2021年オークス 全頭評価。その4。

下線は加筆・修正した箇所です。継続してお読みいただいている方は、下線の部分だけお読みください。

<タガノパッション>・心肺機能はやや高い、パワーは有る、瞬発力はやや高い。 

・トップスピードの質は高く、持続力はやや高い。

レース名 着順 内容
2021年3月未勝利戦 3着 スローバランスを出遅れ後方から、3,4コーナー内目を回して直線スムースに伸びたが3着まで。下り坂だったがL3から10秒台を2連発したはずで、トップスピードの質は高そう。
2021年4月未勝利戦 1着 重馬場でややハイペースバランスを中段の後ろから、向正面で2番手まで上がり3,4コーナー内目を回して直線スムースに抜け出し押し切り。向正面から12秒台の前半を連発しているので、心肺機能も見せたし持続力も見せた。
スイトピーS 1着 ハイペースバランスを中段やや後ろから、3,4コーナー外目を回して直線スムースに伸びて差し切り。L2で自身10秒台を出しているはずで、トップスピードの質と瞬発力を見せた。
総評
デビュー戦、2戦目とスタートが遅かった。2戦目では向正面から12秒台前半を連発するロング捲りで、心肺機能と持続力を見せたし、重馬場でパワーも見せた。スイトピーSではL2で自身10秒台を出したはずで、瞬発力とトップスピードの質も見せている。

「オークスへ向けて」好材料:コース適性。 悪材料:クラス負けの危険。

好材料はコース適性で、1800mだが前走府中で快勝、トップスピードの質と瞬発力の高さを見せている。この馬自身も2000mで3着があるし、お婆ちゃんのキャッチザゴールドが2500mで勝ち鞍があるので、距離適性も問題ないと思う。悪材料はクラス負けの危険で、3走しか走っていないので1線級とやっていない。スイトピーSの3着オレンジフィズがフラワーC7着、アルテミスS14着なので、このクラスで通用するかは未知数。

適性:竹

<ニーナドレス>・心肺機能は不明、パワーは有る、瞬発力は不明。 

・トップスピードの質はやや高く、持続力はまぁまぁ。

レース名 着順 内容
未勝利戦 1着 稍重でスローバランスを離れた追走集団の中段やや前から、3,4コーナー外目を回して直線スムースに伸びて差し切り。
君子蘭賞 1着 スローバランスを少頭数の中段の前から、3,4コーナー内目を回して直線スムースに伸びて差し切り。前半やや掛かていて、L2の10.8に対応して上り33.4だが、当日の毎日杯で1:43.9が出ているので高評価はできあない。
総評
君子蘭賞では前半やや掛かっていた、下り坂区間で10秒台には対応しているので、トップスピードの質は低くないと思う。

「オークスへ向けて」好材料:・・・。 悪材料:クラス負けの危険、騎手弱化。

好材料は見つけにくく、距離は母系を見ると持つと思う、全兄のサラトガスピリットが条件戦だが2400mで好走しているので、この距離は好材料と言っていいかも。悪材料はクラス負けの危険で、前走君子蘭賞を勝っているが1勝クラスだし、相手を見てもアタマ差の辛勝では評価できない。当日は超高速馬場であることを考えると、走破時計と上がり3Fも物足りない。藤岡康騎手への乗り替りは大幅な騎手弱化。

適性:梅

<ハギノピリナ>・心肺機能はまぁまぁ、パワーは有る、瞬発力は不明。 

・トップスピードの質は低く、持続力は高い。

レース名 着順 内容
2月未勝利戦 11着 スローバランスを後方から、3,4コーナー中目を回して直線スムースだったが伸びずに凡走。
3月未勝利戦 4着 重馬場でスローバランスを中段から、3,4コーナー内目を回して直線スムースだったが届かず4着。L1のバテ差しで差を詰めたが、L2の11.2には対応できていないので、トップスピードの質では見劣っている。
4月未勝利戦 1着 重馬場でややハイペースバランスを中段の後ろから、3,4コーナー外目を回して直線スムースにバテ差し1着。自身スローバランスでバテ差しなので、パワーを見せた。
矢車賞 1着 スローバランスを後方から、向正面で3番手に捲くり上げ、3,4コーナー内目を回して直線スムースに抜け出し押し切り。向正面から捲くり上げたので、自身は12秒台前半を連発、L5から11秒台に入ったので心肺機能と持続力は見せた。
総評
4月の未勝利戦の勝ち方から、トップスピードの質が低いバテ差し型で、矢車賞の勝ち方から心肺機能はまぁまぁ、持続力は高いものを見せた。

「オークスへ向けて」好材料:距離適性。 悪材料:クラス負けの危険。

好材料は距離適性で2000m以上を使われて2勝している、条件戦だが。悪材料はクラス負けの危険で、矢車賞は1勝クラスだし、2着のハッピーオーサムが君子蘭賞で5着なので、このクラスでは勝負できないと思う。重馬場になればチャンスはありそう。

適性:梅

<パープルレディー>・心肺機能は不明、パワーは有る、瞬発力はまぁまぁ。 

・トップスピードの質はまぁまぁ、持続力はまぁまぁ。

レース名 着順
新馬戦 2着 スローバランスを中段の後ろから、3,4コーナー外目を回して直線スムースだったが届かず2着。
未勝利戦 3着 スローバランスを後方から3,4コーナー中目を回して直線スムースだったが届かず3着まで。上がり最速だが差を詰めたのはL1なので、バテ差しの展開になっている。
未勝利戦 1着 ややスローバランスを中段やや前から、3,4コーナー内目を回して直線スムースに抜け出し1着。トップスピードの質が高くないので、中段の前に付けたので押し切れた。
ゆりかもめ賞 1着 スローバランスを離れた追走集団の後方から、3,4コーナー内目を回して直線スムースに差し切り。少頭数だったので後方と言っても直線入り口では前から3頭目くらい、直線では岩田康騎手が斜行してゴチャゴチャしたが、L2部分で加速中なので影響はなかった。L1のバテ差しで勝ち切ったので、トップスピードの質は見せていない。
フローラS 6着 スローバランスを離れた追走集団の中段の後ろから、3,4コーナー外目を回して直線スムースだったが伸びずに凡走。トップスピードの質で見劣っただけでなく、L1では差を広げられてしまったので持続力もまぁまぁ。
総評
まず新馬戦からトップスピードの質が高くないことは見せている、未勝利戦2戦目が中段のやや前からで、トップスピードの質が問われなかったし、ゆりかもめ賞でも直線入り口では前から3馬身程で、押し切るように勝っているのでトップスピードの質で勝負したわけではない。フローラSでぼろが出た感じで、中段の後ろから届かなかったので、トップスピードの質では勝負にならないし、L1では差を広げられているので、持続力も高くはない。

「オークスへ向けて」好材料:コース適性。 悪材料:クラス負けの危険。

好材料はコース適性で、ゆりかもめ賞で同コースを勝っているので、距離適性も含めて好相性。悪材料はクラス負けの危険で、前走フローラSで0.7差6着と勝負にならなかった。フローラS自体レースレベルには疑問もあるので、ここで負けているようでは苦しいはず。

適性:梅