2022年安田記念 全頭評価。その4。

下線は加筆・修正した箇所です。継続してお読みいただいている方は、下線の部分だけお読みください。

<ダイアトニック>・心肺機能とパワーの両立型で瞬発力もまぁまぁ。

・トップスピードの質は高く、持続力もある。・直線で外に寄れることがある。

”2018年三鷹特別”では離れた追走集団の中で実質平均バランスから、3F戦で11.0、11.0、11.2のトップスピード持続で2着、右に寄れて伸びきれなかった。”2019年斑鳩S”ではスローバランスを中段から、L2最速戦をトップスピード持続で押し切り。”2019年ダービー卿CT”ではハイペースバランスを最後方から追い込んで4着まで、この時が休み明け3走目。”2019年安土城S”では平均バランスを中段から、直線入り口で前が壁になったが外目に出してから伸びて1着。”2019年スワンS”では平均バランスを中段やや後ろから、直線入り口で大きく外に寄れたが修正して差し切り、トップスピードの質と持続力を見せた。”2019年マイルCS”ではスローバランスを中段の後ろから、直線は外に出したが伸びずに10着、この時が休み明け2走目。”2020年京都金杯”では平均バランスを中段から、3,4コーナー最内を回して直線スムースににけて2着、この時は休み明けでプラス12㎏でトップハンデ。”2020年阪急杯”ではややハイペースバランスを中段の前から、3,4コーナー最内を回して直線強引なコース取りで抜け出し2着だったが3着に降着。”2020年高松宮記念”では重馬場で平均バランスを3番手先行、3,4コーナー内目を回して直線クリノガウディ―に寄られて4着入線3着繰り上げ。”2020年函館SS”ではややハイペースバランスを2番手先行、3,4コーナー最内を回して直線スムースに差し切り。”2020年キーンランドC”では重馬場でややハイペースバランスを中段から、3,4コーナー中目を回して直線入り口で一杯になり凡走。”2020年スプリンターズS”ではハイペースバランスを中段やや前から、3,4コーナー中目を回して直線狭くなって凡走。”2021年キーンランドC”ではハイペースバランスを中段の前から、3,4コーナー内目を回して直線早々に失速。”2022年京都金杯”ではややハイペースバランスを中段から、3,4コーナー内目を回して直線スムースだったが4着まで。”2022年阪急杯”では平均バランスを2番手先行、3,4コーナー内目を回して直線スムースに抜け出し快勝。”2022年高松宮記念”では重馬場でハイペースバランスを後方から、3,4コーナー内目を回して直線スムースだったが伸びずに凡走。

「安田記念へ向けて」好材料:距離適性。 悪材料:特になし。

ロードカナロア産駒の特徴が良く出ている部分が疲労で、ダービー卿CTでは休み明け3走目で出遅れ後方からになってしまった、疲労により出遅れたと馬としては今年のダービーでサートゥルナーリアも一緒、やはりロードカナロア産駒は肉体的疲労よりも精神的ストレスが大きく影響するんだと思う。2カ月休んだ安土城Sを直線入り口で前が壁になりながらあっさり勝ち切ったように、休み明けでフレッシュの方がパフォーマンスが高いタイプなんだと思う。

2019年ダービー卿CTは大きく離れた後方からで直線までに取り付き、バテ差しになったが4着まで上がってきた、この時の2着がプリモシーンで0.2差なので高評価。2019年スワンSはスタート五分に出てから中段まで下げる操縦性の良さを見せた、直線で大きく外に寄れたが、スミヨン騎手が鞭を持ち替えてすぐに修正したので、この修正が出来れば問題はないはず。トップスピードの質と持続力の高さは再三見せているので驚かないが、かなりロスの多い競馬でスムースならもっと着差があったはず。

2019年マイルCSでは外枠から最内を取るロスの無い騎乗だったが、直線は外に出して伸びなかった、ロードカナロア産駒の休み明け2走目で反動の可能性もある。2020年京都金杯ではスムースなレースで2着、この時はプラス12㎏でやや重かったことと、ハンデ戦でトップハンデだったことで差し切れなかった。この時の1着が53㎏のサウンドキアラで4㎏差は可哀想だった。2020年阪急杯ではややハイペースバランスを中段の前から、直線で一旦外に出そうとしてから再度内へ行き進路妨害で2着入線も降着で3着。先行したことでまぁまぁの心肺機能を見せたし、ゴール前でコースが空いてからもう一伸びしたので、持続力も高いものを見せた。

