下線は加筆・修正した箇所です。継続してお読みいただいている方は、下線の部分だけお読みください。
<ゴールドギア>・心肺機能は不明、パワーは有る、瞬発力は低い。
・トップスピードの質はまぁまぁ、持続力はやや高い。
レース名 | 着順 | 内容 |
2020年目黒記念 | 5着 | ややスローバランスを後方から、3,4コーナー内目を回して直線詰まって5着まで。再加速に手間取っている。 |
2020年新潟記念 | 9着 | スローバランスを後方から、3,4コーナー中目を回して直線スムースだったが伸びずに凡走。 |
2020年アルゼンチン共和国杯 | 9着 | 平均バランスを後方から、3,4コーナー中目を回して直線スムースだったが伸びずに凡走。3F戦になっていて後方で待ってしまったので届かなかった。 |
2021年白富士S | 9着 | スローバランスを後方から、3,4コーナー内目を回して直線スムースだったが伸びずに凡走。スローからの4F戦でもトップスピードの質で見劣り。 |
2021年メトロポリタンS | 1着 | ややスローバランスを後方から、3,4コーナー外目を回して直線スムースに差し切り。持続力でジリジリ着た。 |
2021年目黒記念 | 5着 | スローバランスを離れた追走集団の後方から、3コーナーで先捲りに行って直線スムースだったが伸びずに5着。 |
総評 | ||
2020年目黒記念では直線で内を突いて前が壁、空いてからの加速が鈍いので瞬発力は低い。2020年新潟記念ではいつも通り後方から、直線スムースだったが伸びずに凡走している。この時は大外まで出さなかったが、それでもトップスピードの質で見劣っている。2020年アルゼンチン共和国杯でも届かず、この時は中緩みからの3F戦で後方で待っていたので、直線に入った時点で届かない位置だった。2021年白富士Sでは直線入り口ですぐ横に居たサンレイポケットに全く付いて行けずに凡走、トップスピードの質で大きく見劣った。2021年メトロポリタンSでは少頭数で、直線入り口では前から6馬身程の位置だったので差し切れた。ただ上がり3F33.9だし、スパッと切れた感じでもないので、トップスピードの質で差し切った感じではなく、持続力で差し切った感じ。2021年目黒記念では後方から5着、この時は3コーナーで先捲りに行って直線入り口では中段のやや前、ここからの伸びが悪くグロンディオーズにトップスピードの質で見劣っている。 |
「オールカマーへ向けて」好材料:コース適性。 悪材料:クラス負けの危険、届くかどうか。
好材料はコース適性で、トップスピードの質がまぁまぁでバテ差しを得意としているので、坂上ゴールのコースは合うはずだし、距離適性も問題はない。悪材料はクラス負けの危険で重賞では勝負になっていない。届くかどうかが大きな不安材料で、スタートが良くないのでこの馬のトップスピードの質では届かないことが多い。この時期の中山は高速馬場になることが多く、前残りの可能性を考えると余計に不安。
適性:梅
<サトノソルタス>・心肺機能は高い、パワーは有る、瞬発力は低い。
・トップスピードの質はまぁまぁ、持続力は高い。
”新馬戦”では不良馬場でスローバランスを2番手先行、直線一旦前に出られたが持続力を生かして差し返して1着。”共同通信杯”ではややスローバランスを離れた追走集団の中段から、終始最内を回して1着オウケンムーンのすぐ後ろから直線に入り、スムースに抜けたが2着まで、トップスピードの質では見劣ったが持続力では勝りゴール前で詰め寄った。”青葉賞”ではスローバランスを中段のやや後ろから、3コーナーから捲り追い込みに行ったが捲り切れずに6着まで。”2019年ジューンS”では不良馬場でスローバランスを中段から、終始最内を回して直線スムースだったが3着まで。”2019年マレーシアC”では稍重でスローバランスを中段の後ろから、3,4コーナーで外からジワっと上がって直線外からスムースだったが伸びずに凡走。”