2020年ダービー 全頭評価。その2。

赤いアンダーラインは加筆・修正した箇所です。継続してお読みいただいている方は、赤いアンダーラインの部分だけお読みください。

<コルテジア>・心肺機能は低く、パワーはまぁまぁ、瞬発力は低い。

・トップスピードの質はやや低く、持続力はまぁまぁ。

”京都未勝利戦”では稍重でスローバランスを逃げ切り、3F戦に持ち込みL1も11.8で纏めた。”デイリー杯2歳S”ではスローバランスを逃げたが凡走。”シンザン記念”では平均バランスを中段から、3,4コーナー内目を回して直線スムースだったがジリジリしか伸びず3着。”きさらぎ賞”ではスローバランスを中段のやや前から、3,4コーナー中目を回して直線スムースに差し切り。”皐月賞”ではハイペースバランスをやや離れた追走集団の中段やや後ろから、3,4コーナー内目を回して直線馬群を割ってジリジリ伸びて7着まで。

「ダービーへ向けて」好材料:・・・。 悪材料:クラス負けの危険。

<心肺機能について>前半無理をしてしまうと後半苦しくなってしまうようで、勝った未勝利戦1000m通過が61.9、きさらぎ賞が62.0だった、逆に良くなかったのがデイリー杯2歳Sで1000m通過59.7、シンザン記念が60.2なので前半ゆったり入った方が良いはず。

<パワーについて>未勝利戦で阪神2着があるので、悪くはないと思う。皐月賞でL1までジリジリ伸びているので、ここでも高いパワーを見せた。

<瞬発力について>シンザン記念のL2ですぐ前に居たプリンスリターンに一気に引き離されていて、瞬発力の低さを見せてしまった。この時は前半からある程度流れていたので、このペースでは瞬発力は皆無になってしまう。

<トップスピードの質について>勝ったきさらぎ賞でも33.9、この時は超スローバランスだったので、流れてしまえば瞬発力と一緒でトップスピードの質も低下すると思う。

<持続力について>きさらぎ賞でスローバランスの3F戦を差し切った、なのでスローバランスならば、それもかなりスローペースならば3Fは持つ。

<その他について>この馬は非ノーザンF生産馬でノースヒルズの生産、休み明けには不安がある。心肺機能が低く、トップスピードの質も高くはないので、レースレベルが上がってしまった時には対応できないかもしれない。皐月賞では中段の後ろから進め、直線は内目を通したことで馬場が悪くジリジリまでだった。

好材料はなし、好調な松山騎手が騎乗予定くらいかな~。悪材料はクラス負けの危険で前走の皐月賞で7着、終始内をロスなく回したが1.2秒も離されてしまった。コース替わりや距離延長でどこまで巻き返せるか・・・。シンボリクリスエスに母父ジャングルポケットなので、府中2400mに所縁のある血統なので先行出来ればチャンスはあると思う。

<コントレイル>・心肺機能はまぁまぁ、パワーはある、瞬発力は高い。

・トップスピードの質は高く、持続力も高い。

”新馬戦”ではスローバランスを中段のやや前から掛かり気味、 3,4コーナー外を回して直線は外からスムーズに伸びて圧勝。 ”東スポ杯2歳S”ではスローバランスを中段から、4コーナー外目を回して直線は外からスムーズに伸びて圧勝。 ”2019年ホープフルS”では平均バランスを中段の前から、終始楽なポジションで圧勝。”皐月賞”ではハイペースバランスをやや離れた追走集団の中段の後ろから、3,4コーナー外目を回して直線スムースに伸びて1着。

「ダービーへ向けて」好材料:コース適性。 悪材料:特になし。

新馬戦ではスローバランスだったのであまり評価するべき部分がなかったが、 L2で10.6を出したトップスピードの質は高く評価すべきものだと思う、この時は阪神コースだったのでL2も下り坂の途中で瞬発力自体は評価する程ではない。

