走破時計 1:56.2 前半1000m 57.5 上がり3F 35.1
まずは馬場状態ですが良馬場でした、雨の予報がありましたが、記録された降水量はわずか1㎜、ただの良馬場ではなく、超高速馬場になりました。
上のグラフはラップタイムをグラフにしたものです、レース映像と見比べると面白いと思います。ラップタイムがマイナスになっているのはグラフ製作上の都合ですのでお気になさらずに。
net競馬さんが個別ラップを出してくれていて、無料で1着馬の個別ラップを見られます。青はレースのラップ推移、赤はべラジオオペラのラップ推移です。べラジオオペラはメイン集団をコントロールしたホウオウビスケッツのすぐ後ろに居ました。なのでべラジオオペラのラップ推移は、ほぼメイン集団のラップ推移と考えます。
メイン集団の前後半は58.7-57.5、レコードタイムとデシエルトの逃げで、ペース認識を乱された騎手が多かったようですね。メイン集団は誰も捲らず、スローからの3F戦でした。こうなるとディープインパクト産駒の2頭に展開が向きましたね。
べラジオオペラは楽な展開で、勝つべくして勝った。逆に着差を考えると、2着という着順以上に評価しないといけないのはロードデルレイ。どう見ても内優位の馬場で、外から伸びたのはこの馬だけでした。4コーナー出口から外へ行ったソールオリエンスが全く伸びないので、内目に居たら勝っていたでしょうね。
逃げたのはデシエルト、離れたメイン集団の前からホウオウビスケッツ、中段の前からシックスペンス、べラジオオペラ、コスモキュランダ、アルナシーム。中段のやや苗からジャスティンパレス。中段からラヴェル、エコロヴァルツ、ロードデルレイ。中段のやや後ろからボルドグフーシュ、カラテ、ステレンボッシュ。中段の後ろからヨーホーレイク。後方からソールオリエンスという並びでした。
スタートで想定外が起こりましたね、まず逃げると思われたデシエルトが出遅れ、一旦後ろまで下がってしまい、外から上がって1コーナーで先頭に立ちました。この無理やりのリカバリーでデシエルトは終わりましたね。もう一つの想定外はコスモキュランダのスタートが良かったこと。良かったと言っても五分でしたが、これまではハッキリ遅かったので、ここ一番でスタートが決まってしまったことは、大きな足枷になりましたね。
コスモキュランダは捲りを得意としている馬ですが、スタートから出して行って中段の前を取ってしまいました。そして向正面では外にアルナシームが居たために捲れず。アルナシームが居なくても、ポジションを取れたことで動かなかったかもしれませんが。
ヨーホーレイクはスタート遅く中段の後ろから、前半は無理をしませんでしたね。不可解な騎乗をしたのがジャスティンパレスの鮫島克騎手です、スタートはやや早かったですね。1,2コーナーまでに最内に収まって、距離ロスなしで進めましたが、向正面に入ってなぜか馬群の外へ出します。そのまま3,4コーナーでも外を回したことで、直線は伸びずに凡走しました。
4コーナーです、ホウオウビスケッツがデシエルトに追いつき、べラジオオペラが最内、シックスペンスが内から3頭目でした。ジャスティンパレスが外目で、ロードデルレイがその後ろ、ステレンボッシュがロードデルレイの後ろでしたが、この辺りでも手応えが悪かったですね。ヨーホーレイクは最内から上がって来ました。
直線Ⅼ1標識付近です、ホウオウビスケッツが先頭で、べラジオオペラが先頭に並びかけます。デシエルトとシックスペンス、コスモキュランダが苦しくなり、ボルドグフーシュがやや狭くなりました。エコロヴァルツは中目からスムース、その後ろからヨーホーレイクが伸びてきます。ロードデルレイは外からスムースでした。
ここからべラジオオペラが抜け出し押し切り、外からロードデルレイが伸びてきて2着。中目を捌いたエコロヴァルツ伸びてきて、その後ろからヨーホーレイクが伸びハナ差の3着。ホウオウビスケッツはL1の坂で減速率が大きくなり5着でした。
では1頭ずつ見ていきます。
1着はべラジオオペラ、スタートも良く楽に中段の前を取れました、ペースもスローからの3F戦で、先行抜け出しの形で楽勝でしたね。昨年の方が苦しい流れで勝っているので、今回は楽な勝ち方でしたね。L2の11.4はほぼ自身のもので、前に居てやや高いトップスピードの質を出してしまえば、後ろからは届きませんね。
2着はロードデルレイ、騎手は1,2コーナーで不利があったと言っていますが、パトロールビデオを見る限り不利があったとは言えませんね。3,4コーナー外目を回しての2着は、展開が向いたとはいえ高評価ですね。
3着はヨーホーレイク、スタート出なかったことで中段の後ろになり届かず、それでも上がり最速で追い込んで3着まで持ってきたのは、ディープ産駒のトップスピードの質ですね。展開に恵まれましたが、GⅠで勝ち負けできる力は見せたと思います。
4着はエコロヴァルツ、外枠だったこともあり、いつもよりは後ろでしたが、中段から良く伸びましたね。この馬はブラックタイド産駒で、朝日杯FSでは後ろから追い込んで2着なので、サンデー系のトップスピードの質で僅差の4着まで来た感じですね。適性の幅が広い感じで、ベストは逃げ・先行だと思いますが、展開次第で何でもできる天才型ですね。
5着はホウオウビスケッツ、坂ですかね〜。坂上ゴールが良くなかったのか、展開は合っていましたが粘り切れず。中山では新馬戦は勝っていますが、スプリングS2着、皐月賞17着、東風S3着、金杯9着と、展開が合わなかったレースもありますがピリッとしない成績。天皇賞(秋)で3着に粘った実績から、物足りない結果でした。
ステレンボッシュは13着、3コーナー過ぎでは手が動いていて、追走一杯でしたね。エピファネイアのタイマーくらいしか原因が思いつかないので、今後は買い難いですね。シックスペンスは7着、この馬もスローからの3F戦は得意のはずですが伸びず、初輸送の影響でしょうか。
馬券の方はハズレ、期待したステレンボッシュが全くレースにならず、4コーナーで諦めました。次走は阪神牝馬Sと桜花賞の予定です。