2019年大阪杯 全頭評価。

過去5年複数回3着以内に来ている種牡馬は、ディープインパクト7回だけです。更にキタサンブラックの父はブラックタイド(2回)でディープの全兄です。GⅠに昇格した後の2年でもディープ2頭、上記のブラックタイド1頭で半数を占めています。ディープに相性のいいレースだという事ですね。リピータが活躍するレースでもあり過去10年で5頭が3着以内に来ています、ただしキタサンブラック以外の4頭は1度目の連対時よりも着順を落とすか同じ着順でした。

過去5年3着以内の15頭は全て古馬GⅡ以上で好走歴がありました、キズナが勝った時は凱旋門賞4着からの参戦でこれを好走とするかどうかは微妙ですが、相手が相手ですし3歳での挑戦ですから好走に入れます。ショウナンパンドラがこのデータを見事に体現していて、2015年9着は前走エリ女6着からの参戦で古馬GⅡ以上での好走歴がありませんでしたが、翌年はジャパンC1着からの参戦で3着になっています。エポカドーロとワグネリアンには嫌なデータですね。展開はスローバランスになりやすく、ある程度のトップスピードの質と持続力、L1の急坂を上がるパワーを求められる展開が多いですね。

では1頭ずつ見ていきます。

<マカヒキ>・心肺機能特化で瞬発力は年齢とともに落ちてきた。走りに無駄が無く長距離向き。 

・パワーが足りないので坂上ゴールは良くない。   

2017年天皇賞秋は不良馬場で持続力を問われる展開になり、高い心肺機能で5着に好走。2017年ジャパンCでは距離が伸びて4着に好走。2018年札幌記念では稍重馬場で前半からハイペースになり、消耗戦の持続力勝負を外からねじ伏せて2着。2017年大阪杯、2018年有馬記念では坂上ゴールで失速。

<ワグネリアン>・心肺機能とパワーの両立型で瞬発力は低い。

・トップスピードの質はまぁまぁ、持続力は高い。

・休み明けでも走る。   

弥生賞ではスローバランスを中段から、L2でダノンプレミアムのスパートに反応できず2着。ダービーではスローバランスを先行して、長くいい脚を使って1着、金子オーナーに助言されたか?。神戸新聞杯ではスローバランスを中段から、3F戦を持続力で1着、この時休み明け。

<アルアイン>・心肺機能とパワーの両立型で瞬発力はない。

・トップスピードの質は低くバテ差しタイプ。・重でも走る。   

2018年マイルCSではスローバランスを先行して粘り込み、内枠優位も味方。2018年天皇賞秋ではスローバランスを先行、後半ロンスパ戦を直線で溜めてしまい4着、ここではトップスピードの質と瞬発力の低さを見せる。2018年オールカマーではスローバランスを先行、後半11秒台連発のロンスパで2着。2018年大阪杯ではスローバランスを中段の前から、後半ロンスパになったがトップスピードの差でペルシアンに差され3着。2018年京都記念ではスローバランスを中段から、3コーナーで掛かったレイデオロに前に入られてしまい、L2最速戦に巻き込まれて2着まで、この時が重馬場。

<エポカドーロ>・心肺機能とパワーの両立型で瞬発力は高くはない。

・トップスピードの質は低く高速馬場は良くないが、持続力は高い。

・L3以降は緩めない方が良い。

2018年スプリングSでは離れた2番手でL3からロンスパに持ち込み2着、トップスピードの質でステルヴィオに見劣り。。2018年皐月賞では離れた追走集団の先頭でスローバランスから、L3からのロンスパに持ち込み1着。2018年ダービーではスローバランスを逃げてL4からのロンスパに持ち込み2着、ワグネリアンのトップスピードの質に見劣り。2019年中山記念では離れた3番手から3F戦で5着、高速馬場でL2の10.8が堪えたのと、休み明けの影響も。

<ムイトオブリガード>・心肺機能とパワーの両立型で瞬発力は低い。

・トップスピードの質は高く、持続力も高い。

・休み明けは良くない。・軽い高速馬場の方が合うかもしれない。  

2019年日経新春杯では超ハイペースバランスを中段の後ろから、直線伸びず、この時休み明け。2018年アル共ではハイペースバランスを中段の後ろから追い込み2着、この時が休み明け2走目。

<キセキ>・心肺機能とパワーの両立型で瞬発力は低い。

・トップスピードの質はまぁまぁ、持続力は化け物レベル。

・休み明けはやや良くなく、使い減りしない。   

2018年毎日王冠ではスローバランスを先行、L3最速戦を粘るも3着、この時が休み明け。2018年天皇賞秋ではスローバランスを逃げてL3最速戦で3着。2018年ジャパンCではスローバランスを逃げてL3最速戦、中緩みを作らない厳しいペースにして2着、1着はアーモンドアイ、3着以下は圧倒している、この時が休み明け3走目。2018年有馬記念では平均バランスを逃げて5着、休み明け4走目になり出脚が悪く逃げ体勢を築くのに手間取っていた。

