2020年毎日王冠 全頭評価。その4。

赤いアンダーラインは加筆・修正した箇所です。継続してお読みいただいている方は、赤いアンダーラインの部分だけお読みください。

<サンレイポケット>・心肺機能は不明、パワーは有る、瞬発力は不明。

・トップスピードの質はまぁまぁ、持続力は高い。

”2020年許波多特別”ではハイペースバランスをやや離れた追走集団の中段の後ろから、3,4コーナー中目を回して直線外からスムースに伸びてハナ差2着。”2020年中京スポニチ賞”ではスローバランスを後方から、3,4コーナー内目を回して直線狭くなったが馬群を縫って伸びて差し切り。”2020年下鴨S”ではスローバランスを中段の後ろから、3,4コーナー外目を回して直線スムースだったが届かず2着。”2020年ジューンS”では不良馬場でややスローバランスを中段のやや後ろから、3,4コーナー最内を回して直線スムースに抜け出し差し切り。”2020年新潟記念”ではスローバランスをやや離れた追走集団の中段やや後ろから、3,4コーナー外目を回して直線外からスムースだったが3着まで。

「毎日王冠へ向けて」好材料:・・・。 悪材料:クラス負けの危険。

<心肺機能について>現状では不明。

<パワーについて>2020年ジューンSでは不良馬場をものともせず伸びてきた、L2の坂でもグイグイ伸びているのでパワーはかなり高い。

<瞬発力について>現状では不明。

<トップスピードの質について>2020年下鴨Sではスローバランスで4F戦、これを外から2着まで持ってきた、L2では10秒台に入っているはずでまぁまぁの評価。2020年新潟記念では外からスムースだったが3着まで、上がり3F32.4だが54㎏だったし、55㎏のサトノガーネットが31.9で1番時計なので、トップスピードの質は高いとは言えない。

<持続力について>2020年中京スポニチ賞でハナ差差し切り、後方から直線狭くなったが馬群を縫って伸びたし、この時はスローバランスでL5から11秒台に入るロンスパ戦、L1のレースラップは12.3なので、この馬自身は11秒台で上がった可能性があり、高い持続力を見せた。2020年新潟記念でも4F戦で外から伸びて僅差の3着、持続力勝負ならこのクラスでも通用するところを見せた。

<その他について>ジャンポケ産駒らしく重馬場を苦にしないことは2020年ジューンSで見せた、特にこの時はスタートでいつもより前を取れたことは覚えておきたい。

この馬は非ノーザンF生産馬だが休み明けを苦にしない、下鴨S2着、新潟記念3着と休み明けでも実績がある。

好材料はこれと言ってなく、コース適性も府中はmジューンSが不良馬場で2400mなので参考外、新潟や中京で好走しているので左回りはこなせるはず。悪材料はクラス負けの危険で、前走新潟記念3着があるが54㎏で恵まれた、1,2着は56㎏のブラヴァスとジナンボーだし、4着のサトノガーネットが55㎏だったので今回56㎏を背負ってどうか。