2020年高松宮記念ではスタート良く3番手先行、直線クリノガウディ―に寄られて大きな不利を受け、4着入線で3着に繰り上がり。前走厳しい競馬をしていた割に、2着入線で負けていたためか反動が無かった。2020年函館SSでは高速馬場を2番手先行、折り合いも付きスムースに差し切り圧勝した。この時は58㎏だったが全く問題なく、今後も斤量を気にする必要はない。2020年キーンランドCでは前走の反動だけでは説明が付かない凡走、重馬場適性が影響したはずで、2020年高松宮記念では重馬場を好走したが、馬場表記が信用できないことを証明するような凡走だった。今後は馬場表記ではなく直前のレースタイムなどを参考にした方が良い。

2020年スプリンターズSではハイペースバランスを中段のやや前から、直線狭くなってしまい凡走したが、この夏2走使った疲労の影響もあったはず。この馬は安田隆厩舎の2頭出しで通常通りの調教だった、この影響もあったはずで今後は反動の不安はないと思う。2021年キーンランドCでは骨折休養明けで凡走、マイナス2㎏の馬体重からも筋肉量が落ちているような負け方。2022年京都金杯ではややハイペースバランスを中段から、直線入り口ですぐ後ろに居たザダル((同斤量)にL2区間で交わされてしまったので、トップスピードの質で見劣った。L1まで垂れなかったので、持続力は健在。2022年阪急杯では2番手先行、直線狭い最内を抉じ開けて伸びたので、闘志の高さを見せた。2022年高松宮記念では本馬場入場時に観客の大声に驚きバランスを崩した、これが影響したようでスタートで遅れてレースにならなかった。カメラマンに驚いたらしい。

この馬は酒井牧場生産だが外厩はノーザンFしがらきを使う隠れノーザン。2019年スワンS、2020年京都金杯で休み明けを好走している。右第1趾節種子骨骨折。

好材料は距離適性で、マイルは今年の京都金杯で0.1差4着、この時は休み明けでプラス8㎏。2年前の京都金杯では4㎏軽いサウンドキアラ相手に0.2差2着なので、距離は持つはず。府中は2回しか走っていないが、同じ左回りの中京では2020年高松宮記念が不利を受けながら3着、今年の京都金杯も0.1差4着で問題ない。悪材料は特になく前走は本馬場入場時にアクシデントがありレースにならなかった。斤量58㎏も函館SSで勝っているので、むしろ好材料でしょうね。

適性:松

<ダノンザキッド>・心肺機能は不明、パワーは有る、瞬発力はやや高い。

・トップスピードの質は高い、持続力はやや高い。

”新馬戦”では稍重でややスローバランスを中段のやや前から、3,4コーナー中目を回して直線スムースに抜け出し圧勝。”東スポ杯2歳S”ではスローバランスをやや離れた追走集団の中段の前から、3,4コーナー中目を回して直線スムースに抜け出し圧勝。”ホープフルS”ではスローバランスを中段の前から、3,4コーナー外目を回して直線スムースに抜け出し1着。”弥生賞”ではスローバランスを中段やや前から、3,4コーナー中目を回して直線スムースだったが3着まで。”皐月賞”では平均バランスを中段の前から、3,4コーナー中目を回して直線早々に一杯になって凡走。”2021年富士S”ではややスローバランスを中段から、3,4コーナー外目を回して直線スムースだったが4着まで。”2021年マイルCS”ではスローバランスを中段のやや後ろから、3,4コーナー中目を回して直線一瞬狭くなったが伸びて3着。”2022年中山記念”ではハイペースバランスを離れたメイン集団の中段のやや後ろから、3,4コーナー外目を回して直線スムースだったが伸びずに凡走。

