2019年ステイヤーズS 全頭評価。その3。

<エイシンクリック>・心肺機能は低く、パワーはまぁまぁ、瞬発力は低い。

・トップスピードの質は低く、持続力はまぁまあ。

”2019年500万条件”では稍重でややハイペースバランスを離れた追走集団の中段の後ろから、3コーナー手前で中段のやや前に上がり4コーナー外から追い込み1着、L2から13秒台に入る消耗戦で持続力を見せた。”2019年白鷺特別”ではややハイペースバランスを離れた最後方から、3コーナー手前で馬群に取り付き直線は馬群の中から3着まで、トップスピードの質で見劣り。”2019年三田特別”ではハイペースバランスを離れた追走集団の後方から、直線スムースだったが全く伸びずに凡走。”2019年兵庫特別”ではスローバランスを最後方から、3,4コーナー外目を回して直線外からスムースだったが伸びず。”2019年2勝クラス”ではスローバランスを中段から、直線入り口では中目から3番手で入ったが後ろから差されて4着、トップスピードの質で見劣り。

「ステイヤーズSへ向けて」好材料:・・・。悪材料:クラス負けの危険。 

500万条件を勝った時が稍重でややハイペースバランスだったが、自身は離れた追走集団の中段のやや後ろからで実質的にはスローバランスだった、 L2から13秒台に入るラップで全くトップスピードの質を問われず差し切った。このことから心肺機能が低くトップスピードの質も低いので、稍重や重馬場などスローバランスで進めながらトップスピードの質を問われない展開ならば好走の可能性はある。トップスピードの質が低いことを見せたのは2019年白鷺特別や 2019年三田特別、いずれも自身はスローバランスだったが直線では全く伸びなかった、瞬発力も低く加速性能も悪いので後方からになるとどうしても届かない。

2019年2勝クラスでは4着だったがこの時はスローバランスを中断から進めて、直線入り口で3番手を確保、直線に入ってトップスピードの質で見劣りタイセイモナークに後ろから刺されている、この時は少頭数でポジションを取れたがトップスピードの質でどうしても見劣ってしまうのでこのクラスでは好走は難しい。

好材料はなく悪材料はクラス負けの危険でこの馬は2勝クラスすら勝っていない、心肺機能も低くトップスピードの質も低いので後半のロンスパに対応できるとは思えない。 

<サンシロウ>・心肺機能はまあまあ、パワーはある、瞬発力はまあまあ。

・トップスピードの質はまあまあ、持続力は高い。

”2019年阿寒湖特別”ではほぼ平均バランスを最後方から、3,4コーナー外から捲り追い込みに行って直線は先頭に立ったがヒシゲッコウに刺され2着、先に動いたことで目標にされL1で12秒6とやや持続力の不足を見せた。 ”2019年 HTB賞”ではスローバランスを中段から、 直線外からスムーズに伸びて2着、この時の1着がカウディーリョ。”2019年日高特別”では スローバランスを集団の後ろから、3、4コーナーで外から中段の前まで上がり直線は外からスムーズに伸びたが2着まで。”2019年九十九里特別”ではスローバランスを中段から、3、4コーナー馬群の中を回して直線入り口で馬群を割りスムースに伸びたが2着まで。 ”2019年南部特別”では スローバランスを中段から 、直線は中目からしっかり伸びて2着。

「ステイヤーズSへ向けて」好材料:コース適正。悪材料:クラス負けの危険。 

この馬は良く言えば安定しているが2着が非常に多く、”先頭に立ちたくない病”を患っている感じ。 2019年九十九里特別ではスローバランスを中断から進めて後半の5F11秒台を連発するロンスパ戦で2着に入っている。高い持続力と直線入り口で馬群を割ってコースを確保した闘志を見てた。2019年南部特別でも 後半5F目から12秒0を踏み、L4から11秒台に入るロンスパ戦を2着まで持ってきた。 意外な心肺機能を見せたのが2019年飯盛山特別で、この時はハイペースバランスを中段から進めて2着、持続力の高さも同時に見せている。

九十九里特別の直線を見ても坂でしっかりと我慢できているのでパワーも十分にあり、直線入り口で馬群を割った進路取りから瞬発力もまあまあのものを見せている。先頭に立ちたくないようでどうしても勝ちきれないのがこの馬の特徴。

好材料はコース適正で九十九里特別で2着に入っているので非常に良いと思う、この時はスローバランスから後半5Fを11秒台を連発するラップで2着に好走しているのでこのレースとの相性も良いと思う。どうしても勝ちきれない点が難点だが逆に言えば相手なりに非常に安定した成績を出すということでもあり、格上げ戦にはなるがここでも好走する可能性がある。悪材料はクラス負けの危険でこの馬はオープン馬ではなく、2勝クラスを勝っていない1勝クラスの条件馬であること。当然初めての重賞挑戦になり、3600mの距離も初めての経験なので未知な部分は大きい。 

<ネイチャーレット>・心肺機能は低く、 パワーはあまりない、瞬発力は低い。

・トップスピードの質は低く、持続力はやや低い。

”2018年緑風S”ではスローバランスを後方から向こう正面で2番手に押し上げ、 直線は2番手で入ったが L2で力尽き凡走。”2018年六社S”ではスローバランスを後方から、向こう正面で2番手まで上がり3、4コーナー中目を回して、直線は2番手で入ったが L2で一杯になり凡走。 ”2018年ステイヤーズS”では スローバランスからのロンスパ戦で最後方から、3、4コーナーは内目を回したが直線一杯になり凡走。”2019年日本海S”では スローバランスを中段から、3、4コーナー外目を回して直線は全く伸びずに凡走。

「ステイヤーズSへ向けて」好材料:・・・。悪材料:コース適正、クラス負けの危。

心肺機能、瞬発力、トップスピードの質、持続力が低いので凡走の山を築いている、 特にスローバランスから後半のロンスパ戦になると、持続力の低さが顕著に現れる、それが2018年緑風ステークスで向こう正面で2番手まで上がり、直線も2番手で入ったがL2でいっぱいになり凡走している。全く同じ展開になったのか2018年6六社Sでこの時も直線L2でいっぱいになり凡走。初めての重賞挑戦となったステイヤーズステークスでも、後半のロンスパに対応できず凡走している。

好材料はなく、悪材料は昨年のこのレースを凡走しているコース適性の悪さと、未だ3勝クラスを勝てない条件馬なのでクラス負けの危険が大きい。