2021年NHKマイルC 予想。タイムの裏付けのある馬から。


土曜日の馬場情報 良馬場  Aコース

土曜は良馬場でした、11RのプリンシパルSが1:59.3でした、プリンシパルSは1分58秒台前半も出るレースなので、高速馬場ではなく標準的な良馬場だと思います。木曜日まで散水をしていたし、水曜日と金曜日にパラっと降ったことで、パンパンの良馬場にはなっていないのでしょう。日曜日は朝から晴れて気温も上がるようです、加えて風もあるので今日よりも馬場は乾くはずで、高速馬場に入る可能性が高いと思います。

◎ピクシーナイト

○グレナディアガーズ

▲リッケンバッカー

△ホウオウアマゾン                  

★バスラットレオン                              

☆ルークズネスト

馬連 ⑧⑱=③④⑤⑧⑬⑱ 9点                   

3連単 ⑧⑱-③④⑤⑧⑬⑱-③④⑤⑧⑬⑱ 40点

逃げるのはピクシーナイト、内からルークズネストとバスラットレオンが2,3番手先行、中段の前からレイモンドバローズ、グレナディアガーズ、ホウオウアマゾン。中段やや前からシティレインボー、リッケンバッカー、グレイイングリーン、中段からタイムトゥヘヴン、シュネルマイスター。中段やや後ろからゴールドチャリス、ソングライン、ヴェイルネビュラ。中段の後ろからアナザーリリック、ショックアクション、後方からランドオブリバティ、ロードマックスという並びを想定。

逃げられる馬が多く内からルークズネストやバスラットレオンも行く気があれば行けますね。ピクシーナイトを含めたこの3頭はシンザン記念で対戦済み、この時はルークズネストが出遅れ、外からピクシーナイトがバスラットレオンを制して逃げています。この時の前半3Fが34.7で、バスラットレオンが逃げたニュージーランドTの前半3Fは35.0です。ルークズネストが逃げたファルコンSの前半3Fは33.7なので、ルークズネストは逃げを主張できる可能性はあります。ただ幸騎手は前半から逃げ争いに行くイメージがない、セイウンコウセイでも控えてしまうので、2番手ではないかと。なのでピクシーナイト福永騎手が出して行けば、すんなり先手を取れると思います。

中段の前は内にレイモンドバローズが入りそう、グレナディアガーズは川田騎手なので、内が空いても潜り込むことはないと思います。外からホウオウアマゾンの豊騎手がどこまで上がるかですね、朝日FSでは若干スタートが遅かったし、豊騎手も無理やり先行するタイプではないですからね。リッケンバッカーはスタート悪くないので中段には居るはずで、シュネルマイスターが続くと思いますが、前半3F34秒台前半だと中段が取れない可能性もあるかと。

折り合いに難の有るランドオブリバティはソロっと出して後方、前走重馬場でも掛かっていたので、中段を取りに行くことはないと思います。ロードマックスは前走福永騎手で中段から伸びず、その前のシンザン記念では今回と同じ岩田望騎手で先行して凡走しています、4走前の京王杯2歳Sで後方から2着に好走しているので、同じイメージで乗れば後ろで脚を溜めるのではないかと。

4コーナーです、内の隊列は変化なしと思います、ピクシーナイトはアーリントンCでは重馬場を考慮してか大き目の中緩みを作りましたが、シンザン記念では大きな中緩みを作っていないので、全体でも大きな変化はないと思います。シュネルマイスターが動けば外に出すと思いますが、この辺りでも11秒台後半のはずで、シュネルマイスターが11秒台の前半で動けるかは未知数ですね。ロードマックスは朝日FSでも外から余裕を持って追走できていたので、後方から進出開始。

直線L2標識付近です、ピクシーナイトは大きな中緩みを作らないはずですし、L2まで追い出しを待つこともないと思うので、内でも詰まる馬は居ないはず。バスラットレオンの外にグレナディアガーズが出て、その後ろからリッケンバッカーが続くと思います。ルークズネストは幸騎手がL2まで追い出しを待つと思うし、内に入ってコースも空かない。もしくは直線入り口ではピクシーナイトが2,3馬身離しているかもしれません、その場合でもルークズネストはL2標識まで追い出さないと思います。

高速馬場ならこの辺りでも11秒台の前半のはずで、外からスムースでも差を詰めるほどではないと思います。ロードマックスはある程度のトップスピードの質は持ているので、ジリジリ上がってきそう。

直線L1標識付近です、ピクシーナイトが粘れるかどうか、ルークズネストは瞬発力を持っているタイプではないので、失速こそしないと思いますが、前を捕まえるとは思えません。グレナディアガーズは朝日杯でもL2で一気に3馬身程の差を詰めているので、ピクシーナイトに詰め寄りはず。バスラットレオンは前走中山で快勝していますが、L1の坂に差し掛かる前に勝負を決めていました、L1の坂では11.7に0.5程減速しているので、これをどう見るかですね。朝日FSでは坂でハッキリ失速しているので、L2の坂区間でグレナディアガーズに見劣る可能性があると思います。

リッケンバッカーはグレナディアガーズを目標に出来るのでスムース、ホウオウアマゾンは前走の反動がなければしっかり追走できるはず、持続力はデイリー杯2歳Sで見せていますからね。シュネルマイスターとショックアクションはスピード負けしないかどうか、外からスムースなロードマックスはこの辺りで距離適性が出てきそう。