2019年ノベンバーS”ではスローバランスを中段から、直線中目からスムースに伸びて1着。”2019年中日新聞杯”ではスローバランスを中段やや前から、直線前が壁になり追い出しが遅れトップスピードの質で見劣り5着まで、持続力は見せた。”2020年金鯱賞”ではスローバランスを中段の前から、3,4コーナー中目をまわして直線スムースに粘って2着、この時が休み明け。”2020年大阪杯”ではスローバランスを中段の後ろから、3,4コーナー外目を回して直線伸びずに凡走。”2020年中日新聞杯”ではスローバランスを中段の後ろから、3,4コーナー外目を回して直線スムースだったが伸びずに凡走。”2021年日経新春杯”ではスローバランスを中段やや後ろから、3,4コーナー内目を回して直線前が壁になって伸びずに凡走。”2021年新潟大賞典”ではハイペースバランスを離れたメイン集団の前から、3,4コーナー中目を回して直線スムースに伸びて3着。”2021年鳴尾記念”ではスローバランスを中段から、3,4コーナー中目を回して直線スムースだったが伸びずに凡走。
「オールカマーへ向けて」好材料:休み明け。 悪材料:クラス負けの危険。
不良馬場を2回走って2度とも好走しているように持続力が非常に高い馬で、新馬戦では一旦前に出られながらもゴール前で差し返している。ジューンSも相手がジナンボーとシンギュラリティなので3着に粘ったのは高評価でいいと思う。ただトップスピードの質は評価できるほど高くなく、共同通信杯でオウケンムーンにはっきりと見劣ってしまった。現状ではパワーと持続力を生かす展開がベストで、2度ミルコが乗って凡走しているように、後方から捲ってもスピード負けしてしまうし。トップスピードの質では勝負にならないと思う。ノベンバーSでは中段から差し切っているが、当日次のレースが京王杯2歳Sでレーコードタイムが出ている、走破時計、上がりタイム共に見劣っているので高評価は出来ない。
2019年中日新聞杯ではスローバランスを中段やや前から、やや行きたがっていたが何とか折り合いを付けて直線中目から、L1まで前が壁になり追い出しが遅れて5着までだった、騎手が騎手だけに期待は出来なかったがトップスピードの質と瞬発力が低い事は改めて見せてしまった。2020年金鯱賞では超スローバランスを先行して粘り込み、トップスピードの質はまぁまぁだったが持続力は見せた。2020年大阪杯では中段の後ろからになり凡走、3,4コーナー外目を回したしトップスピードの質で勝負するタイプではないので、乗り方の問題だと思う。
2020年中日新聞杯では中段の後ろから、4F戦だがレースの上り3Fが34.4なので、中段の後ろからではトップスピードの質で見劣り届かなかった。ただしL1で差を詰めているので持続力は見せている。2021年日経新春杯ではまたしても中段のやや後ろから、3,4コーナーは最内でロスなく回ったが、直線では前が壁になり外に出してからだったが、瞬発力が足りずに再加速できていない。2021年新潟大賞典では離れたメイン集団の前からで、自身もハイペースバランスを3着に粘った形で心肺機能と持続力を見せた。1点気になったのはスタートが遅くなっている感じで、ゲートは出ているが二の足が遅く押して押して前に行っている、スタートから速くなると前に行けない可能性がある。2021年鳴尾記念では前日の雨で良馬場だが直線は乾ききっていなかった感じで、中段からでは届かない展開だった。
ノーザンF生産馬なので休み明けから走るのは、1年強の休み明けで3着に好走したジューンSで証明しているし、ノーベンバーSも休み明けで1着だった。2020年金鯱賞でもサートゥルナーリアの2着に好走。2020年中日新聞杯は後方になってしまったので度外視して良いと思う。2021年新潟大賞典では4カ月弱の間隔で僅差の3着と好走。2021年鳴尾記念の凡走からは、むしろ休み明け2走目で反動が出たと考えてもいいかもしれない。
