走破時計1:57.5 前半1000m57.4 上がり3F 36.7
まずは馬場状態ですが良馬場でした、土曜日に散水していますが含水率は下がって、クッション値もわずかにアップ、タイムからもやや高速馬場と見て良いと思います。イクイノックスの上がり3Fが32.7なので、かなり軽い馬場でパンサラッサがL1踏んばってしまった要因は馬場にありそうですね。
上のグラフはラップタイムをグラフにしたものです、レース映像と見比べると面白いと思います。ラップタイムがマイナスになっているのはグラフ製作上の都合ですのでお気になさらずに。
今回はパンサラッサが1頭で大逃げだったので、グラフの比較は意味がないので省略。パンサラッサとメイン集団の差を見ていきます。L4区間でのパンサラッサとメイン集団の差は、目視手動計測で2.54秒で15馬身程でした。L4でもメイン集団のペースは上がりませんでした。これはイクイノックスとパンサラッサを比較するとよく分からいます。パンサラッサの上がり3Fは36.8、イクイノックスは32.7でその差は4.1秒です。L4区間ではイクイノックスはメイン集団の中段に居ましたから、メイン集団はスローからの3F戦になっていますね。
ここまで計測してみてアレっと思ったのが、メイン集団をコントロールしていたのがバビットの横山典騎手だったことです。横山典騎手はペース認識が非常に良い騎手ですから、L4標識でパンサラッサとの差は正確に分かっていたはず。そしてバビットはトップスピードの質で勝負するタイプではないことも分かっていたはずです。にも拘らずL4でペースを上げなかった理由が分かりませんでした。
ここからは完全に邪推になるのですが、横山典騎手はパンサラッサ吉田豊騎手をアシストしたのではないか。こう考えるとメイン集団をコントロールして、仕掛を遅らせた理由がしっくりくるのですが。勿論最初からパンサラッサを勝たせることは考えているわけはなく、パンサラッサが怖がらずにハイペースで逃げたことで、自身の好走を諦めたのではないかと。考えすぎですかね～。
まずスタート後すぐの2コーナーです、パンサラッサがスタート五分くらいで先頭、ジャックドールはスタート速く内から2頭目で前、ノースブリッジが外から上がってきて先頭に並ぶ感じ。バビットは内から4頭目でした。その後ろが重要で、マリアエレーナが最内、カラテが内から2頭目、ジオグリフが内から3頭目、イクイノックスが内から4頭目、そしてシャフリヤールは内から5頭目を回していました。ダノンベルーガ引いて内から2頭目でした。シャフリヤールは距離ロスが大きかったですね。
ここから向正面の直線に入る部分で、ノースブリッジが内に切れ込んだことで、マリアエレーナが内ラチにぶつかりそうになり大きくブレーキしていました。
逃げたのはパンサラッサ、メイン集団の前からバビット、中段の前からノースブリッジ、ジャックドール。中段のやや前からマリアエレーナ、シャフリヤール、中段からカラテ、ジオグリフ、アブレイズ。中段のやや後ろからイクイノックス、中段の後ろからダノンベルーガ、ポタジェ。後方からレッドガラン、ユーバーレーベン、カデナという並びでした。
ここは残り1200m付近で、パンサラッサとメイン集団の差は5馬身程、ここからパンサラッサがペースを落とさなかった一方で、メイン集団をコントロールしたバビットは、おそらく12.0位までペースを落としたはずです。これでパンサラッサはどんどん差を広げていきました。
ジャックドールがメイン集団の中段の前で折り合っていました。シャフリヤールはやや行きたがっていたようで、クリスチャン騎手が上体を上げて抑えていたので、やや掛かり気味だった感じですね。イクイノックスは中段のやや後ろで折り合っていました。その後ろにダノンベルーガも折り合いが付いていました。