圧巻だったのが東京スポーツ杯2歳SでL2で10.8というとんでもないトップスピードの質を見せてきた、この部分は新馬戦の阪神コースとは違い上り坂になっているので、トップスピードの質だけでなくL3の11.7から0.9の加速をしていることは高い瞬発力を示している。L1でも11.4で纏めているので持続力も高いものを見せた。スローバランスではあるがレコードタイムで圧勝しているので、この世代のトップクラスの能力を有していることは間違いないと思う。2019年ホープフルSでは同厩舎のパンサラッサが平均バランスで逃げてくれたことで馬群がばらけて、中段の前のポジションで終始楽なレースが出来た、直線は圧勝で心肺機能と持続力、パワーの高さを見せた。皐月賞では内枠からジリジリと下げていき、中段の後ろから外に出し捲り追い込みを極めて1着だった、外の方が馬場が良かったので額面通りには受け取らない方が良いが、距離ロスを考えると能力は評価しないといけないし、トップスピードの質、瞬発力、持続力の高さを見せたし、この時は福永騎手が自信を持って乗っていた。

好材料はコース適性で東スポ杯2歳Sを圧勝している、L2で10.8を叩き出しているし能力の違いを見せつけている。ホープフルSではパンサラッサのアシストもあったが、皐月賞は横綱相撲でしっかり勝ち切っているからね。福永騎手も自信を持って乗っているし、今のところ悪材料は無し。

<サトノインプレッサ>・心肺機能は不明、パワーは高い、瞬発力は不明。

・トップスピードの質は低い、持続力は高い。

”新馬戦”では重馬場でスローバランスを中段のやや前から、3,4コーナー最内を回して直線スムースに抜け出し差し切り。”こぶし賞”では重馬場でスローバランスを後方から、3,4コーナー中目を回して直線外からスムースに差し切り。”毎日杯”では稍重でややハイペースバランスを後方から、3,4コーナー最内を回して直線中目でやや待たされたが抜け出し1着。”2020年NHKマイルC”では平均バランスを後方から、3,4コーナー中目を回して直線外から伸びずに凡走。

「ダービーへ向けて」好材料:・・・。 悪材料:騎手弱化。

<心肺機能について>現状では不明。毎日杯で稍重のややハイペースバランスを勝っているが、この時は最後方からだったので自身ややスローバランスだったはずで、現状では評価不能。

<パワーについて>毎日杯でL1の急坂をものともせずに伸びている、この時は直線入り口でやや待たされているし、勢いを付けられなかったはずなので高評価。

<瞬発力について>現状では不明。

<トップスピードの質について>NHKマイルCで後方から進めたが全く伸びずに凡走、直線ウィングレイテストと交錯したが、良馬場で高速馬場では出番がない程のトップスピードの質だった。この馬は母系にSadler’s Wellsを持っているので、トップスピードの質が低いのはその影響だと思う。

<持続力について>毎日杯で稍重の中でしぶとい持続力を見せた、中緩みがあったし3,4コーナー最内でコースロスなく中段に取り付いている、この辺りは豊騎手の上手さだが直線で一瞬待たされてからしっかり伸びている。この時の2着がアルジャンナでコントレイルの2着がある馬だし、3着以下は圧倒しているし最後は流しているので持続力の高さは見せた。

<その他について>

好材料はなし、悪材料は騎手弱化で坂井騎手に乗り替わり、豊騎手からなので悪材料でしょうね。この馬はSadler’s Wellsの影響でトップスピードの質が低い、これはNHKマイルCで見せてしまった。ただデビューから3連勝は道悪だったので、雨なら一気に期待値が上がる。

コメント

  1. piro より:

    赤線見やすいです!

    • みやや より:

      piroさん、コメントありがとうございます。
      今まで見づらくてすいません、これからも改良していきますので、ご要望などあればどんどん言ってくださいね~。