「安田記念へ向けて」好材料:距離適性。 悪材料:輸送。

<心肺機能について>現状では不明。

<パワーについて>新馬戦では阪神のL1でもしっかり粘って圧勝したし、東スポ杯2歳SでもL2の坂で恐らく10秒台に入っているので、パワーは十分にある。ホープフルSではL1の坂でしっかり伸びているのでパワーは十分にある。

<瞬発力について>東スポ杯2歳SでL2が10秒台のはず、1秒くらいの加速をしているので瞬発力はやや高い。

<トップスピードの質について>新馬戦でも中段のやや前からで直線圧勝、稍重でL2が自身11.0くらいのはず、かなりのトップスピードの質を見せた。東スポ杯2歳SでもL2は10秒台に入っているはずで、ここでもトップスピードの質は見せた。2021年マイルCSではL2の10秒台にしっかり対応しているので、トップスピードの質は見せた。

<持続力について>新馬戦では稍重で3F戦、L1が12.0だがここでは既に勝負が決まっていて流しているので、まともに追っていれば11秒台は楽に出ていたはず。東スポ杯2歳SでもL1でタイトルホルダーを引き離しているので、やや高いと思う。ホープフルSではL1の坂上でオーソクレースを突き放し、高い持続力を見せた。

<その他について>まず新馬戦で2着に下したワンダフルタウンが、京都2歳Sを快勝したので、新馬戦としてはレベルが高いと思う、これを圧勝しているのでこの馬のポテンシャルは相当だと思う。1点気になったのが直線入り口で内へ切り込んでしまったこと、制裁は受けなかったが内のダンツテリオスが内ラチに激突しているので、これは印象が悪いし右回りの不安は残る。2走目のレース選択が好印象で、東スポ杯2歳Sを選択してきた。当然皐月賞やダービーを見据えての輸送経験が目的で、休み明けプラス24㎏だったが負ける気はなかったはず。この辺りの厩舎の使い方には相当な期待を感じる。

弥生賞では休み明けで3着に取りこぼし、この時はゼッケンの下に汗が目立っていたので、前哨戦で仕上げ切っていなかった可能性がある。皐月賞ではパドックでも落ち着きがなく、ゲート裏では汗びっしょりで走れる状態ではなかった。2021年富士Sでは骨折休養明けでプラス22㎏、4着なのでマイル適性は見せたが、さすがに絞り切れていなかった。折り合いはついていたので外枠でも不安はない。2022年中山記念では展開ではなく、輸送の影響が大きかったような負け方だった。

ダービー前に骨折。

好材料は距離適性で、マイルCSで0.2差3着があるので高評価で良いと思う。悪材料は輸送で、ホープフルSでは問題なかったが、弥生賞で3着した時が汗びっしょりだった。皐月賞でもパドックから落ち着きがなく汗びっしょりで凡走。富士Sでは骨折休養明けでプラス22㎏だったが、馬体は太目感がなかったので取りこぼしたのは輸送の影響かもしれない。次のマイルCSでもプラス2㎏で3着なので、輸送の可能性が高かったと思う。さらに今年の中山記念でも1番人気7着、いつもよりも後ろのポジションになったし、輸送を克服できていないんだと思う。

