2022年京都記念 全頭評価。その2。

下線は加筆・修正した箇所です。継続してお読みいただいている方は、下線の部分だけお読みください。

<サンレイポケット>・心肺機能はまぁま、パワーは有る、瞬発力は低い。

・トップスピードの質はまぁまぁ、持続力は高い。

”2020年許波多特別”ではハイペースバランスをやや離れた追走集団の中段の後ろから、3,4コーナー中目を回して直線外からスムースに伸びてハナ差2着。”2020年中京スポニチ賞”ではスローバランスを後方から、3,4コーナー内目を回して直線狭くなったが馬群を縫って伸びて差し切り。”2020年下鴨S”ではスローバランスを中段の後ろから、3,4コーナー外目を回して直線スムースだったが届かず2着。”2020年ジューンS”では不良馬場でややスローバランスを中段のやや後ろから、3,4コーナー最内を回して直線スムースに抜け出し差し切り。”2020年新潟記念”ではスローバランスをやや離れた追走集団の中段やや後ろから、3,4コーナー外目を回して直線外からスムースだったが3着まで。”2020年毎日王冠”では稍重でハイペースバランスを中段から、3,4コーナー内目を回して直線スムースに伸びたが3着まで。”アルゼンチン共和国杯”ではややハイペースバランスをやや離れた中段から、3,4コーナー内目を回して直線スムースだったが6着。”2021年日経新春杯”ではスローバランスを中段から、3,4コーナー内目を回して直線スムースだったが4着まで。”2021年白富士S”ではスローバランスを後方から、3,4コーナー中目を回して直線スムースに伸びて2着まで。”2021年金鯱賞”では重馬場でややスローバランスを中段の後ろから、3,4コーナー内目を回して直線スムースだったが伸びずに凡走。”2021年新潟大賞典”ではハイペースバランスを離れた追走集団の中段の後ろから、3,4コーナー内目を回して直線スムースに差し切り。”2021年鳴尾記念”ではスローバランスを中段のやや後ろから、3,4コーナー外目を回して直線スムースだったが伸びずに凡走。”2021年毎日王冠”では平均バランスを中段の後ろから、3,4コーナー内目を回して直線スムースだったが伸びずに凡走。”2021年天皇賞(秋)”ではスローバランスを中段のやや後ろから、3,4コーナー内目を回して直線スムースに伸びて4着。”2021年ジャパンC”ではスローバランスを中段のやや前から、3,4コーナー内目を回して直線スムースだったが4着まで。

「京都記念へ向けて」好材料:距離適性。 悪材料:休み明け、コース相性。

<心肺機能について>2021年新潟大賞典ではハイペースバランスを離れた追走集団の中段の後ろからだったが、自身も平均に入っていての差し切りは、まずまずの心肺機能があるからだと思う。

<パワーについて>2020年ジューンSでは不良馬場をものともせず伸びてきた、L2の坂でもグイグイ伸びているのでパワーはかなり高い。

<瞬発力について>2020年毎日王冠ではL2標識まですぐ前に居たサリオスにあっさり引き離された、カデナやザダルにも若干見劣ったので瞬発力は低い。

<トップスピードの質について>2020年下鴨Sではスローバランスで4F戦、これを外から2着まで持ってきた、L2では10秒台に入っているはずでまぁまぁの評価。2020年新潟記念では外からスムースだったが3着まで、上がり3F32.4だが54㎏だったし、55㎏のサトノガーネットが31.9で1番時計なので、トップスピードの質は高いとは言えない。2021年白富士Sでは後方から、直線スムースに伸びて2着まで持ってきたが、12Rの1勝クラスで上がり3F33.2が出ているので、トップスピードの質が高いとは言えない。2021年毎日王冠では平均バランスを中段の後ろから、中緩みがある3F戦でトップスピードの質で見劣り。2021年天皇賞(秋)では向正面で内から中段のやや前まで上がったことで、4着に届いたのでトップスピードの質はまぁまぁまで、ポタジェよりも上。2021年ジャパンCでは中段のやや前から、直線スムースだったがL2で同じ位置に居たコントレイルにあっさり引き離されたので、トップスピードの質はまぁまぁまで。

