2022年阪神牝馬S 全頭評価。その2。

下線は加筆・修正した箇所です。継続してお読みいただいている方は、下線の部分だけお読みください。

<クリスティ>・心肺機能はやや低く、パワーは有る、瞬発力は低い。

・トップスピードの質は高くなく、持続力は高い。

”新馬戦”では重馬場で平均バランスを中段の前から、直線スムースだったがトップスピードの質で見劣り2着。”未勝利戦”ではスローバランスを中段から、3,4コーナー外から捲り追い込みに行って圧勝。”アイビーS”ではスローバランスを中段から、直線はインコースを取ったが前が壁になり大きくロス、外に出してから2着を確保。”2019年阪神JF”ではハイペースバランスを中段やや前から、3,4コーナーやや外目を回してL1手前で苦しくなり凡走、心肺機能で見劣り。”2020年MブエナビスタC”ではややスローバランスを中段から、3,4コーナー外目を回して直線スムースに差し切り。”2020年トルマリンS”では稍重でスローバランスを逃げ切り。”2020年ターコイズS”ではハイペースバランスを2番手先行、3,4コーナー内目を回して直線スムースだったがL1で一杯になり凡走。”2021年六甲S”では稍重で平均バランスを逃げ切り。”2021年ヴィクトリアM”ではスローバランスを逃げて凡走。”2021年関屋記念”では平均バランスを中段やや前から、3,4コーナー内目を回して直線スムースだったが伸びずに凡走。”2022年京都牝馬S”では平均バランスを出遅れ後方から、3,4コーナー外目を回して直線スムースだったが伸びずに凡走。

「阪神牝馬Sへ向けて」好材料:コース適性。 悪材料:クラス負けの危険、騎手不安。

新馬戦、未勝利戦、アイビーSと共通しているのはスタート後に掛かっていること、豊かなスピードを持っていることの証で前半からスピードに乗せやすいタイプ。新馬戦は重馬場の平均バランスを2着と持続力を見せた、母父クロフネの影響を凄く感じる馬で、未勝利戦でも持続力の高さは見せたが決してトップスピードの質が高い馬ではない。アイビーSでも瞬発力の低さを見せたし、心肺機能の高い持続力特化型だと思うので前半から流れた方が良いはず。こういうタイプはレースレベルが上がった方が良さが出る。

新馬戦は探りながらなので仕方ないと思うが、未勝利戦、アイビーSと騎手の問題が出てしまった。未勝利戦では相手が弱く圧勝しているが、スタート後に掛かっているようにペースが明らかにこの馬と合っていない、逃げたくないんだと思うが馬の特性には合っていない。更に酷かったのがアイビーSでここでもスタート後に掛かっている、これを強引に抑え込んで中段から進め直線でドン詰まり、外に出したが加速が鈍く何とか2着を確保というお粗末な騎乗だった。瞬発力が低い事を露呈してくれたので、一つ特性が分かったけどね~。こういうタイプに福永騎手は合わないんだよね、こういう馬は横山典騎手や戸崎騎手にアエロリットのように乗ってもらえればいいんだけどね。2019年阪神JFではハイペースバランスを中段やや前から、3,4コーナーやや外を回して直線スムースだったがL1手前で苦しくなり凡走、マイルのスピードに対応できなかった感じ。

2020年MブエナビスタCでは中段からスムースに差し切り、このレースは中緩みのない展開で11秒台半ばを連発したので、持続力の高さは相当なものを見せた。2020年トルマリンSでは逃げ切り、スローバランスだが稍重でL4から11秒台を連発して持続力の高さを見せた。2020年ターコイズSではハイペースバランスを2番手先行、スタートがやや遅くリカバリーしながら逃げ争いに行ってしまい前半で消耗した感じ、L1での失速を見ると心肺機能の低さは見せてしまった。2021年六甲Sでは稍重で平均バランスを逃げ切り、前半ゆったり入ったので心肺機能は問われずパワーと持続力で押し切った。

