2019年共同通信杯 回顧

ダノンキングリーの瞬発力とトップスピードの質は圧巻。

走破時計1:46.8 前半800m49.5 上り3F33.3

L9(13.1) L8(11.7) L7(12.3) L6(12.4) L5(12.0) L4(12.0) L3(11.2) L2(11.0) L1(11.1)

まず馬場状態ですが予想通りの高速馬場でしたね、前後半のバランスがドスローだったとはいえ勝ち馬の上り3F32.9は素晴らしい、ダノンキングリーはL2から追い出しているので瞬発力も十分ですね。

展開はナイママが行く気を見せずにアドマイヤマーズが逃げ体勢、1馬身ほど離れてフォッサマグナがやや掛かり気味、その内にダノンキングリーが居て4番手からクラージュゲリエ。マードレボイス、ナイママが途中で2番手まで上がって行きます、一番後ろにゲバラという隊列。

ペースバランスは超スローで上り3Fだけの競馬でした、この展開はアドマイヤマーズにはあまり良くない展開で後続に余裕を与え過ぎましたね。マーズ自身がすんなり先頭に立って折り合ってしまったためにミルコもペースを上げて掛かるリスクを取らなかったのでしょう。この辺りは前哨戦で無理をしなかった感じですね。

内で折り合って足を溜めたダノンキングリーにはありがたい展開で、ディープ産駒らしい瞬発力とトップスピードの高さを見せました。特に坂で加速したL2が目視で10.6くらいでした、つまり2段階加速をしているんですよ、これはもの凄い性能です。

では1頭ずつ見ていきます。

1着はダノンキングリーでした、インコースで折り合って直線、L3では内に行くか外に行くか迷った感もありましたが、L2で追い出すと圧巻の瞬発力で圧勝しました。今回はスローバランスでしたが、ひいらぎ賞では平均バランスで後半パワーを生かして圧勝していますから、スローの瞬発力勝負専門ではありませんので今後も楽しみですね。

2着はアドマイヤマーズ、前半をスローに落とし過ぎたことで後続に楽をさせてしまったのはいただけませんが、それでも2着は確保しているので最低限は走りましたね。前半がドスローになったことでL3のギヤチェンジにも対応して、長くいい脚を使ってきました。この展開ではマーズを目標にする瞬発力タイプには負けてしまいますが、大敗もしませんね。勝ち切るには肉を切らせて骨を断つようなレースが求められます。

3着はクラージュゲリエ、4番手ですんなり折り合えたのが大きいですね、気性に難があると言われていただけにさすがは豊騎手です。ただ上り3Fがマーズよりも遅い33.7なのでトップスピードの質は高くはないですね。心肺機能は高そうなので距離は長い方がよそさそうです。

4着にフォッサマグナ、前半掛かっていましたから前半もっと流れた方が良さそうですね。新馬戦でも上がり33.7なのでトップスピードの質はこの辺りが限界かもしれません。お父さんのWar Frontはダートで大活躍した馬なので、パワーの問われるコースの方が良いかもしれませんね。

馬券の方はワイドだけ的中でした。武豊騎手に3着に来られて外れるパターンが結構あるんだよな~…。
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