2023年エプソムC 回顧。痛恨の縦目(´;ω;`)

走破時計1:45.5    前半800m 46.4  上がり3F 35.2

まずは馬場状態ですが稍重でした。朝から降ったり止んだりで14.5㎜の雨量、レース時間も稍重でした。走破時計は遅くないのですが、上がり最速のジャスティンカフェで34.3なので、直線はかなり重かった感じですね。含水率も4コーナーよりもゴール前の方が悪いので、4コーナーまで稍重に近い良馬場、直線は重馬場に近い稍重という感じの馬場だったと思います。

上のグラフはラップタイムをグラフにしたものです、レース映像と見比べると面白いと思います。ラップタイムがマイナスになっているのはグラフ製作上の都合ですのでお気になさらずに。青は今回、赤は2023年府中S、緑は2022年ウェルカムSのグラフです。

期待したレインフロムヘヴンは12着、直線入り口で手応えが怪しくなりました。今回のレースは平均バランスで中緩みがある展開、これは昨年のウェルカムSと同じ展開で、この時は1:57.8という優秀な走破時計で、同タイム2着でした。なのでラップ推移に敗因を求めるのはどうでしょうか。4コーナーの出口で上手く外目に出しているので、ここでの手応えは良かった。直線に入って急に手応えが悪くなったことから、馬場が合わなかった可能性が高いと思います。

1着はジャスティンカフェでした、平均バランスで前に行った馬が苦しくなるだけでなく、中緩みを作ってくれたので、4コーナーの出口では無理なく中段に取り付けましたね。これが勝因だと思います。

逃げてレースを作ったのはショウナンマグマの吉田豊騎手、パンサラッサで高評価を受けていますが、ボロが出たなという感じですね。前半ペースを引き上げたことは悪くないと思います。この馬はトップスピードの質で勝負するタイプではないので、後続にも足を使わせるためには平均バランスは悪くないペースです。ただ中緩みを作ってしまうと、後続が無理なく中段に取り付いてしまうし、そこからトップスピードの質が問われると対処できない。あまり考えて乗る騎手ではないのでしょう。

逆に展開が嵌ったのはルージュエヴァイユ、外枠だったことで前に行くつもりだったようですね。この馬はユートピアSで上がり32.9を出しているので、トップスピードの質を持っています。中緩みがあったことで息が入り、再度加速して好走できました。

逃げたのはショウナンマグマ、スタートはやや早い位で押して押して逃げ体勢に入りました。スタート五分だったルージュエヴァイユがリカバリーして2番手、やや行きたがるところがありましたね。スタート五分に出たマテンロウスカイがリカバリーして3番手、中段の前からスタートやや早かったフィアスプライド、ガロアクリーク。中段のやや前からスタートやや早かったインダストリア、ヤマニンサルバム、スタート五分にトーラスジェミニ。中段からスタート早かったカワキタレブリー、スタートやや早かったレインフロムヘヴン、中段のやや後ろからスタートやや早かったピースワンパラディ、ヤマニンサンパ、ラストドラフト。中段の後ろからスタートやや遅かったレクセランス、エアファンディタ、ジャスティンカフェ。後方からスタートやや遅かったエアロロノアでした。

スタート一番良かったカワキタレブリーは下げて行きました、ペース認識の良い松山騎手なので、ショウナンマグマの押して押しての動きに速いと思ったんでしょうね。レインフロムヘヴンもスタート悪くなかったが中段、この2人が下げたことからも、前半はこの馬場にしてはやや速かった印象ですね。

4コーナーです、ショウナンマグマが中緩みを作ったことで、馬群は凝縮しました。この地点でジャスティンカフェが中段のやや後ろで、カワキタレブリーに並びかけているので、前を射程圏に入れていますね。レインフロムヘヴンは前が壁になっていますが、ここからまず先にカワキタレブリーが動いて外へ行きます。カワキタレブリーは下がってきたトーラスジェミニの外から、一瞬待ったレインフロムヘヴンは、トーラスジェミニの内からヤマニンサルバムの外に出して行きます。この無駄のない動きはさすがレーン騎手ですね。

直線L2標識付近です、ショウナンマグマが先頭ですが、ルージュエヴァイユが持ったまま並びかけます。間からマテンロウスカイがスムースで、その後ろからインダストリア、外からヤマニンサルバムがスムースでしたが、この辺りで反応がイマイチでした。レインフロムヘヴンとカワキタレブリーの反応が悪い中か、この2頭に持ったまま並んできたのがジャスティンカフェで、ここからゴーサインが出るとさらに加速していきました。

直線L1標識付近です、マテンロウスカイとルージュエヴァイユが並んで先頭。この2頭にジャスティンカフェが追い付きます。4着に入ったレクセランスは、L2標識付近ではジャスティンカフェのすぐ後ろでしたが、トップスピードの質で見劣り引き離されました。インダストリアも追走までで差を詰められず。

ここからジャスティンカフェがスムースに伸びて快勝、マテンロウスカイを競り落としたルージュエヴァイユが2着でした。L1に入ってからジリジリ伸びたのがレクセランスとエアロロノアでした。

では1頭ずつ見ていきます。

1着はジャスティンカフェ、スタートはやや遅くいつも通り中段の後ろからでした。平均バランスで前が苦しくなる展開と、中緩みが出来たことで無理なく押し上げられたことが勝因ですね。昨年は後方ポツンでしたから届きませんでしたが、今回は4コーナーの出口で前を射程圏に入れていましたから、このポジションが良かったですね。

2着はルージュエヴァイユ、前半やや行きたがっていましたね。この分が1着になれなかった原因ですかね~。戸崎騎手が前に馬を置く競馬をしていたのは、これがあったんですね。結果的に前走は詰ってしまいましたが、本質的には前に馬を置いて折り合いを重視した方が良さそう。それでも今回前に行って2着に粘ったことは高評価で、マイルでもう少し流れた方が良いかも。

3着はマテンロウスカイ、スタートがイマイチで逃げられませんでしたが、前半無理をしなかったことと、中緩みからの3F戦になってしっかり3着を確保しましたね。この馬は逃げなくても良いタイプなので、今後も先行すれば安定した成績を出しそうですね。ただトップスピードの質はそこまで高くないので、この馬の得意パターンである3F戦だと、切れ負けするリスクもありますが。

4着はレクセランス、この馬場が味方した感じはありますね。L2でジャスティンカフェに離されたので、トップスピードの質では勝負できませんね。良馬場ではこの好走は無理だったはず、今後も条件が相当合わないと好走は苦しいでしょうね。

5着はエアロロノア、この馬もㇾクセランスと上がり3Fが一緒ですから、トップスピードの質が下がって来ましたね。もう少しペースが速くなってバテ差しの展開にならないと、3着以内は難しいと思います。

インダストリアは7着、追走は出来ていますし距離が敗因ではないですね。やはり前走よりも3㎏増えた斤量で、他馬に1㎏あげていたことが敗因でしょうね。

馬券の方はハズレ、痛恨の縦目でした。2頭軸にしておけば・・・。次回は1週お休みして宝塚記念の予定です。

コメント

  1. そだしれいなす より:

    こんばんは。ジャスティンカフェとヤマニンサルバムの裏表流しでした。
    一瞬ヤマニン来るかと思いましたがね~こればっかりは騎手を責めにくくw
    やっぱり忘れた時の石川騎手(´・ω・`)
    宝塚記念楽しみにしていますw語るには早すぎますが、
    我らが関西不敗馬とカラテ様の底力を見せてもらうで!(`・ω・´)