4コーナーです、パンサラッサが15馬身程離して逃げます。注目すべきはメイン集団で、バビットがペースを引き上げないために馬群が凝縮しています。後方に居たユーバーレーベン、カデナ、レッドガランが馬群に取り付いていますから、L4のラップがどれ程遅かったか分かりますね。シャフリヤールのクリスチャン騎手がジャックドールに追い出しを掛けています。ジャックドールはこれでも動かないので、藤岡佑騎手のペース認識には疑問符が付きますね。
イクイノックスはアブレイズに隠れるように追走、空気抵抗を最小限に抑えるルメール騎手の思惑が見られます。ペースが上がらないので、距離ロスは大きな影響がなかったし、内から3頭目を回しても馬場はフラットで悪影響は有りませんでした。
直線L2標識付近です、この地点でもパンサラッサは後続に13馬身程の差がありました。バビットにノースブリッジが並びかけ、その外にジャックドールが伸びてきます。シャフリヤールはジャックドールの後ろからで反応がイマイチ。ダノンベルーガがジオグリフの内から伸びてきて、シャフリヤールよりも反応が良かったですね。イクイノックスはここまでアブレイズを使っていました。
直線L1標識付近です、ここでもパンサラッサと後続の差は8馬身程、2列目にジャックドールが上がり内からダノンベルーガがスムースでした。バビットが粘りましたがこの辺りまで、マリアエレーナもジリジリまででした。ノースブリッジがジワジワ外に流れてジャックドールに左斜め後ろ。ギリギリまでアブレイズを使ったイクイノックスがⅬ2区間で伸びてジャックドールに並びかけます。反応が悪かったシャフリヤールは、前をジャックドール、左右をノースブリッジとイクイノックスに塞がれてしまい動けず。
ここからパンサラッサが粘りましたが、イクイノックスが一気に伸びて差し切り。ダノンベルーガは中目に進路を取って伸び3着。ジャックドールはトップスピードの質で見劣り4着でした。シャフリヤールはノースブリッジが垂れてから中目に出して、ジリジリ伸びましたが5着まででした。
では1頭ずつ見ていきます。
1着はイクイノックス、メイン集団の中段辺りからトップスピードの質と持続力で差し切りました。メイン集団がスローからの3F戦になったし、L2標識までアブレイズを風除けに使うなど、ルメール騎手の手腕で勝ち切ったと思います。この馬はキタサンブラックの産駒ですが、トップスピードの質は高いし、持続力も高いので府中が合っていますね。
2着はパンサラッサ、怖がらずにペースを引き上げての大逃げ、これが嵌りましたね。1800mまでと思いましたが、ギリギリ持ってしまった。L1が12.7ですから1800mベストと考えて良いと思いますが、軽い馬場なら2000mのGⅠでも対応できますね。
3着はダノンベルーガ、L2区間で中目から内目に進路変更しているので、その分の距離ロスが勿体なかったですね。初手の位置取りが中段の後ろだったので、もう少し前に居た方が良かったと思います。イクイノックスにはトップスピードの質で見劣っているので、もう少し前でレースを上手く走れるようにならないと、今後もイクイノックスには勝てないと思います。
4着はジャックドール、L4で自分から動く意識がなかったのか、スローペースを容認してしまいました。スロー自体は良いのですが、キレッキレのトップスピードの質を持っていないので、どうしてもこの展開では切れ負けしますね。自分からパンサラッサを捕まえに行って、目標にされたくなかったのでしょうが、その勇気がないと今後もGⅠでは苦しいと思います。
