2023年セントウルS 回顧。

走破時計1:07.2    前半600m 33.5  上がり3F 33.7

まずは馬場状態ですが良馬場でした、そして高速馬場でした。逃げ切ったテイエムスパーダの走破時計は1:07.2で、それ程速いものではありませんが、後方に居た2着アグリの上り3Fが32.4と、足を溜められたとはいえかなり速い上がりを記録しています。10秒台を連発したはずで、進路変更もしていますから内から外までフラットで、かなりのスピードが出る馬場だったようです。

上のグラフはラップタイムをグラフにしたものです、レース映像と見比べると面白いと思います。ラップタイムがマイナスになっているのはグラフ製作上の都合ですのでお気になさらずに。

実はこのレース平均バランスで前半が遅い、スタートが良く前に行った2枠の2頭ヴァトレニとレジェ―ロの二の足が速くなく、テイエムスパーダも押して押して切り込み先頭に立ちましたが、3F目で11秒台に落ちています。ジャングロが前を抑えられて首を上げていたので、ジャングロにとっては遅かったんでしょうね。

テイエムスパーダは昨年のCBC賞で1:05.8を叩き出して逃げ切り、この時は48㎏でしたが、単に斤量の恩恵だけでなく軽い高速馬場が合うんでしょうね。更に今回はブリンカーを外したことで、最後まで集中して走れての逃げ切り、みたいです。

逃げたのはテイエムスパーダ、スタート五分でしたが押して押して切り込んで逃げ体勢、この時にジャングロの前をカットしていますね。スタート早かったヴァトレニとレジェ―ロはテイエムスパーダに譲って、ヴァトレニは2,3番手先行、レジェ―ロは中段の前から。モリノドリームがスタート五分に出て先行してきました、これまではスタートがあまり早くなかったので、この先行は驚きですね。

中段のやや前からスタートやや早かったビッグシーザーとジャングロ、中段からスタート五分のスマートクラージュ、やや早かったボンボヤージとロンドンプラン。ドルチェモアもスタートやや早かったのですが、押しても進んで行かない感じで下げて行きました。中段のやや後ろからスタート五分に出たアグリ、スタート遅かったピクシーナイト。中段の後ろからスタート五分のブトンドールとエイシンスポッター、後方からになったのがスタート遅かったディヴィナシオンという並びでした。

ジャングロはやや早いスタートを切りましたが、それ以上に2枠の2頭が早く前に行けませんでした。外からテイエムスパーダとモリノドリームに、続けざまに前をカットされてクビを上げていたので、この地点でリズムを崩していましたね。この混乱を避けるようにアグリは下げて行きました。

4コーナーです、テイエムスパーダが先頭で、隊列に大きな変化はありませんでした。ディヴィナシオンがジワっとポジションを上げましたが、他の馬は押し上げませんでしたね。

直線L1標識付近です、直線入り口でヴァトレニ、モリノドリーム、レジェ―ロが苦しくなり、テイエムスパーダが2馬身程のリードを奪います。この3頭が壁になってしまったのがジャングロで、レジェ―ロが下がるまで待たされてしまいました。スマートクラージュは外からスムースに伸びてきました。

アグリは直線入り口から中目に出し、L1標識手前で外に居たピクシーナイトを張りながら大外へ、この進路変更でもスピードが落ちずに一気に伸びて2着でした。アグリはL3から10.8くらいを連発したはずで、溜めれば凄い脚を使えることを見せつけましたね。

では1頭ずつ見ていきます。

1着はテイエムスパーダ、ブリンカーを外した効果と、軽い高速馬場ですかね~。ペースも速くならなかったので、マイペースで気分良く走れたということでしょうね。正直次走も好走するのか全く分かりません。

2着はアグリ、2勝クラスを勝ち上がった時に上がり33.6を叩き出しているので、この馬は溜めれば速い上がりを使えるようですね。今回は高速馬場でしたが、エイシンスポッターよりも速い上がりは驚きました。自身のL3からは10.8を連発したはずで、単にトップスピードの質が高いだけでなく、トップスピードを持続する能力も高いものを見せましたね。

3着はスマートクラージュ、これで3走続けて3着なので、相手なりに走るタイプなんでしょうね。アグリに並ぶ間もなく交わされているので、トップスピードの質ではなく、もう少し前で勝負した方が良さそうですね。今回は外枠だったので前に行けませんでしたが、普段は中段よりも前で競馬をしているので、枠順がカギになりそう。

4着はボンボヤージ、この馬も軽い高速馬場を得意としている感じで、小倉での好走歴が多いことからも条件がピッタリはまった感じですね。

5着はロンドンプラン、スタートやや早く出たのは今後に向けて明るい材料ですね。ただ特に不利もなく5着に流れ込むだけなので、このクラスでは苦しい感じですね。

ビッグシーザーは10着、いつも通りのレースをしていてこの着順なので、これは休み明けの影響があったんでしょうね。

馬券の方はハズレ、テイエムスパーダは買えません。次回はオールカマーの予定です。

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コメント

  1. そだしれいなす より:

    テイエムスパーダの買い要素ってCBCレコード組はいつか勝つという信念しかないような気がします。ファストフォース信者の私でさえテイエムスパーダを見限っていたのでもはやお手上げ(´・ω・`)ノ
    アグリの自在性に驚きました。信じていたエイシンスポッターも上がり2着、4角で下げ過ぎだけど、、総括するとまあ、今回は事故と捉えましょう(´;ω;`)