2020年フェブラリーS 予想。昨年の再現に期待。


まずは馬場状態ですが土曜日は朝から良馬場で行われました、 土曜日の夕方17時過ぎぐらいから雨が降っていて18時頃まで降り続く予報になっています、雨量はあまり多くなく19時以降は日曜日まで雨のマークはないので、レース開始時には良馬場になっていると思います。土曜日の10R金蹄Sでは昨年よりもやや時計が掛かっている印象でしたが、土曜日夕方の雨で含水率が上がれば昨年並みの馬場になるのではないでしょうか。

◎インティ

○ヴェンジェンス

▲モズアスコット

△サンライズノヴァ

★ワンダーリーデル

☆ミッキーワイルド

Xワイドファラオ

3連複 ⑤⑦=③⑤⑥⑦⑨⑫⑯=③⑤⑥⑦⑨⑫⑯ 25点

3連単 ⑤⑦⑫ー⑤⑦⑨⑫⑯-③⑤⑥⑦⑨⑫⑯ 60点

逃げるのはインティ、内からワイドファラオが二番手に、外からミューチャーリー、ケイティブレイブが先行すると思います。中段の前からアルクトス、ミッキーワイルド、最内にブルドッグボス。中段からモズアスコットとヴェンジェンス。中段のやや後ろからタイムフライヤー、サンライズノヴァ、デルマルーヴル、中段の後ろにワンダーリーデル、モジアナフレイバー。後方からキングズガード、ノンコノユメという並びを想定。

インティ以外にこれといった逃げ馬がいないので、昨年同様インティが楽なペースで逃げてしまう可能性が非常に高いと思います、外からミューチャーリーとケイティブレイブが上がってくると思いますが、インティを叩いて先頭に出ることはないと思います。逃げる事も出来るワイドファラオですが福永騎手なので豊騎手を行かせてその後ろから。ミッキーワイルド、ヴェンジェンスは中段あたりから進めると思います、特にヴェンジェンスは前走インティをマークする形になり差し切っているので、今回もインティからあまり離されないポジションを取ってくると思います。

前走は中段やや後ろから直線鋭い末脚で差し切ったモズアスコットですが、インティが楽に逃げてしまえば届かない可能性が高くなるので、ルメール騎手はインティを射程圏内に入れたポジションをしてくると思います。これは昨年フェブラリーSでゴールドドリームに乗っていてインティを差し損ねたことを反省して、チャンピオンズCではインティを射程圏内に入れる中段やや前から進めたポジション取りを見れば、同じように乗ってくる可能性が高いと見ています。

初手のポジションが流動的なのがサンライズノヴァで、昨年の武蔵野ステークスでは先行して5着と、ハイペースだったことを考えれば悪くない内容でした、今回はインティが平均バランスぐらいにするはずなので先行しても持ってしまう可能性もありますし、後方からでは届かない可能性が非常に高いので中段から進めると思います。ワンダーリーデルも先行していた時代があるので、もう少し前のポジションでレースをしたいと思っているはずですが、最近はスタート後の二の足がやや遅くポジションを取れていません、本番で先行できるかどうか微妙なところ。

4コーナーから直線入り口です、昨年同様この辺りでインティがスパートをかけるはずです、ワイドファラオはインティの瞬発力に付いて行けるほどの瞬発力を持っていないので、ここではやや間隔が空いてしまうのではないかと思っています。ミューチャーリー、ケイティブレイブはこのあたりからペースが上がるためにスピード負けして徐々に後退を始めると思います、この2頭の間からミッキーワイルドが早めに進路を確保に動くと、それにヴェンジェンスが続きサンライズノヴァも追走すると思います。

中段の外を追走するモズアスコットは非常にスムースに直線に入れる位置、タイムフライヤー、ワンダ―リーデルはこの辺りでコースを確保しておかないとスムーズさを欠くと思います。キングズガードは内目を回して馬群の中からコースを探すことをよくやるので、ここでも外には出さないと思います。逆にノンコノユメは外から追い込みに行くと思います。