適性:梅

<ナランフレグ>・心肺機能はやや低く、パワーはある、瞬発力は低い。

・トップスピードの質はやや高く、持続力はやや高い。

”2019年セプテンバーS”では平均バランスを中段の前から、3,4コーナー中目を回して直線スムースだったが伸びずに5着。”2019年奥多摩S”ではスローバランスを中段やや後ろから、3,4コーナー中目を回して直線外からスムースだったが届かず7着。”2020年浜松S”ではややスローバランスを中段の後ろから、3,4コーナー中目を回して直線外からスムースに伸びて差し切り。”2020年シルクロードS”ではハイペースバランスを後方から、3,4コーナー外目を回して直線外からスムースに追い込み3着。”2020年春雷S”ではややハイペースバランスを中段のやや後ろから、3,4コーナー外目を回して直線スムースだったが伸びずに6着。”2020年朱鷺S”ではハイペースバランスを後方から、3,4コーナー内目を回して直線内から外へサイドチェンジしたが伸びずに凡走。”2020年信越S”では平均バランスを後方から、3,4コーナー内目を回して直線外からスムースだったが伸びずに凡走。”2021年淀短距離S”では平均バランスを中段から、3,4コーナー内目を回して直線前が壁になってから伸びて2着。”2021年春雷S”ではハイペースバランスを後方から、3,4コーナー中目を回して直線入り口でやや狭くなり伸びなかった。”2021年鞍馬S”ではハイペースバランスを中段の後ろから、3,4コーナー内目を回して直線スムースに伸びて2着。”2021年TVh賞”ではややハイペースバランスを後方から、3,4コーナー中目を回して直線ス入り口で詰まってしまい4着まで。”2021年朱鷺S”ではややハイペースバランスを後方から、3,4コーナー内目を回して直線進路変更したが凡走。”2021年セントウルS”ではハイペースバランスを後方から、3,4コーナー中目を回して直線スムースだったが伸びずに凡走。”2021年オパールS”では平均バランスを後方から、3,4コーナー内目を回して直線外に出すのが遅れて2着まで。”2021年タンザナイトS”ではややハイペースバランスを中段の後ろから、3,4コーナー内目を回して直線スムースに差し切り。”2022年シルクロードS”ではややハイペースバランスを中段の後ろから、3,4コーナー中目を回して直線スムースに伸びて3着。”2022年オーシャンS”ではハイペースバランスを後方から、3,4コーナー中目を回して直線スムースに伸びて2着。”2022年高松宮記念”では重馬場でハイペースバランスを中段の後ろから、3,4コーナー内目を回して直線スムースに差し切り。

「安田記念へ向けて」好材料:なし。 悪材料:距離適性。

<心肺機能について>春雷Sではややハイペースバランスを中段のやや後ろから、自身も平均バランスくらいに入っていて、直線スムースだったが伸びがイマイチ、後ろから一気に交わされているので心肺機能はあまり高くないと思う。

<パワーについて>中山ではダートを含めて3走して全て凡走しているし、奥多摩SでもL2の坂では前に付いて行くのがやっと、L1が坂上でここでジリジリ差を詰めているので、パワーはやや低いと思う。浜松Sは中京でL3が下り坂なので、勢いを付けられれば克服できそう、なので阪神は問題ないと思う。2022年オーシャンSでは後方から2着に、坂を苦にしなくなった。

<瞬発力について>2021年TVh賞では直線入り口で詰まって凡走、再加速に手間取る感じがあったので、瞬発力は低い。2021年朱鷺Sでも直線で進路変更して伸びなかった。

<トップスピードの質について>奥多摩SのL3,L2のレースラップが10.9でこれに追走しているので、高くはないが低くもないと思う。この時は1400では珍しい程のスローバランスだったし、浜松Sでも1200でややスローバランスなので、流れた時に速い上がりを使うには後方に位置しないとダメ。これがシルクロードSで後方からだったので、この馬のトップスピードの質では届かなかった。2020年信越Sでは平均バランスを後方からで届かず、トップスピードの質が高くないことを見せた。

2021年鞍馬Sでは中段の後ろから2着、ハイペースバンスで4コーナーで内から外へスムースにコースを取れたので恵まれていた。2021年セントウルSではいつも通り後方かrだが届かず凡走、このクラスでは勝負にならない。2021年オパールSでは平均バランスを後方から2着、4コーナーで内を通して、直線入り口で外に出すのが遅れたために届かなかったが、上がり最速だし1着のサヴォワールエメは51㎏だったので、トップスピードの質は見せた。

2021年タンザナイトSではややハイペースバランスの消耗戦を差しきり、4コーナーで最内を回して射程圏に入れて、直線スムースに差し切れた。2022年シルクロードSでは3,4コーナーで中目を回していることで、前との距離を詰められず届かず3着までなので、キレッキレのトップスピードの質は持っていない。2022年オーシャンSでは後方から、直線入り口でスムースに外に出して2着まで持ってきたので、トップスピードの質を見せた。2022年高松宮記念では重馬場でバテ差しになり差し切り、全てが噛み合った感じもあるが噛み合えば爆発的な末脚を発揮できる。

<持続力について>シルクロードSでは自身ややスローくらいのはずなので、あまり高い評価はできないがシッカリとL1まで伸びてはいるので、やや高いという評価で良いと思う。2021年淀短距離Sでは中段から進めて2着、直線前が壁になったがL1でしっかり伸びたので持続力は見せた。

