2024年阪神牝馬S 回顧。力が違った。

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走破時計1:33.0    前半800m 47.4  上がり3F 33.5

まずは馬場状態ですが良馬場でした、金曜日に比べて若干乾いた程度でやや高速馬場ですね。L2で10.8が出ているので、直線はかなり乾いていたようです。

上のグラフはラップタイムをグラフにしたものです、レース映像と見比べると面白いと思います。ラップタイムがマイナスになっているのはグラフ製作上の都合ですのでお気になさらずに。青は今回、赤は2023年ローズS、緑は2023年三年坂Sのグラフです。

勝ったマスクとディーヴァは中段の前からで、最内からL2で抜け出しました。このレースのL2は10.8ですから、自身のL2は10.6くらい、L3から目視手動計測ですが11.0-10.6-11.4くらいで、まぁまぁの瞬発力を見せましたね。ローズSみたいに外からなら、瞬発力が問われず加速しながら直線に入りますが、今回は最内に居て流れていましたが、L2標識付近では一瞬ですが待っていますから、瞬間的に加速が途切れたはずです。

もちろん瞬時にコースを見極めたモレイラ騎手の好騎乗なんですが、それに答える瞬発力を見せたのは今後に向けて大きいですね。ローズSでは自身は実質3.5F戦くらいのはずで、持続力も見せているので、スムースならマイルから2000m位まで勝負になりますね。

残念なレースになってしまったのがモズゴールドバレル、今回はスローからの3F戦で、この馬が好走した2走前の秋色S、3走前の三年坂Sのようなスローからの4F戦になりませんでした。L2で瞬発力が問われて、マスクトディーヴァに見劣り、内から張られて戦意喪失でしたね。

初手の段階でサブライムアンセムが首を上げて掛かりながら前に行きました、恐らくこれを見て藤岡佑騎手は、ペースが速いと思ったんでしょうね。でも実際はかなりのスローバランスなので、藤岡佑騎手のペース認識の悪さがモロに出ました。ペース認識が悪いので、L4でペースアップするところで前に付き合ってしまう。で、L2で苦手な瞬発力を問われてしまう。負けるべくして負けていますね。

ウンブライルは外からスムース、なのでこの馬は瞬発力は問われていませんね。これはモリアーナやドゥアイズも一緒。逆にシングザットソングはⅬ2標識付近で前をカットされているので、瞬発力を問われましたね。

スタートやや早かったのは内からマスクトディーヴァ、ゴールドエクリプス、テンハッピーローズ、サブライムアンセム、シングザットソング。五分に出たのがモズゴールドバレル、やや遅かったのがウンブライル、ライラック。更に遅かったのがモリアーナ、ドゥアイズ、スピーディキックでした。

逃げたのはサブライムアンセムですが、首を上げて掛かっていて折り合えませんでした。ゴールドエクリプスが初手では先頭でしたが、譲って2番手先行でした。中段の前からモズゴールドバレル、中段のやや前からマスクトディーヴァ、シングザットソング。中段からライラック、中段のやや後ろからテンハッピーローズ、ウンブライル。中段の後ろからドゥアイズ、モリアーナ、後方からスピーディキックという並びでした。

サブライムアンセムが首を上げて前に行ったので、岩田望騎手や藤岡佑騎手は完全にペース判断を間違えましたね。馬場状態を考えるとかなりのスローバランスで47.4-45.6です。しかもL4まで12秒台ですから、ドスローと言って良い程のペースでした。

このペースでシングザットソングがやや行きたがっていました、外からのライラックも手綱を引いていて折り合えず、戸崎騎手はしきりに内を見て、馬群に入れようとしていましたが、スペースがなく馬群の外で掛かってしまいました。

4コーナーです、サブライムアンセムが先頭で、ゴールドエクリプスが2番手の最内。その後ろからマスクトディーヴァでした。ウンブライルは内から3頭目で、その後ろからドゥアイズ。その内にモリアーナがスムースでした。この辺りでもまだペースが上がらず、馬群は凝縮していました。

直線L2標識付近です、サブライムアンセムが先頭でゴールドエクリプスが並びかけるところですね。ここでモズゴールドバレルの反応が悪くなり、内からマスクトディーヴァが張りながらコース確保。その後ろにシングザットソングがやや待たされていました。外からはウンブライルがスムースに伸びて、その後ろからモリアーナもスムースでした。ドゥアイズが直線入り口でややモタモタした感じで、手前を替えるタイミングなのか、モリアーナに離されてしまいます。

直線Ⅼ1標識付近です、テンハッピーローズが内から伸びて先頭列、マスクトディーヴァが中目でスムース。外からウンブライルが前から2列目で、サブライムアンセムとゴールドエクリプス、モズゴールドバレルが苦しくなって後退。L2標識付近で待たされたシングザットソングが前から3列目で、マスクトディーヴァに対して瞬発力で見劣りましたね。外からモリアーナがスムース、その後ろからドゥアイズでした。

ここからマスクトディーヴァが抜け出し、最後は流すほどの余裕でした。ウンブライルが差を詰めてきますが2着まで、持続力の高さを見せましたね。シングザットソングが3着かというところで、外からモリアーナが追い込んできてハナ差の3着でした。ドゥアイズはL3区間でモタモタした分だけ届かず、テンハッピーローズはL1で失速したので、マイルは1F長そうですね。

では1頭ずつ見ていきます。

1着はマスクトディーヴァ、スローからのL2最速戦でしっかり差し切り、まぁまの瞬発力とトップスピードの質が高いことを見せましたね。ゲートが良かったことが大収穫で、内から前に行けたことで今後の展開の幅が広がりました。モズゴールドバレルを外に張って、自分のコースを確保した闘志は目を見張るものがあったし、最後は流していたのでここではレベルが違いましたね。

2着はウンブライル、前走は故障明けでプラス22㎏、一叩きされてマイナス10kgだったので、ようやく走れる状態になりました。3,4コーナーで内から3頭目を回していたので、2着でも高評価ですね。ただマスクトディーヴァと比べると、やや見劣る感じですね。

3着はモリアーナ、この馬が上がり32.9を出してきたのは驚きました。スムースだったし馬場も良かったので、下り坂で加速できたんでしょうね。最後は僅差だったので高評価まではできません。スタートの遅さも今後の不安材料ですね。

4着はシングザットソング、L2標識でスムースなコース取りをしていれば、楽に3着を確保できたでしょうね。マイルのこのクラスでも目途は立ったし、休み明けさえ気を付ければ、今後も好走しそうですね。

5着はドゥアイズ、スタートが遅く中段の後ろからでした。リカバリーしても良かったと思いますが、それは言っても仕方ないですね。心配なのは直線入り口で加速が良くなかったことで、これが55㎏の影響でしょうかね~。

馬券の方はハズレ、モズゴールドバレルの騎手が騎手だけに仕方ないですね。