直線L2標識付近です、インティが後続を出し抜き三馬身くらいのリードを築くと思います、これは昨年と同じパターンでインティの上がり3Fは35.5だったので、今年も同じようなラップで推移すると後続は34秒台の末脚を持っていないとインティには届きません、今回のメンバーの中で34秒台の末脚を繰り出せる可能性があるのはモズアスコットとサンライズノヴァではないでしょうか。

ワイドファラオとミッキーワイルドは早めの進路確保からスムースなコース取りで直線に入ってくると思います、ヴェンジェンスとサンライズノヴァはミューチャーリーやケイティブレイブが下がってくるので、ここで待たされずにスムースに直線に入ってこれるかが好走のカギになると思います。モズアスコットは外からスムース、その後ろからデルマルーヴルが追走するでしょう。内からタイムフライヤーとワンダーリーデルがコースを探しながら伸びてくると思います。

直線L1標識付近です、インティがセーフティリードを保ったままで、ヴェンジェンスが外から差をジリジリと詰めにかかります、トップスピードの質で比較するとワイドファラオとミッキーワイルドは互角、この二頭よりもヴェンジェンスとサンライズノヴァは上、このメンバーの中で最も高いトップスピードの質を持っているのはモズアスコットです、ただしモズアスコットはマイルを克服できるかどうか、サンライズノヴァは中段から進めた時にトップスピードの質が鈍らないかどうかと、スムースなコース取りができるかどうかが不安な点です。前走の位置取りを見ればヴェンジェンスの方がこの2頭よりも条件は良いのではないかと思います。

1400mがベストのアルクトス、1200mがベストのブルドッグボスがこの辺りで後退すると思うので、タイムフライヤー、ワンダーリーデル、キングズガードあたりはコース取りが難しくなると思います。デルマルーブルがこの辺りでスピード負けしそう、モズアスコットがマイルをこなせるようならばL2で一気に引き離されてしまうのではないでしょうか。

では1頭ずつ見ていきます。

◎インティ ・心肺機能は高く、パワーもある、瞬発力はまぁまぁ。・トップスピードの質は低くはなく、持続力は高い。好材料:コース適性。 悪材料:特になし。栗東坂路37.7-12.5、単走強め、やや右傾。

昨年の1着馬なのでコース適性はとても高いですし、今年も逃げ馬不在で楽に単騎逃げに持ち込めるのではないかと思います。昨年同様マイペースで平均バランスを作り出し、L2最速戦に持ち込んで後続を突き放し粘り込むという同じようなレースをしてくると考えています。豊騎手なのでおそらく昨年とほぼ同じようなラップを踏んでくるはずで、これは阪急杯で2年連続ダイアナヘイローで逃げてほぼ同じラップを刻んでいることからも、意図的にやってくると思います。今年はゴールドドリームが不在なので昨年同様上り3F35.5で纏めてしまえば、差される不安は非常に少ないはずです。 未対戦のモズアスコットがマイルをこなせるならば差される可能性はありますが、他の馬に差される心配は非常に少ないと考えています。

○ヴェンジェンス ・心肺機能はやや高く、パワーはある、瞬発力は低い。・トップスピードの質はまぁまぁ、持続力は高い。好材料:・・・。 悪材料:久々の府中。栗東坂路38.1-12.7、単走持ったまま、バランス良い。

元々は1200~1400mで強い競馬をしていましたが、1800mでも好走 してしまう距離適性の幅の広さを見せています。短距離では心肺機能を活かすようなレースもしていましたし、2019年みやこSでもハイペースバランスをバテ差しで勝ち切るなど、心肺機能と持続力の高さを存分に見せています。前走の東海Sではインティを射程圏に入れる位置取りでしっかりと先着しています、ややスローバランスになったことで中段から差す競馬でまあまあのトップスピードの質を見せました、もちろんインティに対して2㎏軽かったことは考慮する必要がありますが、インティを射程圏に入れた中段のポジション取りは、今回へ向けてとても良い材料だと思います。 

