2018年有馬記念 回顧その2

ブラストワンピースはなぜ勝てたのか、ハービンジャー産駒でロンスパは苦手なはずなのにどうも納得できなかったので、もう少し詳しく分析してみました。
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走破時計2:32.2 前半1100m67.0 上り3F36.9

L12.5(6.8) L12(11.6) L11(11.8) L10(11.9) L9(12.2) L8(12.8) L7(12.6) L6(12.2) L5(11.6) L4(11.8) L3(11.8) L2(12.2) L1(12.9)

ブラストワンピースはハービンジャー産駒です、ロングスパートは苦手なはずなのに、なぜこのロンスパ減速戦で勝てたのか不思議でした。昨日書いた回顧ではキセキが作ったペースを元に分析しましたが、ここではブラストワンピース自身のラップタイムを計測して分析していきます。

L5(12.1) L4(11.9) L3(11.8) L2(11.7) L1(11.8)

これがブラストワンピースの後半1000mのラップです、もちろん正式のものではなく、手元のストップウォッチで手動計測したものですので、そこはご理解ください。JRAも香港みたいに1頭ずつのラップタイムを出せばいいのに。

で、L5を見てくださいよ、キセキの作ったラップではL5最速で11.6なのですが、ブラストのL5は12.1とここで上げていないんですね。これで納得できました。ブラストやレイデオロはロンスパではなくスパートしたのはL4から、これならロンスパの苦手なハービンジャー産駒も勝てたわけですね。レイデオロとの首差は重馬場適性の差でしょう、ルメール騎手が一瞬置かれてしまったと言っているように、スパートの瞬間、車で言うホイールスピンのように加速が鈍ったんでしょうね。その分だけクビ差届かなかったのでしょう。

それにしてもL5で川田君が引き上げた時に合わせて行かなかったのは、偶然でしょうか?池添騎手の成績を考えると偶然か、レイデオロ・ルメール騎手が動かなかったのを見たのではないかと思います。L5で待つ判断ができる騎手ならもっと成績は良いはずですからね。前に居たオジュウチョウサン豊騎手が動くのを待っていたのかもしれませんね。成績はともかく大一番でキセキの動きに惑わされずに、目標を見極めた勝負勘は大したものです。グランプリ7勝は伊達ではありませんね。

もう一つ驚いたのはオジュウチョウサンの意外な頑張りでした、展開予想では4コーナーで一杯になり下がってしまうと書きました、しかし直線でも顕著に垂れることなく9着と大健闘ではないでしょうか。もちろん馬場が渋ったことにより、スピード勝負にならなかったことが大きいとは思いますが、マカヒキ、ミッキースワロー、クリンチャーよりも前でのゴールですから大したものです。オーナーはレース後に「もっと積極的」と発言したようですが、何を言っているのでしょうね、豊騎手の絶妙のペースがあればこそ大健闘の9着、見せ場十分なレースが出来たのですから。ダイヤモンドS辺りなら好走できそうですね。

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