2021年ヴィクトリアMでは逃げたが、L2で自身11.5を出したが、ここで交わされているのでスピード負けした感じ。2021年関屋記念ではミルコに乗り替わり中段のやや前から、直線スムースだったがトップスピードの質で見劣り。2022年京都牝馬Sではスタート出遅れて後方から、3,4コーナーで外目を回してロスが大きく伸びずに凡走。

前半ゆったり入った時の持続力は相当高いので、平均もしくはスローバランスからのロンスパが好走条件。道悪の方が可能性は上がると思う。

好材料はコース適性で、六甲Sで逃げ切っているし、阪神1800mでも勝っているので、阪神外回りは好相性。悪材料はクラス負けの危険で、前走の京都牝馬Sは出遅れてしまったので度外視して良いが、重賞では結果が出ていない。今回は松若騎手へ乗り替わり、これは大きな騎手不安で、松若騎手は厳しいペースにしてしまうことが多々あるので、前半ゆったり入りたいこの馬とは手が合わない可能性がある。

適性:梅

コロラトゥーレ ・心肺機能はやや高い、パワーは有る、瞬発力は低い。  

・トップスピードの質はまぁまぁ、持続力はまぁまぁ。 

・前半無理をしたくないので下り坂コースの中京と中山で。

レース名 着順 内容
新春S 7着 平均バランスを中段やや前から、3,4コーナー内目を回して直線スムースだったが伸びずに凡走。消耗戦にならずにトップスピードの質で見劣り。
巌流島S 12着 ハイペースバランスを中段から、3,4コーナー中目を回して直線伸びずに凡走。トップスピードの質で見劣り。
淀屋橋S 14着 稍重でハイペースバランスを中段から、3,4コーナー中目を回して直線スムースだったが伸びずに凡走。前半出して行くと早々に一杯になってしまう。
バーデンバーデンC 5着 稍重でハイペースバランスを後方から、3,4コーナー中目を回して直線スムースだったが5着まで。稍重で時計が掛かりバテ差しに行ったが、届かなかった。
朱雀S 1着 稍重でハイペースバランスを中段やや後ろから、3,4コーナー内目を回して直線スムースに伸びて差し切り。
2021年TVh賞 11着 ややハイペースバランスを後方から、3,4コーナー外目を回して直線スムースだったが伸びずに凡走。届かず。
2021年UHB賞 15着 平均バランスを中段の後ろから、3,4コーナー中目を回して直線スムースだったが伸びずに凡走。届かず。
2021年ラピスラズリS 15着 ややハイペースバランスを後方から、3,4コーナー中目を回して直線スムースだったが伸びずに凡走。休み明けでプラス18㎏。
2022年淀短距離S 12着 ややハイペースバランスを後方から、3,4コーナー内目を回して直線スムースだったが伸びずに凡走。プラス10kgで届かず。
2022年京都牝馬S 9着 平均バランスを中段の後ろから、3,4コーナー内目を回して直線スムースだったが伸びずに凡走。
総評
朱雀Sで16番人気で大穴を空けているが、この馬の特徴として前半無理をしてしまうと、後半は早々に失速してしまうことを誤魔化せたからだと思う。それがスタート後の下り坂で中山でも南総Sで4着がある。トップスピードの質は高くないので、消耗戦にならないと好走は望めないが、馬場が悪くなって下り坂コースというのが好走条件。

2021年TVh賞ではスタートは出たが下げて行って後方からになり届かず。2021年UHB賞でもスタートは出ているが後ろからになり届かず、トップスピードの質を考えるとポジションが取れないことは致命的。2021年ラピスラズリSでは得意コースだが、休み明けでプラス18㎏、後方まで下げてしまい届かず凡走。2022年淀短距離Sでは、実はここも得意コースのはずだが、休み明け2走目でプラス10kg、後方から届かず凡走した。2022年京都牝馬Sでは中段の後ろから、内・前優位で出番なし。

「阪神牝馬Sへ向けて」好材料:なし。 悪材料:クラス負けの危険。

好材料はなし、悪材料はクラス負けの危険で、6走前に朱雀Sを激走したが、稍重の1200mで今回とは条件が違い過ぎる。前走の京都牝馬Sでも1秒差9着なので、このクラスでは苦しいと思う。

適性:梅