<持続力について>2020年中京スポニチ賞でハナ差差し切り、後方から直線狭くなったが馬群を縫って伸びたし、この時はスローバランスでL5から11秒台に入るロンスパ戦、L1のレースラップは12.3なので、この馬自身は11秒台で上がった可能性があり、高い持続力を見せた。2020年新潟記念でも4F戦で外から伸びて僅差の3着、持続力勝負ならこのクラスでも通用するところを見せた。2020年毎日王冠ではL1でジリジリと伸びて3着を確保した、この地点でカデナとザダルを撃破してきたので持続力を見せた。2021年日経新春杯では6F戦で4着、ゴール前で外からミスマンマミーアに差されたが、斤量差があったので持続力は見せた。2021年天皇賞(秋)では4F戦でL1までしっかりだったので持続力は見せた。2021年ジャパンCではL1でジリジリ伸びての4着なので、持続力は高いものを見せた。

<その他について>ジャンポケ産駒らしく重馬場を苦にしないことは2020年ジューンSで見せた、特にこの時はスタートでいつもより前を取れたことは覚えておきたい。2020年毎日王冠では稍重で3着に激走、この馬はジャングルポケット産駒で道悪適性の良さを見せた。2020年アルゼンチン共和国杯では、直線馬場の悪い内へ行ってしまい伸びなかった。2021年金鯱賞では重馬場で伸びず、中緩みが無く直線入り口で取り付けず、重馬場で末脚も発揮できなかった。2021年鳴尾記念では中段のやや後ろから凡走、まず前日の雨で直線は乾いていなかった感じ、その上でスローからの4F戦に持ち込まれたので、初手の位置取りが不味かった。

この馬は非ノーザンF生産馬だが休み明けを苦にしない、下鴨S2着、新潟記念3着と休み明けでも実績がある。この馬はトップスピードの質は高くないので、好走条件としては4F戦か道悪。

好材料は距離適性で、近2走が天皇賞(秋)とジャパンCで共に4着、今回の2200mはこの2レースの間の距離なので守備範囲。悪材料は休み明けで、この馬は非ノーザンF生産馬なので外厩が弱い、2021年毎日王冠が6着、2020年新潟記念3着、2019年京都1勝クラスが6着と良くない。コースとの相性も良くなく、これはコース適性ではなく相性の問題で、新馬戦で阪神内回り2000mで凡走、その後は城崎特別では競走中止、尼崎Sでは出走取消なので、このコースとは相性が良くない。

適性:竹+

<ジェラルディーナ>・心肺機能はまぁまぁ、パワーは有る、瞬発力はやや低い。

・トップスピードの質はやや高い、持続力は高い。

”新馬戦”では稍重でスローバランスを中段の後ろから、向う正面で中段まで上がり3,4コーナー内目を回して直線スムースだったが3着まで。”中京未勝利戦”では平均バランスを中段の前から、3,4コーナー中目を回して直線スムースだったがフラフラしてしまい2着まで。”阪神未勝利戦”ではハイペースバランスを中段やや後ろから、3,4コーナー外目を回して直線L2まで追い出しを待って差し切り、フラフラしている。”阪神JF”ではややスローバランスを後方から、3,4コーナー中目を回して直線スムースだったが伸びずに凡走。”2021年エルフィンS”ではスローバランスを後方から掛かり気味、3,4コーナー中目を回して直線スムースだったが届かず凡走。”2021年城崎特別”ではややスローバランスを中段から掛かって先頭へ、3,4コーナー外目を回して直線早々に失速して凡走。”2021年マカオJCT”では平均バランスを中段から、3,4コーナー中目を回して直線スムースに抜け出し快勝。”2021年筑後川特別”ではスローバランスを後方から掛かり気味、3,4コーナー外目を回して直線スムースに差し切り。”2021年西宮S”ではスローバランスを中段の後ろから、3,4コーナー外目を回して直線スムースに差し切り。”2021年チャレンジC”ではスローバランスを中段から、3,4コーナー内目を回して直線スムースだったが4着まで。