5着はシャフリヤール、パドックから若干煩いところを見せていたし、返し馬でも行きたがる素振りがありました。レースでもクリスチャン騎手が上体を上げて抑えていたので、掛かり気味だったことも直線でイマイチだった要因でしょうね。もちろん最初の2コーナーで外を回した分も不利になりました。
6着以下は見どころの無いレースで、このクラスになると現状ではちょっと足りな印象でした。
馬券の方はハズレ、3頭に絞りましたがシャフリヤールが万全でなかった感じですね。パンサラッサは買い難かったので完敗です。次回はエリザベス女王杯の予定です。
コメント
仮にも天皇賞という名を冠するエンペラーレースにしては人間味が強すぎて(´･ω･`)
ジャックドールの騎手のコメント
「ペースもこの馬に良い流れになりました。直線では馬場の良い所から追い出したのですが、捕まえきれず後方から差される形になりました。コンディション的にまだ上がり目がありそうですし、もう少しでタイトルに手が届く感じです」
まるで抽選でなんとかG１出れましたっていう馬のコメントで随分満足気だなと(´･ω･`)
ペースヨシ！？もうちょっとコンディション良かったら勝てた？おまえじゃい(‘ω’ )三(‘ω’)三( ‘ω’)
とか思うけどどうした岩田父とか、みややさんの考察されるように、98秋天のサイレントハンター吉田豊が今回遂にサイレンススズカと同じラップを踏む感慨とか何かそういうやつで授業参観に踏み切ったのかもしれぬ典さんとか、結局捉えられたのはルメールとまあ次点で川田だったとか、天皇賞ならぬ騎手賞(´；ω；`)
……イズジョーノキセキ誰が乗るんだろう。。
そだしさん、こんばんは。
藤岡騎手のコメントには？が3つくらい付きますね。
まぁ公式コメントなので本心かどうか分かりませんが、藤岡騎手のレース振りを見ると、ジャックドールに限らず謎騎乗が多いのでこのコメントが本心かもしれませんね。
ビアンフェもな～・・・。
ルメール騎手の仕掛けは絶妙でさすがですよね。
イズジョーにはそのルメール騎手みたいですね、馬の能力だけでは買い難いですが無視できないですね。
ただエリ女は我らがウインマリリンが栗東滞在で出走します、ダイアトニックで悔いの残る外し方をしたので、ウインマリリンの複勝！
スタニングローズとの馬連ワイド、もう1頭の我らがクリノプレミアムを入れた3連複を買う予定です。
こんばんは。我らウインマリリンはレーン騎手ですか。連対率のエグさだけでも買えますねｗ ステップといわず、しっかり狙ってくるのでは。
イズジョーノキセキなんですが、騎手が入れ替わり立ち代わりしてるのに成績は安定的なのは興味深いですね。昨年５着だったのが意外でした。騎手がグレードアップすればより高みを目指せるのかも？
クリプレも好走続きの武豊と来ましたが、さあこの距離このコースこの斤量をどう見ましょうか？願わくば一足早いプレゼントを(´；ω；`)
とか何とか言っておいて結局、ウインマリリンもクリプレも良く乗った松岡君が乗るウインキートスが全部持っていく恐れもｗそういやみややさん、有馬記念の時結構推されてたような。赤帽違いだった鮮明な記憶。なんとなく赤帽なら買いたい。
今週末は阪神１２Ｒエバーシャドネーと福島９Ｒセルケトを見てます。前者は藤岡騎手ですけどね、はい。
京王杯2歳Ｓは調教とか加味してルメールで、アルゼンチンも調教加味してルメール（脳死）、あとはラストドラフトは調教も騎手もいい感じ？ そして我らが化未定のキングオブドラゴンと坂井クン…彼もまた、評価を上げて良いのか悩ましい騎手ですね。。
そだしさん、こんばんは。
ウインキートスは昨年のオールカマーで、マリリンに0.3差付けられたのが気になりました。
有馬記念はプラス10㎏、休み明けの日経賞はマイナス10kgと厩舎の仕上げにも不安がありますし、栗東滞在でないことも不安なんですよね～。
1年経って有馬記念で再度狙うかも(´∀｀*)ｳﾌﾌ