<ダイワギャクニ―>・心肺機能は高く、パワーは有る、瞬発力は低い。

・トップスピードの質は高くはなく、持続力は高い。

”2018年中山金杯”ではスローバランスを中段から、3,4コーナー外を回して直線スムースだったがジリジリと5着まで、後ろからブラックバゴに交わされてしまっているのでトップスピードの質は高くない。”2018年東京新聞杯”ではスローバランスを中段やや前、外から、直線外からスムースだったが3着まで、1着リスグラシュー、2着サトノアレスにはトップスピードの質で見劣った。”2018年メイS”ではハイペースバランスを中段から、直線中目からスムースに加速して押し切り、心肺機能と持続力の高さを見せた。”2018年エプソムC”では重馬場で平均バランスを中段から、4コーナー内から先団に取り付いたが、直線はのめってしまったのか伸びずにL1で諦め凡走。”2018年毎日王冠”ではスローバランスを中段から、直線中目からスムースだったが伸びずに凡走、2着ステルヴィオに並ぶ間もなく交わされてトップスピードの低さを見せた。”2018年キャピタルS”ではスローバランㇲを中段から、直線やや狭くなったがトップスピードの質で見劣り7着。”2019年白富士S”ではスローバランスを最後方から、直線外からスムースだったが4着まで、この馬のトップスピードの質では届くはずもない。”2019年東風S”ではややスローバランスを中段から、4コーナー外を回して直線バテ差し3着まで。”2019年ダービー卿CT”ではハイペースバランスを中段やや後ろから、4コーナー外を回して直線スムースだったが伸びずに凡走。”2019年メイS”ではスローバランスを3番手先行、直線外からスムースに加速して押し切り、3F戦で持続力が生きた。”2019年新潟記念”では平均バランスを中段から、直線は伸びずに凡走、この時が休み明け。”2019年オクトーバーS”ではスローバランスを2,3番手先行、直線スムースに伸びて辛勝。”2019年ジャパンC”ではややハイペースバランスを逃げて6着、心肺機能と持続力、重馬場適性を見せた。”2020年白富士S”では平均バランスを逃げて凡走、この時は58㎏で休み明け。”2020年金鯱賞”ではスローバランスを逃げて3着、休み明け2走目で好走。”2020年新潟大賞典”ではややスローバランスを中段やや前から、3,4コーナー中目を回して直線スムースだったが伸びずに凡走。”2020年エプソムCでは不良馬場でハイペースバランスを2番手先行、3,4コーナー内目を回して直線スムースに差し切って1着。

「毎日王冠へ向けて」好材料:コース適性。 悪材料:蓄積疲労、去勢明け。

2018年のメイSを見てもトップスピードの質は高くはないが、心肺機能と持続力は高いのでハイペースバランスを先行して押し切るのが合っている、ところがスローバランスを容認してしまうレースが続いて、トップスピードの質で見劣り凡走してしまう。特に酷かったのが2018年の白富士Sで、横山典騎手お得意のポツンで届かずだった、東風Sやダービー卿CTでも中段以降からレースをして、東風Sこそ3着にバテ差してきたが、ダービー卿CTは凡走している。2019年のメイSではスローバランスだったが3F戦に持ち込んで圧勝、この時は57㎏のトップハンデだったが相手も弱かった。ここでもトップスピードの質は低く、上り33.5は平凡だった。2019年ジャパンCでは逃げて6着、重馬場の中でややハイペースバランスだったが心肺機能と持続力、道悪適性の高さを見せた。

2020年白富士Sでは逃げて凡走、休み明けで58㎏だったので度外視。2020年金鯱賞では逃げて超スローバランスに持ち込み3着、休み明け2走目で上積みもあり、初の中京コースも左回りであっさり克服。2020年新潟大賞典ではややスローバランス、スタートでやや遅れてリカバリーして中段やや前、こうなると当然トップスピードの質で見劣り凡走した。それだけでなくこの時は57.5㎏だった、2019年新潟記念で57.5㎏16着、2020年白富士Sが58㎏で7着と斤量負けの可能性がある。2020年エプソムCでは不良馬場でハイペースバランスを先行、ジャパンCでも道悪適性を見せていて、ここでもしっかり勝ち切った。キンカメ産駒の蓄積疲労を懸念したが、トップスピードの質と瞬発力が問われなかったことが良かった。

好材料はコース適性で府中は8-0-1-8とダービーとジャパンCを入れてもこの成績、特に府中1800mは5-0-0-3なので距離適性も良い。悪材料はキンカメ産駒の蓄積疲労で、速い上がりを使えなくなっている。前走みたいに不良馬場を先行してしまえば、トップスピードの質は問われないのでまだまだやれるが、開幕週で超々高速馬場になった時に対応できるかどうか。加えて今回は去勢明けになる、休み明けは2018年のメイSを勝っているので問題ないが、去勢明けというのは大きな不安材料ですね。