好材料は休み明けで、この馬は休み明けでフレッシュな方が走る傾向がある、2020年金鯱賞2着、2021年新潟大賞典3着も休み明けだった。悪材料はクラス負けの危険で、金鯱賞2着はGⅡなので価値がありそうだが、58㎏のサートゥルナーリアに2馬身離されたし、同斤量のダイワキャグニーとギベオンとは0.1秒差なので、この2頭と同じくらいの評価かな~。新潟大賞典の結果からも、このクラスで勝ち負けは難しいと思うし、展開が上手く嵌れば3着くらいはあるかな~という感じ。中山コースが初めてなことは意外だが、阪神内回りでの好走歴もないし不安材料。
適性:梅
<ステイフーリッシュ>・心肺機能とパワーの両立型で瞬発力はない。
・トップスピードの質はやや低くロンスパ向き。・休み明けでも走るが疲れやすい。
”2017年ホープフルS”では平均バランスを後方で折り合い直線バテ差しで3着。”2018年共同通信杯”ではドスローから質の高いトップスピードを問われて凡走。”2018年京都新聞杯”は休み明けだが初コース、初めての先行策で刺激が入って1着。”2018年神戸新聞杯”でもトップスピードの質で見劣り5着。”2018年チャレンジC”では離れた追走集団の中段から、L3から追い出して持続力勝負を粘って3着。”2019年中山金杯”ではややスローバランスを序盤後方から、向正面で緩んだところを押し上げて3番手へ、4F戦になり持続力を生かして2着、この時の1着がウィンブライトで58㎏を背負っていたので、2㎏貰っていて差し切られてしまったのは印象悪い。”2019年京都記念”ではスローバランスを中段のやや前から、4コーナー外から直線スムースに加速してL2最速戦に反応したが2着まで、この時の1着がダンビュライトなので、展開を考えるとこの2頭がL2最速戦に反応している不思議なレースだった、実際のラップでは自身0.6くらいの加速なので、これくらいなら対応できるのだろう。”2019年大阪杯”ではスローバランスを中段のやや後ろから、終始外々を回されて4コーナーで一杯になり凡走、この時は昨秋から使い詰めで疲労の影響だと思う。”2019年鳴尾記念”ではスローバランスを中段から、直線はトップスピードの質で見劣り3着まで。”2019年函館記念”では平均バランスを離れた追走集団の前から、ペース認識が悪くスムースだったが届かず。”2019年札幌記念”では平均バランスを中段やや前から、4コーナーで苦しくなり凡走、この時が休み明け3走目。”2019年福島記念”ではややハイペースバランスを中段から、4コーナー中目を通して直線粘って2着、1着は2.5㎏軽いクレッシェンドラブなので悪くない、この時が休み明け。”2019年チャレンジC”ではスローバランスを中段から、直線はトップスピードの質で見劣り凡走。”2020年AJCC”ではスローバランスを2番手先行、3,4コーナー最内を回してスムースに抜け出したが差されて2着。”2020年京都記念”では重馬場でハイペースバランスを離れた追走集団の先頭から、直線外に出してスムースだったが3着まで。”2020年大阪杯”ではスローバランスを中段から、3,4コーナー中目を回して直線伸びずに凡走。”2020年目黒記念”ではスローバランスを中段の前から、3,4コーナー内目を回して直線L2まで待たされてから抜け出し3着。”2020年オールカマー”ではスローバランスを2番手先行、3,4コーナー中目を回して直線スムースだったが3着まで。”2020年京都大賞典”では稍重で平均バランスを中段の前から、3,4コーナー中目を回して直線スムースだったがやや内を走って伸びなかった。”2021年AJCC”では不良馬場でスローバランスを中段の前から、3,4コーナー中目を回して直線スムースだったが4着まで。”2021年京都記念”では平均バランスを2番手先行、3,4コーナー内目を回して直線スムースだったが2着まで。”2021年札幌記念”では平均バランスを中段の前から、心房細動で競走中止。