<ブラストワンピース>・心肺機能とパワーの両立型で瞬発力は低い。

・トップスピードの質はまぁまぁ、持続力は高い。・休み明けでも走る。   

毎日杯ではスローバランスを先行してL2最速戦を押し切って圧勝、この時の2着がギベオン。ダービーではスローバランスを先行して、直線詰まって外に出したが届かず5着、瞬発力の低さを露呈。2018年新潟記念ではスローバランスを後方から、L2最速戦を大外から追い込んで1着。2018年有馬記念では平均バランスを中段の外から、後半が消耗戦になり外からねじ伏せて1着。

<サングレーザー>・心肺機能とパワーの両立型で瞬発力が高い。

・トップスピードの質はまぁまぁ、持続力もまぁまぁ。

・内枠から最短コースを通して追い出しを我慢してのL1バテ差しが勝ちパターン。

・休み明けでも走る。   

2018年マイラーズCでは平均バランスを中段から、コーナーで内を回して直線待ってバテ差し1着、この時が5番枠。2018年安田記念では平均バランスを中段から、4コーナー外を回して早目に追い出し5着、この時が15番枠。2018年札幌記念ではハイペースバランスを中段やや後ろから、インコースをロスなく回ってL1バテ差し、この時が2番枠。2018年天皇賞秋ではスローバランスを中段から、4コーナー外を回して2着まで、早目に追い出したことで瞬発力が低下した感じ。この時が9番枠。

<エアウインザー>・心肺機能とパワーの両立型で瞬発力は低い。

・トップスピードの質はまずまずで持続力が高い。・休み明けはやや割引。  

2018年チャレンジCでは実質スローバランスを離れた4番手から、自身3F戦に持ち込み差し切り、トップスピードの質と持続力で勝ち切る。2018年むらさき賞ではスローバランスを中段から、直線L2の途中まで詰まって追えなかったが、外に出してバテ差し、この時は直線で全体が早目に追い出していたためゴール前バテ差しが届いてかろうじて1着。2019年金鯱賞ではスローバランスを中段から、直線は一瞬ダノンプレミアムに置かれたが持続力を生かして3着に、この時が休み明け。

<ステイフーリッシュ>・心肺機能とパワーの両立型で瞬発力はない。消耗戦向きで坂がある方が良い。

・トップスピードの質は低くロンスパ向き。・休み明けでも走るが疲れやすい。  

2017年ホープフルSでは平均バランスを後方で折り合い直線バテ差し。2018年共同通信杯ではドスローから質の高いトップスピードを問われて凡走。2018年京都新聞杯は休み明けだが初コース、初めての先行策で刺激が入って1着。2018年神戸新聞杯でもトップスピードの質で見劣り。

<ペルシアンナイト>・心肺機能とパワーの両立型で瞬発力も十分。

・トップスピードの質は高く持続力も高い。・休み明けは良くない、着外3回。  

2018年マイルCSではスローバランスを中段の内を追走、L2最速戦で2着まで。2018年大阪杯ではスローバランスを中段のやや後ろから、後半のロンスパをバテ差して2着。2018年安田記念では平均バランスを中段のやや前から、直線詰まりながらジリジリ6着、この時が2か月の間隔空け。

<ステルヴィオ>・心肺機能はやや低かったが古馬になりあがってきた。

・パワーと瞬発力の両立型。

・トップスピードの質は高い、持続力もある。・休み明けでも走る。


2017年朝日杯FSではややスローバランスを後方から直線で追い込み2着。2018年スプリングSでは離れた追走集団の中段やや後ろから、L3からのロンスパに乗りトップスピード持続で競り勝ち1着。2018年ダービーでは距離が持たずに凡走、休み明け3走目も良くなかった可能性あり。2018年毎日王冠ではスローバランスからの5Fロンスパ戦を中段からトップスピード持続で2着まで、この時が休み明け。2018年マイルCSではややスローバランスからL2最速戦を瞬発力を生かして内から差し切り。

<スティッフェリオ>・心肺機能とパワーの両立型で瞬発力は低い。

・トップスピードの質は低く、持続力は高い。  

2018年札幌記念ではハイペースバランスを中段やや前からトップスピードの質で見劣り5着。2018年オクトーバーSではスローバランスを中段から、トップスピードの質で見劣り4着。2018年福島記念ではハイペースバランスを先行してバテ差し1着。2019年小倉大賞典では平均バランスを中段やや前からバテ差し1着。

<ダンビュライト>・休み明けは良くないが使い減りしない。

・心肺機能とパワーの両立型で瞬発力は低い。

・トップスピードの質は低く持続力は高い。  

2018年AJCCではスローペースを2番手追走から4F戦に持ち込み1着。2018年チャレンジCでは前半ややスローからL2最速戦に対応できずに届かず4着。2019年AJCCもL2最速戦で凡走。神戸新聞杯、大阪杯、宝塚記念、オールカマーは休み明けで凡走。

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