2023年金鯱賞 回顧。今年は重い馬場。

走破時計1:59.8    前半1000m60.9   上がり3F 34.6

まずは馬場状態ですが良馬場、土曜日に比べてあまり変わらない状態で、クッション値がやや上がった程度ですね。土曜日に散水していませんから、若干早くなったかなという程度。昨年に比べれば重い良馬場だったことは走破時計、上がり3Fを見ても明らかですね。

上のグラフはラップタイムをグラフにしたものです、レース映像と見比べると面白いと思います。ラップタイムがマイナスになっているのはグラフ製作上の都合ですのでお気になさらずに。青は今回、赤は2022年中日新聞杯のグラフです。

プログノーシスが差し切りましたね、これをグラフから探っていきます。勿論この馬はトップスピードの質が高いのですが、前走の中日新聞杯のように届かないこともあります。今回と大きな違いはまず出走頭数、中日新聞杯では18頭立て、今回は12頭立てですから、単純に前からの距離が短かった。更にペースも味方しました、このレースは前後半60.9-58.9でスローからの3F戦、対して中日新聞杯はスローからの5F戦で、4コーナーの位置取りが後ろ過ぎて届きませんでした。これはペースを作った松若騎手がどう考えていたかですが、他馬のことは考えず、自分のレースをしただけという感じですね。この2点が上手く嵌ってプログノーシスは差し切れました。

逃げたのはフェーングロッテン、中段の前からヤマニンサルバム、アラタ。中段のやや前からグランオフィシエ、ディープモンスター、中段からマリアエレーナ、ルビーカサブランカ、ポタジェ。中段のやや後ろからワンダフルタウン、中段の後ろからプログノーシス、後方からハヤヤッコ、バイオスパークという並びでした。

逃げたのはフェーングロッテンでスタート五分でしたが、やや出して行って先手を主張しました。内からアラタが主張したこともあり2F目は10.9と早くなりました。これを嫌ったのかマリアエレーナの松山騎手は下げて中段、これでマリアエレーナのレースは終わりましたね。ヤマニンサルバムが前に行って、向正面に入ったところでグランオフィシエが中段のやや前に上がりました。

ハヤヤッコはスタート五分に出ましたが、押しても進んで行かず後方から。勝ったプログノーシスは最後のゲート入りでしたが、ゲートの中でソワソワして出遅れ、やや行きたがるような感じでしたが中段の後ろに収まりスムースでした。

4コーナーです、フェーングロッテンがスローに落としているので、馬群は凝縮していました。この地点でプログノーシスは前から4,5馬身の位置、十分差し切れる位置に居ました。マリアエレーナは前にアラタ、外にディープモンスターが居て動けず。ディープモンスターも外にグランオフィシエが居て動けませんでした。

直線L2標識付近です、L3のラップが11.2でこの地点は下り坂なので、ここでは付いて行けなくなる馬は居ませんでした。アラタとマリアエレーナ、ディープモンスターが詰まってしまい動けず。外からポタジェ、プログノーシスがスムースでした。

直線L1標識付近です、フェーングロッテンが粘るところ、外からプログノーシスが並びかけます。ヤマニンサルバムとグランオフィシエが粘っていたので、アラタ、マリアエレーナ、ディープモンスターが動けず。ポタジェはスムースでしたがジリジリまでで、プログノーシスに並ぶ間もなく交わされました。

ここからヤマニンサルバムとグランオフィシエが苦しくなり、アラタがフォーングロッテンを追走して3着。フェーングロッテンは粘って2着。外からプログノーシスが伸びて差し切り1着。マリアエレーナとディープモンスターはここでも詰まって伸びず。ハヤヤッコが伸びて4着、この馬が4着に伸びてきたことが、今日の馬場の重さを表していると思います。

では1頭ずつ見ていきます。

1着はプログノーシス、少頭数でスローからの3F戦になり差し切り、スタートは改善しませんでしたね。トップスピードの質と持続力は見せましたが、このスタートの悪さは今後も大きな不安になります。

