃんはディメンシオンで心肺機能と持続力が非常に高い馬です、同じ適正を受け継いでいるならばハイペースバランスで飛ばした時に良さが出る可能性がありこの評価にしました。調教も非常に良かったので上ではラビットのような書き方をしましたが、案外この馬が逃げ粘ってしまうのではないかと思っています。

△コントレイル 好材料: 休み明け2走目。悪材料:騎手弱化。栗東坂路37.5-12.3、単走持ったまま、バランス良いがやや首が高い。

東スポ杯2歳ステークスでとんでもないトップスピードの質と持続力を見せて圧勝したのはこの馬で、今回も一緒に走るラインベックに対して9馬身の差をつけています。 東京コースで行われるならば当然1着の期待が最も高い馬ですが、中山で内枠に入ってしまうとなれば話は別です、特に鞍上は福永騎手なので捌けない可能性はとても高いと思います。 他にこれといった悪材料はなく輸送も経験していますし坂上ゴールの阪神でも圧勝しているので、直線で捌けるかどうかこの一点だけに掛かっていると思います。

★ブルーミングスカイ 好材料:距離適正。悪材料:クラス負けの危険、騎手弱化。栗東坂路38.5-12.4、強め併入、バランスは良い。

この馬はお姉ちゃんがトーセンブレスでよく似ているなと思うのが、 キレッキレのトップスピードの質を持っていない部分です。持続力は高いものを持っていますがスタートがあまり良くないので先行するのにやや苦労しています。今までは少頭数で先行して持続力を生かして粘ってきました、今回も少頭数なのは好材料ですし内枠を退けたことですんなりと先行できればチャンスはあると思います。今回は田辺騎手に乗り替わりですが川田騎手からなのでプラス材料ではありません、しかし田辺騎手の場合は終始インコースを通してロスなく乗って直線も内から抜け出すという、ある種決め打ち的な乗り方をするのでこの賭けが当たれば3着ぐらいには入ってきそうです。

☆オーソリティ 好材料:休み明けでフレッシュ、コース適正。悪材料:クラス負けの危険。美浦w38.6-12.4、やや強め半馬身先着、バランス良い。

芙蓉ステークスを中段から差し切って圧勝しているのでコース適性はとても良いと思います、この馬はノーザンF生産馬なので休み明けでも走ると思います。不安材料はこの馬のお兄ちゃんアーデンフォレストが500万条件に上がって、レースのペースが上がった時に凡走してしまったことです、この馬が同じような特性を受け継いでいるとなると、今回はパンサラッサがある程度ペースを引き上げてくると思うので追走で一杯になってしまう可能性があり、 外枠からなので4コーナー大外を回してしまう危険性もあります。

Xガロアクリーク 好材料:距離適正、前走上がり1番時計で33.5。悪材料: 騎手。美浦坂路40.1-12.4、やや強め1馬身半先着、バランス良い。

新馬戦は当然スローバランスでしたが上り3F33.5という末脚でしっかりと勝ち切っています、キンシャサノキセキ産駒は仕上がりが早い印象があるので2歳のこの時期から好走してくる可能性が十分にあります。モンドキャンノ、シュウジが朝日FSで2、5着なので血統的に期待が持てます。 

Xラインベック 好材料:休み明け2走目。悪材料:クラス負けの危険、騎手弱化。栗東w38.2-12.4、やや強め1馬身先着、首が下がっている。

ディープインパクトにアパパネという超良血馬で期待が大きいのですが、前走の東スポ杯2歳ステークスではコントレイルに9馬身も離される3着でした、スローバランスでは全く結果が出ていないので、今回パンサラッサが作り出すペースが嵌れば好走の可能性はあると思います。ジナンボーを見ると古馬になってからの方が良さそうな気もしますが。

xナリノモンターニュ 好材料:コース適正、距離適正、騎手強化。悪材料:クラス負けの危険。美浦w38.4-13.3、強め併入、ややバランス悪い。

今回はミルコに乗り替わります、元々スタートがあまり良くないので後方からになる可能性も十分にあります。この馬はヴィクトワールピサの産駒なので貯めれば貯めるだけで末足を爆発的に使ってくる可能性があります、そういう意味ではスタートが良くないミルコとは手が合う可能性もあり、またヴィクトワールピサ産駒のジュエラーで桜花賞を勝っている実績もあるので、 この乗り替わりに期待して最後の印を回しました。

シェアする

  • このエントリーをはてなブックマークに追加

フォローする