エバーシャドネーとセルケトは仲良く2着でしたね、馬券の方はどうでしたか？大丈夫だと思いますが。京王杯2歳Sはあれではね～、ああいう馬券を取ってみたいですよ。
アル共は馬場が速そうで前で決まりそうですね、ラストドラフトは三浦騎手の位置取りが心配ですが、再三期待した馬なので頑張って欲しいです。
天皇賞(春)で本命にしたハーツイストワールに注目しています。
こんばんは。
エバーシャドネー単複、セルケト複だったので、これでは戻りが足りないｗ
特にエバーシャドネーは勝ったかと一瞬夢を見ましたがそんなに甘くはないですね。
京王杯2Sはルメさん出遅れでダメですが上がりが良かったので、見立てはまあというプラス思考で。。やっぱ2歳Ｓは戦績あってないようなもんですから荒れますかね。
追切もあんまり見られないし、オッズも見れる方に偏るからこそ旨味がでるのかなあ。
この調子なら明日も前決着な感じがしますね。
アフゴが騎手交代なのでキングオブドラゴンの一人旅に少し期待して、ラストドラフトしかり、人気薄目の馬をワイドBOXで（´･ω･`）
あとは手堅そうな枠連3,4,8BOXと8-8、8枠面白そうじゃないですか？（笑）
といってもこれもあんまり映像なくて良くわからんので今週はほどほどに…みやこＳのハピ複勝はどうかなあ。
みやこSの一族総人気による授業参観の恐怖からアイオライト軽めに変えます笑
そだしさん、こんばんは。
まずは枠連的中おめでとうございます、枠連ってのは良い選択で、これは買い方が上手ですよ。
豊騎手は良いコース取りでした、引き続き好調なようなので来週もう一仕事して欲しいですね。
キングオブドラゴンは手前を替えた時にバランス崩したんですかね?無事なようで良かったです。
こんばんは。
今日は落馬も多く障害でも3頭が脱落、競艇はしませんが亡くなられた方もいらっしゃったとのことで、事故が多いですね。今回大事には至らなかったようで良かったです。
今回、枠連は意外と美味しかったかもですね。
ただそれはいいのですが、実は⑦⑧マルチ相手7頭42点、⑧カントルが最後の最後に差されたのが辛過ぎて、さすがに寝込みましたｗ
前残りと、⑦ブレークアップはヴェラアズールには差されたものの逃げ粘る好戦績、しかもヴェラアズールに先着さえしているわりに安かったので買ったのですが。
https://iili.io/pff9Se.png
(´；ω；`)
しかしあそこから切り込む豊騎手は流石ですね。
カントル岩田息子「直線は一旦先頭に立ったのですが…。重賞でもやれますね」
私が何回見ても先頭に立った瞬間はなかったのですが……不利も受けたし、良かったとは思いますが、微妙な認識のずれが追い出しのタイミングに影響を与え、決着を分けたかもしれず。。
いやまあ、これはどちらかといえばハーツイストワールのほうがわるいか(´；ω；`)笑
同じ位置から内に攻めたハーツイストワールと、外に退避したユーキャンスマイルの分岐、ユーキャンもなかなかの追込みで、まだまだ目が離せないですね。
そういえば、ユーキャンって直線では左に寄れる癖があったのではと思いましたが、今回綺麗に走路変えてキラアビとがっつり並走してましたね。さすがに左に切り込めとはいえないですから、制御も上がりも1頭は除いて実質最速と仕上がっており、条件整えばまた狙いたいです。評価竹据え置ききぼんぬ(古)
みやこS、ダートの幸かぁ〜アイオライトにするならいっそもぅと振り切る方がよかったですな。
あと実は今日蕃ローズマリーさん応援(兼追悼)で1着シゲル、2着は追い込みの爆発力期待してシュホ固定からの7頭流しで3着が誰やねんで爆死。ケチらずALLなら20万。これがジャブからのアル共でした。
はな、しばらく旅に出ます……また来週……