2024年大阪杯 回顧。横山和騎手の大胆騎乗。

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走破時計1:58.2    前半1000m 60.2  上がり3F 35.0

まずは馬場状態ですが良馬場でした、走破時計からも高速馬場まで回復していましたね。3着にきたルージュエヴァイユが、4コーナーで最内を回していたので、乾いたことで内が優位になった感じです。

上のグラフはラップタイムをグラフにしたものです、レース映像と見比べると面白いと思います。ラップタイムがマイナスになっているのはグラフ製作上の都合ですのでお気になさらずに。青は今回、赤は2023年チャレンジCのグラフです。

スローからの6F戦になっています、こうなると持続力で不安のあるスタニングローズとソールオリエンスは苦しくなりますね。プラダリアは中段のやや前からで、L2までのトップスピードの質で見劣り。タスティエーラも持続力で見劣った感じで、ロンスパになったことで苦しくなりましたね。

勝ったべラジオオペラは先行押し切り、赤のグラフのチャレンジCでもスローからの6F戦で勝ち切っているので、この展開が得意なんでしょうね。ダービーでも最後に伸びてきたので、持続力の高さが大きな武器ですね。これを生かしたのが今回の先行策で、横山和騎手の思い切った先行策が嵌りましたね。

特にスタートが早かった馬はいませんでした、エピファニ―だけが遅れて他はスタート五分でした。逃げたのはスタニングローズ、べラジオオペラが押して押して2番手先行。中段の前からタスティエーラ、リカンカブール、中段のやや前からジオグリフ、プラダリア、ハーパー。中段からステラヴェローチェ、キラーアビリティ、中段のやや後ろからミッキーゴージャス、ルージュエヴァイユ、ソールオリエンス、ローシャムパーク。中段の後ろからカテドラル、エピファニ―、後方からハヤヤッコという並びでした。

向正面に入って真っ先に動いたのがローシャムパーク、これにやや遅れてソールオリエンスも捲り上がります。ローシャムパークは3コーナーで前から2列目の内から3頭目。これはスワ―ヴリチャードと近い位置取りでした。ローシャムパークが動いたことでペースが上がり、L6から11秒台に入るロンスパ戦になりました。

4コーナーです、スタニングローズが先頭で、べラジオオペラとローシャムパークが先頭に並びかけます。タスティエーラが最内でソールオリエンスが内から4頭目辺りでした。ここで好判断をしたのがルージュエヴァイユの菅原騎手で、3コーナー入り口で後ろを確認して最内に入ってきます。これは10Rで中段の後ろから最内を回して、人気薄を2着に持って来たことで馬場を読み切ったんでしょうね。

直線L1標識付近です、スタニングローズ、タスティエーラ、ソールオリエンスが苦しくなり、べラジオオペラが先頭、ローシャムパークが並びかけているところですね。ジオグリフはスムースで、プラダリアはジリジリまで。ステラヴェローチェが外から伸びてきます。

ここからべラジオオペラが押し切り。ローシャムパークは僅差2着、3,4コーナーで1頭分外を回したロスが大きかったですね。そして3,4コーナーで最内を回したルージュエヴァイユが僅差の3着でした。ステラヴェローチェが外から伸びるが4着まで、ジオグリフは追走までで5着でした。

では1頭ずつ見ていきます。

1着はべラジオオペラ、スタートで出して行って先行した時点で勝負ありでしたね。展開的には得意のパターンでしっかり押し切り、持続力の高さを見せつけました。ただローシャムパークと比較するとやや見劣る感じで、今回は展開に恵まれましたね。

2着はローシャムパーク、一番強い競馬をしましたが、3コーナーで先頭に出てしまえばよかったですね。3,4コーナーで内から3頭目を回した分だけ、べラジオオペラに見劣りました。この馬はべラジオオペラ以上の持続力を持っていますね。

3着はルージュエヴァイユ、菅原騎手の好騎乗ですね。3,4コーナーで最内に入ったこと、3コーナーの入り口で後ろを確認した動きなど圧巻でした。こういうレースをしていればGⅠ制覇も近いでしょうね。この馬も持続力タイプですから、展開もあっていました。内枠を引いて中段よりも前に居れば勝っていたかもしれませんね。

4着はステラヴェローチェ、前に行かなかったことで届きませんでしたね。キレッキレのトップスピードの質を持ているわけではないので、中段辺りからだと厳しいですね。それでもⅬ1までしっかり伸びているので、持続力は高いものを持ていることを再確認、馬場は渋った方が良さそう。

5着はジオグリフ、これで5着だとやや厳しいですね。展開的には一番恵まれていて、あとは差すだけですからね。現状ではGⅠで掲示板までという感じ。

プラダリアは6着、スタート五分はいつもの事でしたが、押しても進んで行かない感じで中段のやや前になり、直線はトップスピードの質で見劣りました。この馬は先行しないと好走できないので、このスタートだと今後が不安になります。

馬券の方はハズレ、軸にしたプラダリアが凡走したし、1着のべラジオオペラを無印では完敗でした。年度替りで来月から運が変わってくれると良いのですが…、次回は阪神牝馬Sと桜花賞の予定です。