では1頭ずつ見ていきます。

◎ピクシーナイト  ・心肺機能はやや高く、パワーは有る、瞬発力はやや低い。 

・トップスピードの質はまぁまぁ、持続力は高い。

好材料:休み明け2走目、距離適性。 悪材料:初輸送。

調教データ

今回:栗東坂路37.6‐12.3、抑えて3馬身先着、バランス良い。

サウスポーの可能性があり左回りで2戦2勝、右回りでは3,4着と左回りで見直したい馬です。シンザン記念で逃げ切り、この時の2着が出遅れたルークズネストでファルコンS1着、3着はバスラットレオンでニュージーランドT圧勝ですから、相手を考えても高評価ですね。今年は中京でしたが、過去シンザン記念の走破時計が1分33秒台だったのは、2014年ミッキーアイルの1:33.8だけ、その時よりも前半が速いので、ピクシーナイトは心肺機能と持続力の両方を見せています。そのミッキーアイルがNHKマイルCを勝っているので、3歳マイル王の資格は十分にあると思います。

○グレナディアガーズ  ・心肺機能は高い、パワーは有る、瞬発力は不明。

・トップスピードの質はまぁまぁ、持続力は高い。

好材料:距離適性、休み明け2走目。 悪材料:初輸送。

調教データ

今回:栗東坂路39.3-12.2、抑えて併入、バランス良い。 

朝日FS:栗東坂路37.8-12.6、持ったまま半馬身先着、手前を変える時にややバランス崩す。1着。

朝日FSの勝ち馬、それもレコードタイムの勝ち馬ですから王者として受けて立つ立場。前走は休み明けだったので取りこぼしましたが、ルークズネストに対して1㎏重かったので不安はないでしょう。休み明け2走目で上積みも期待できますし、川田騎手の継続騎乗も好材料です。フランケルの産駒なので前に行って持続力を生かせるこの馬は、取りこぼしの不安はないと思います。

▲リッケンバッカー  ・心肺機能はまぁまぁ、パワーは有る、瞬発力はやや低い。 

・トップスピードの質はまぁまぁ、持続力は高い。

好材料:距離適性。 悪材料:初輸送、使い詰め。

調教データ

今回:栗東w43.6‐13.7、単走持ったまま、バランス良い。

前走は直線入り口でレイモンドバローズとワールドバローズに前を塞がれながら2着、終始スムースだったホウオウアマゾンに0.2差ですから、こちらがスムースだったらホウオウアマゾンと差はなかったはず。阪神の未勝利戦でルークズネストに負けた時も、直線入り口で待たされていながら、上り3F33.8でクビ差だったので、ルークズネストよりも上の評価で良いと思います。枠の並びからもグレナディアガーズの後ろを取れそうなので、目標に出来れば好走できるはず。横山武騎手は今期絶好調なので、この乗り替りは好材料で良いと思います。使い過ぎが不安ですが。

△ホウオウアマゾン  ・心肺機能は高い、パワーは高い、瞬発力はまぁまぁ。

・トップスピードの質はまぁまぁ、持続力は高い。

好材料:距離適性。 悪材料:初輸送、反動。 

調教データ

今回:栗東坂路38.8‐12.4、単走持ったまま、バランス良い。  

朝日FS:栗東坂路39.3-12.6、持ったまま併入、バランスまぁまぁ。9着。

前走のアーリントンCが重馬場でしたが、終始スムースで快勝。デイリー杯2歳Sでは1:32.4ですから時計の裏付けもありますし、豊騎手への乗り替りも不安はないですね。朝日FSの凡走理由が反動だとすると、今回は危ないかもしれません。  

               

★バスラットレオン  ・心肺機能はやや高い、パワーは不明、瞬発力はまぁまぁ。

・トップスピードの質は不明、持続力はまぁまぁ。・坂不安。

好材料:距離適性。 悪材料:クラス負けの危険、使い詰め。

調教データ

今回:栗東坂路41.2-12.6、単走持ったまま、バランス良い。  

朝日FS:栗東坂路39.0-11.9、やや強め2馬身先着、バランス良い。4着。

坂不安は今のところある、前走はL2で勝負を決めてしまったので、L1の坂を評価するのは躊躇してしまう。朝日FSではハッキリL1でグレナディアガーズに見劣ったので、恐らくは坂だと思うが。前走L2の加速は良かったが、今回は坂部分がL2なので、同じように加速できるかどうかは未知数。シンザン記念で3着になってしまったことで、3月に1勝クラスを走っていることが、1回余計だった可能性があり、年明け4走目だけでなく昨年の京都2歳Sからコンスタントに使われているので、疲労が大きな不安材料。

                              

☆ルークズネスト  ・心肺機能は高い、パワーは有る、瞬発力はまぁまぁ。 

・トップスピードの質はまぁまぁ、持続力は高い。

好材料:距離適性。 悪材料:騎手不安、初輸送。

調教データ

今回:栗東w39.7-12.6、単走持ったまま、バランス良い。

前走はグレナディアガーズを下す大金星、シンザン記念でも出遅れながら2着と結果を出しています。シンザン記念はマイルで出遅れたことが、前半無理をせずに済んだはずで、前走の逃げ切りを考えると1400mベストで、マイルには注文が付くのではないかと思います。高速馬場だと思うので1F誤魔化せるとは思いますが。大きな不安材料が幸騎手で、この馬でもL2標識まで追い出さないんですよね。瞬発力が高い馬ではないので、早目に追い出してスピードに乗せてしまった方がが良いと思うのですが。もう一点は昨年の幸騎手の芝重賞成績で0-0-0-40と1度も3着以内なし、今年は1-3-0-12と別人のように好調なので、これを継続できるのか、それともメッキが剥がれるのかですね。

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