2019年大阪杯 予想。


過去5年複数回3着以内に来ている種牡馬は、ディープインパクト7回だけです。更にキタサンブラックの父はブラックタイド(2回)でディープの全兄です。GⅠに昇格した後の2年でもディープ2頭、上記のブラックタイド1頭で半数を占めています。ディープに相性のいいレースだという事ですね。リピータが活躍するレースでもあり過去10年で5頭が3着以内に来ています、ただしキタサンブラック以外の4頭は1度目の連対時よりも着順を落とすか同じ着順でした。

過去5年3着以内の15頭は全て古馬GⅡ以上で好走歴がありました、キズナが勝った時は凱旋門賞4着からの参戦でこれを好走とするかどうかは微妙ですが、相手が相手ですし3歳での挑戦ですから好走に入れます。ショウナンパンドラがこのデータを見事に体現していて、2015年9着は前走エリ女6着からの参戦で古馬GⅡ以上での好走歴がありませんでしたが、翌年はジャパンC1着からの参戦で3着になっています。エポカドーロとワグネリアンには嫌なデータですね。展開はスローバランスになりやすく、ある程度のトップスピードの質と持続力、L1の急坂を上がるパワーを求められる展開が多いですね。

◎ペルシアンナイト

○ムイトオブリガード

▲キセキ

△ブラストワンピース

★ステルヴィオ

☆ワグネリアン

Xアルアイン

Xエポカドーロ

馬場状態ですが、土曜夕方の時点で稍重です。weathernewsのサイトでは19時まで弱い雨が降りその後晴れ、明日は晴れの予報ですがお昼ごろに傘マーク。日本気象協会の予報では今夜から明日にかけて雨マークはないので、こちらを信用して良馬場想定で行きます。先週は良馬場で行われて毎日杯で1:47.2、六甲S(L)で1:33.9というまぁまぁの時計が出ているので、標準やや速いくらいでいいかと思います。

展開ですが、逃げるのはキセキ、2番手に内からアルアインでエポカドーロは3番手に入るか、距離ロスを承知でアルアインの外へ行くかですね。外からダンビュライト、横山典騎手のムイトオブリガードがアルアインの後ろからでしょう。中段はスティッフェリオ、ブラストワンピースブラストワンピース、ステルヴィオ、内からワグネリアン、ペルシアンナイトの内にサングレーザー。後方からになりそうなのがマカヒキ、エアウインザー、ステイフーリッシュという並びを想定しています。

ペースはスローバランスからの後半1000mを緩めない、いつもの川田君のペースだと思います。前半の1000mを60~61秒、後半の1000mを58秒くらいで行くのではないでしょうか、このペースはかなり苦しいはずでハイレベルな持続力戦で結果を出していないと苦しくなるはず。展開予想が当たれば持続力の高い馬を高く評価した方が良いと思います。

4コーナーではエポカドーロとアルアインの位置が重要ですね、戸崎騎手がアルアイン北村を頼りにし過ぎると仕掛けが遅れて勝負にならないと思います。これはその後ろに居るであろうワグネリアンにも言えます、内で詰まる原因を作りそうな北村友騎手なので、アルアインの後ろは要注意ですね。ステルヴィオはブラストワンピースの外へ行きそう、これは前走の中山記念でもウィンブライトの外から勝負に行っていたので同じようなコースを取ると思います。ブラストワンピースは有馬記念のイメージで4コーナーで早目に動くはずで、この動きにペルシアンナイトが乗っていきそうです。エアウインザーやサングレーザーは届くかどうか微妙な位置に居そうですね。

展開予想をしていて一番いいポジションを取りそうなのが、現在殿人気のムイトオブリガード、横山典騎手は2度乗っていていずれも先行しています、今回も先行させてしまうと持続力を持っているだけに怖い存在。ルーラー産駒で休み明けは良くない馬で年明けは日経新春杯、金鯱賞と連続して凡走しています。しかし休み明け2走目のアルゼンチン共和国杯では、後半1000m58.2秒で上り3F32.5の1番時計で2着まで追い込んでいます。六社特別では休み明けにも拘わらず、先行して後半1000m57.6で纏めてルックトゥワイスに圧勝しています、この時が横山典騎手です。

では1頭ずつ見ていきます。

◎ペルシアンナイト   休み明け2走目で走り頃、格上げ、昨年2着でコース適正良い。栗東w11.5、持ったまま1馬身先着、バランス・伸び共に良い。 休み明け2走目は1,2,2着とパーフェクト、しかもすべてGⅠです。枠はやや外ですが14頭立てですし道中は中段の中目に居そう、勝負はブラストワンピースが動く4コーナーからのはずで馬群を縫って差してくると思います。

○ムイトオブリガード  休み明け2走目で走り頃、格上げ。先行してどこまで粘れるか。栗東w12.2、やや強め1馬身先着、バランス・反応良い。上記のようにここは大穴期待でもありますが、素材は足りているはず。後は横山典騎手のやる気次第でしょう。

▲キセキ   ルーラー産駒の休み明けは良くない。コース適正は良い。栗東w11.7、単走持ったまま、バランス良い。毎日王冠が休み明けで終い甘くなったので、この評価ですが能力は抜けたものがありますし、川田騎手もこの馬のことを手の内に入れているのでこの評価。本番は次走ではないでしょうか。

△ブラストワンピース   ハービンジャー産駒だが休み明けでも走る。内に詰まらなければ。美浦w12.2、強め併入、追っている割に伸びない。調教の動きがイマイチで”あれっ”という感じでした、ただ昨年の有馬記念の調教でも<美浦w12.8、強め併入、反応悪い。>だったのであまり心配はないかな~。3カ月の休み明けで新潟記念を勝っているので、大丈夫だと思うのですが。

★ステルヴィオ   休み明け2走目で走り頃、格上げ、延長、コース適正まぁまぁ。騎手、枠は不安要素。美浦w12.3、強め併入、反応悪い。この馬も調教がイマイチで追っている割に反応がイマイチなんですよね~、昨年のマイルCSの時が<美浦w11.9、一杯1馬身先着>だったのでブラストよりもこちらの方が心配です。

☆ワグネリアン   休み明けでも走るが6カ月ぶり。福永騎手で捌けるかどうか。栗東坂路12.4、単走持ったまま、バランス良い。調教は悪くなかったし、ダービーでは後半ロンスパになって良さが出ているので、内枠を上手く捌ければ。

Xアルアイン   休み明け2走目で走り頃、格上げ、昨年3着でコース適正良い。騎手と手が合わない。栗東坂路12.0、持ったまま半馬身先着、バランス良い。天皇賞秋でも直線待ってしまうんですよね、騎手の癖だと思うのですが・・・。瞬発力が少ない馬なので早目にエンジンをかけてあげれば内枠を生かせると思います。

Xエポカドーロ   休み明け2走目で走り頃、格上げ、延長、コース適正は良い。栗東w11.2、強め3馬身先着、バランス良い。ダービー2着で持続力は見せている、懸念は高速馬場でのトップスピード戦に対応できるかどうかですね。