「京都記念へ向けて」好材料:・・・。 悪材料:距離延長。

<心肺機能について>阪神未勝利戦でハイペースバランスを中段やや後ろからで、掛かりながらジリっと上がっている、これでL1で差し切っているので心肺機能はまぁまぁの物を見せた。

<パワーについて>阪神未勝利戦でL1バテ差し、坂でのバテ差しなのでパワーは十分にある。2021年西宮SでL1の減速率の低さからもパワーは十分にある。

<瞬発力について>阪神未勝利戦ではL2標識まで追い出しを待っていた、このレースのL2は11.4でこれはトウシンモンブランのタイム、この地点で2馬身位離されてしまったので、流れた中での瞬発力を発揮するのは苦手かもしれない。2021年チャレンジCでは中段の内からで、直線入り口まで追い出しを待ってしまい届かなかった。

<トップスピードの質について>新馬戦でも未勝利戦2戦でも掛かっていて、現状では不明。2021年西宮Sではスローバランスを中段の後ろから、直線スムースに差し切ったがL2の11.3に対して、自身は11.0くらいなのでやや高いくらいの評価で良いはず。

<持続力について>未勝利戦の2戦ともスタートで遅れてから、中段まで上がって好走しているので、この馬自身は11秒台を何度も使っていることになる、特に中京の未勝利戦では緩んでいないので、持続力は相当高いはず。2021年マカオJCTでは中緩みのない平均バランスを中段からで、持続力の高さは見せた。2021年筑後川特別ではスローからの5F戦で、大外を回す距離ロスがありながらL1のレースラップ11.1を3馬身程詰めて、更に1馬身半突き放したので自身のL1は10秒台のはず。とんでもない持続力を持っている、一旦スピードに乗ってしまうと止まらないタイプ。2021年西宮Sではトップスピードの質はやや高いという評価だが、むしろ持続力の高さを再度見せてきた。L1で3馬身位を詰めて0.3秒突き放したので、自身のL1は11.3くらいのはず。

<その他について>まずスタートが良くない、これは新馬戦から3戦全て遅れていて、大きく出遅れているわけではないが、中段の後ろからになってしまった。もう一点は気性で、これも3戦とも掛かっているので折り合いをつけるためには、重馬場や内枠が必要になると思う。さらに言うと直線でまっすぐ走れていない、特に中京未勝利戦ではかなりフラフラしていて、最後は騎手が危険を感じたようで諦めている。阪神未勝利戦でも同じようにフラフラしていて、中京は左回りだったが今度は右回り、コースに関係なく内へ切り込んでしまう癖が改善されていない。これはまだ腰回りがしっかりしていないとか、そういう影響だと思う。現状ではお母さんのジェンティルドンナの悪い部分が目立っているが、溜めればトップスピードの質と持続力、瞬発力も見せられそうな感じはする。阪神JFでもスタート出遅れて後方から、終始掛かっていたし直線でもまっすぐ走れなかった。

エルフィンSでもスタートイマイチで掛かり気味、直線後方からで届かなかった。”2021年城崎特別”ではスタートまぁまぁで中段からだったが、掛かって抑えきれずに先頭へ立った、大きく外を回して直線入り口では一杯になり凡走したので、能力以前に気性の問題でレースになっていない。2021年マカオJCTではスタートまずまず、折り合いが付いて中段からスムースな競馬が出来た。

好材料はなし、悪材料は距離延長で、この馬は掛かりやすい馬で気性に難がある。前走のチャレンジCでも1コーナーの入りで、首を上げる仕草があった。このレースは前半1000mが62.9のスローペースだったので、内枠だったが若干行きたがった感じ。2200mに距離が伸びてさらに前半が遅くなる可能性があるし、外目の枠を引くと掛かって自滅する可能性が高い。それでも前走はヒートオンビートから0.2差なので、クラス負けの危険はないと思うが。

適性:竹