「オールカマーへ向けて」好材料:コース適性。 悪材料:心房細動明け。
京都新聞杯でややハイペースバランスをメイショウテッコンが離して逃げた展開を、2番手追走だったので自身平均バランスくらい、これを4コーナーで捉えて圧勝した、心肺機能の高さと持続力を見せた。2018年のチャレンジCから中山金杯で好走、小回りコースでトップスピードの質を問われない持続力勝負だったのが大きい。これは京都記念でも一緒で外回りの割にトップスピードが問われなかっただけでなく、かなり重い馬場でステイゴールド産駒向きの馬場だった。
2019年大阪杯は格負けというより使い詰めの疲労が原因だと思う、さすがに2018年の秋から休みらしい休みなく使われて来たので、精神的にも肉体的にも限界だったはず。2019年札幌記念も休み明け3走目で凡走しているので、疲労への弱さを見せた。この馬は社台F生産馬の割に休み明けを苦にしない、2019年鳴尾記念、福島記念を休み明けで好走しているので、フレッシュな方が力を出せるだと思う。
2019年福島記念で休み明けを2着とまぁまぁの結果、ややハイペースバランスを中段からで自身は平均くらい、これを3,4コーナー中目を進めて直線入り口で先頭に立ったが、2.5㎏軽いクレッシェンドラブに差された、心肺機能と持続力を改めて見せたが、トップスピードの質に関してはやや低いことを改めて見せた。2019年チャレンジCではスローバランスを中段から進めて直線トップスピードの質で見劣り凡走、かなりのスローバランスを中段からになり勝負にならなかった。2020年AJCCでは稍重でスローバランスを先行、3,4コーナー最内を回して抜け出したがブラストワンピースに差されて2着、改めてパワーと持続力を見せた。2020年京都記念では離れた追走集団の先頭から、前を追いかけマークされる形になり直線差されてしまった、先頭に立つとどうもフワッとしてしまう感じで、先頭に立ちたくないのかもしれない。2020年大阪杯ではスタートで行き脚が付かずに中段から、当然後半で勝負できるタイプではないので凡走、この時は昨秋からの使い詰めで疲労の影響だと思う。
2020年目黒記念ではスローバランスを中段の前から、L2標識付近まで追い出しを待たされてしまい3着だったが、この時の1着キングオブコージが54㎏、2着アイスバブルが55㎏に対して、この馬は57.5㎏のトップハンデだったので、直線スムースでなかった分を考えても高評価で良いと思う。この時は馬場がかなり重く含水率が高かったので、トップスピードの質はそれ程問われず、持続力勝負になったことも良かったはず。2020年オールカマーでは超スローバランス容認して2番手先行、3,4コーナーで前にカレンブーケドールを外から抜きに行ってコースロス、直線スムースだったが3着まで。2020年京都大賞典では稍重が良くなかったのか、中1週が良くなかったのか直線伸びなかった、直線のコース取りがやや内だったので馬場の差が出た感じ。その後骨折が判明。2021年AJCCでは中段の前からスムースだったが4着まで、スローロンスパで展開的には合っていたが、不良馬場と骨折明けで踏ん張れなかった感じ。2021年京都記念では2番手先行、4コーナーで先頭に立ってしまい直線スムースだったが2着まで。先頭で引っ張ってくれたハッピーグリンが、4コーナーで一杯になってしまい目標が無くなったことは不運だった。2021年札幌記念では心房細動で競走中止。
好材料はコース適性で、昨年のこのレースで3着に好走、中山2200mは2020年AJCCで2着、2021年AJCCは不良馬場で4着と好相性。京都記念で2度の2着もあるので距離適性も高いし、GⅡで0-3-3-3とクラス負けの危険もない。悪材料は心房細動明けで、こればかりは走ってみないと分からないので大きな不安要素。クラス負けの危険はないが、勝ち切れない馬なので1着を期待できないことも悪材料かな。
適性:竹+