2着はフェーングロッテン、2着なので悪くはないのですが、プログノーシスとの着差は3/4馬身、0.1秒差なので1勝損したなという印象。逃げを主張してスローに落としたのは良いとして、3F戦にしてしまったことでプログノーシスを助けています。4F戦にしていればと思うと惜しいレースでした。

3着はアラタ、スタート五分に出て内をスムース、ロスなく乗って3着に好走してきました。直線で詰まってしまったので抜け出せませんでしたが、フェーングロッテンとの着差を考えると、スムースでも3着だったかなと言う感じ。この馬もキレッキレのトップスピードの質を持っているわけではないので、今日の馬場に助けられましたね。

4着はハヤヤッコ、スタート五分に出たのですが、押しても進んで行かずに後方からでした。これはここ数戦でも見せているので、今後もスタートは期待できませんね。後方からと言っても4コーナーでは前から6馬身位で、多頭数なら中段辺り。これで重い馬場の恩恵を受けて伸びてきましたね。パワーと持続力を生かしているので、今後もそういう馬場で狙いたい馬ですね。

5着はディープモンスター、スタート五分に出て中段のやや前から、これで直線詰まってしまったので5着でも仕方ないですね。

馬券の方はハズレ、マリアエレーナが中段に下げるとは夢にも思わず。次回は阪神大賞典の予定です。

コメント

  1. そだしれいなす より:

    あれ、馬場湿ってない?これハヤヤッコいけるんじゃね?もしかしてという。
    旨味しか狙わないのでハヤヤッコとプログノーシス2軸マルチで死亡。前走考慮したらプログノーシスの後ろじゃダメですね。騎手はだれがいいんだろう…
    まあ調教上位が嵌ってたのはせめてもの希望です。。Fレビュも良化してたムーンプローブ複勝でセーフ(`・ω・´)

    っていうか原くんさあ…クリノなんたらに乗ってたから縁起モノやとおもって⑦から3連複1頭マルチで買ってたのに…(´;ω;`)また来るん?
    https://race.netkeiba.com/race/result.html?race_id=202306020607&rf=race_submenu
    1着抜けでした。複勝5000円でよかった……

    • みやや より:

      そだしさん、こんばんは。
      ハヤヤッコ伸びてきましたね、馬場を読んでこの馬をチョイスするとはさすがです、スタートでもう少し前に居たら3着ありましたね。
      原騎手は何なんですかね、隠れた大物なのか、偶々そういう時期なのか。
      マリアエレーナの調教はどうでした?福永元騎手が引退して詰まる心配をしなくてよくなったと思ったら、まさか継承者が現れるとは・・・。

  2. そだしれいなす より:

    こんばんは!
    マリアエレーナですが、調教を見て「ヒートオンビート」とメモをしていました。しなやかな筋肉と上体がちょっと浮いた感じで軽快な飛ばし方は良いのですが、ヒートオンビートと重ね合わせるとちょっと物足りないかなという感じで、、他のサイトなどでは調教評価は前走より上とありましたが、愛知杯の調教のほうが好きでした。
    そもそも、成績や位置取り、距離適性、もっとやれててもいい感じも、ヒートオンビート自身となんだか似てるのかもしれません。。

    動画でご紹介のあったバイオスパーク!私も期待していました!近走の斤量不利もありますしこの馬は能力がないのではなく、競り合いのやる気がないだけの気がするので、逃げか追い込みかだとすると、まあ逃げてほしかったです…wちょっとだけプログノーシスを追随する雰囲気を見せたのは面白かったですが。

    原騎手は隠れた大物説を採用したいだけどまだばれてほしくない感w
    例のJFのミシシッピテソーロもハイレベルレースの結果としてはえぐくないですかね?という。

    • みやや より:

      そだしさん、こんばんは。
      我らがダノンザキッドが大阪杯を目指すようです。
      ゲート再審査をクリアするのが条件のようですが、ぜひ出てきて欲しいです。

      日経賞で本命軸後方だったバトルボーンが回避してしまったので、非常に困っております。
      ヒートオンビートのレース振りを見ると、”先頭に立ちたくない病”を患っているような・・・。