▲モズアスコット ・心肺機能とパワーの両立型で瞬発力は高くない。・トップスピードの質はまぁまぁ、持続力も高い。好材料:休み明け2走目、ダート適性。 悪材料:距離適性。栗東坂路37.6-12.4、やや強め⒉馬身先着、バランス良い。

前走の根岸ステークスで初ダートにも関わらず圧勝してしまった高いダート適正には驚きました、上がり3F34.7なのでインティを差し切れる可能性は十分にある馬です。この馬は2018年安田記念を勝っていますが、以後ははっきりと距離適性が短くなってきました、芝では1400mがベストなのでダートでマイルをこなせるのかどうか、この点が大きな不安材料です。ルメール騎手なので前走のように大きく出遅れない限り、インティを射程圏に入れたポジションを取ってくると思うので、距離さえこなせれば一着も十分に可能性のある馬だと思います。

△サンライズノヴァ ・心肺機能は低く、パワーは有る、瞬発力は低い。・トップスピードの質は高く、持続力は高い。好材料:コース適性。 悪材料:特になし。栗東坂路37.5-12.6、単走やや強め、バランス良いがやや重苦しい。

モズアスコットほどキレッキレのトップスピードの質を持っている馬ではありませんが、まあまあのトップスピードの質と高い持続力を生かして後方から差し切る競馬で活躍していました、昨年の武蔵野ステークスではハイペースバランスを先行して5着と悪くない内容だったと思いますが、 GⅠの舞台で同じように先行してくるとは考えにくく、インティをギリギリで射程圏に入れる中段あたりにポジションを取ってくると考えています。コース適性はとても高いのですが後方からでは届かないことを再三見せているので、自身の末脚に影響しないギリギリのポジションを取れればチャンスはあると思います。

★ワンダーリーデル ・心肺機能はまぁまぁ、パワーは有る、瞬発力はまぁまぁ。・トップスピードの質はまぁまぁ、持続力は高い。好材料:コース適性、休み明け2走目。 悪材料:クラス負けの危険。栗東坂路37.1-12.6、やや強め併入、バランスは良い。

昨年の武蔵野ステークスを勝ち切っているようにコース適性はとても高い馬です、近走はスタートがあまり良くなくポジションを取れないので、ハイペースバランスで前が潰れないと届かないと思います。前走の根岸ステークスは休み明けだったので凡走したことは度外視できます、大外枠から上手くポジションが取れるかどうかだけでしょう。トップスピードの質は高いわけではないので、中段よりも後ろになってしまえば当然インティには届きませんし、マイルをこなせることが条件ではありますがモズアスコットやサンライズノヴァにも先着するのは難しいと思います。横山典騎手は東京新聞杯で外目の枠からクリノガウディーを最内に入れて先行させているので、騎手の手腕に掛かっています。

☆ミッキーワイルド ・心肺機能は高く、パワーもある、瞬発力はまぁまぁ。・トップスピードの質はまぁまぁ、持続力は高い。好材料:コース適性。 悪材料:クラス負けの危険。栗東坂路37.6-12.5、単走持ったまま、バランス良い。

前走は休み明けで+8kgと仕上げ切っていませんでした、ロードカナロア産駒なので前走の凡走はむしろプラスに考えています、条件戦ですがこのコースを勝っているのでコース適性は十分にあり、乗り慣れている北村友騎手に乗り替わることもプラスの評価で良いと思います。トップスピードの質はまあまあの部類なので、ある程度前に居ないと勝負にならないはずです、前半のポジション取りが非常に重要になると思います。

X ワイドファラオ ・心肺機能とパワーの両立型で瞬発力はまぁまぁ。・トップスピードの質はまぁまぁで持続力は高い。好材料:斤量1㎏減、コース適性。 悪材料:クラス負けの危険。栗東w37.6-12.0、単走やや強め、バランスは良い。

前走の根岸ステークスは開催日が数日違うだけで1㎏重い斤量でした、運のないレースになってしまって5着ならば、前哨戦としては悪くなかったと思います。ユニコーンステークスを勝っているのでコース適性は高いはずですし、芝スタートになることで前半のポジション取りは前走よりも楽になると思います。