<その他について>新潟、中京、京都での好走歴から、恐らく坂上ゴールを苦手にしている。2020年シルクロードSと2021年鞍馬Sは外枠で、直線外からスムースだった。2021年淀短距離Sでは内枠で中段から、直線で進路変更しているが、L1の減速地点だったので影響がなかった感じ。

好材料はなし、高松宮記念を勝っているが、内が空いて恵まれた感もある。悪材料は距離適性で、1400mでも好走歴がないのでマイルは長いはず。血統的にもマイルで良さを見せている馬が見つからないので、2Fの延長は危険だと思う。

適性:梅

ファインルージュ ・心肺機能はまぁまぁ、パワーは有る、瞬発力はやや低い。 

・トップスピードの質はやや高く、持続力は高い。

レース名 着順 内容
新馬戦 2着 ややハイペースバランスを中段やや前から、3,4コーナー内目を回して直線スムースだったが2着まで。
未勝利戦 1着 稍重でスローバランスを中段やや前から、3,4コーナー内目を回して直線スムースに抜け出し快勝。
フェアリーS 1着 ややハイペースバランスを中段やや後ろから、3,4コーナー外目を回して直線スムースに差し切り圧勝。
桜花賞 3着 ややハイペースバランスを中段やや前から、3,4コーナー内目を回して直線スムースだったが3着まで。
オークス 13着 平均バランスを中段から、3,4コーナー内目を回して直線スムースだったが伸びずに凡走。L2で一杯になったので距離適性を見せてしまった。
紫苑S 1着 スローバランスを中段のやや前から、3,4コーナー外目を回して直線スムースに差し切り。持続力の高さを見せた。
秋華賞 2着 スローバランスを中段のやや後ろから、3,4コーナー外目を回して直線スムースだったが2着まで。持続力は見せた。
2022年東京新聞杯 2着 平均バランスを中段のやや前から、3,4コーナー中目を回して直線入り口で一瞬待たされて2着。トップスピードの質でも見劣った。
2022年ヴィクトリアM 2着 平均バランスを中段のやや前から、3,4コーナー内目を回して直線躓き進路変更して伸びて2着。
新馬戦では4コーナーでペースが上がったところで置かれているので、瞬発力が低い可能性がある。未勝利戦ではスローバランスで直線L2標識まで馬群の中、流れていたので待たされていないが、ここからやや高いトップスピードの質を見せた。L1でも持ったまま圧勝したので持続力も見せている。フェアリーSではややハイペースバランスを中段の後ろから、L4から捲り気味に上がって行ったので、持続力の高さを見せた。桜花賞ではややハイペースバランスを中段やや前で、自身平均くらいで心肺機能で若干見劣った感じ。オークスではL2で一杯、母系を見ると短距離型と見て良いと思う。

紫苑Sではスローからの5F戦になっていて、中段やや前からL3で上がって行った、外からなので11秒台の前半に入っていたはずで、L2の11.4で先頭に並んでいるので、自身は11.0位を踏んでいるはず、持続力だけでなくやや高いトップスピードの質も見せている。秋華賞では中段やや後ろから、4コーナーで外を回した分だけ届かなかった感じで、パワーと持続力の高さを見せた。

2022年東京新聞杯では中段のやや前から、直線入り口でやや待たされてから伸びて2着。瞬発力が高くないことを見せたし、1着のイル―シヴパンサーに比べてトップスピードの質で見劣り。2022年ヴィクトリアMでは中段のやや前から、直線でクリノプレミアムに寄られて躓き、進路変更も強いられたが伸びて2着。舌もペロペロしていたので、これでも本気だ走っていないかも。

「安田記念へ向けて」好材料:コース適性。 悪材料:特になし。

好材料はコース適性で、前走のヴィクトリアMで直線不利がありながら2着、スムースでも届いたかどうかは微妙だが、東京新聞杯でも2着しているのでこのコースは好相性。悪材料は特になく、ルメール騎手から乗り替りになることくらいでしょうか。古馬の牡馬混合GⅠは初めてなので、通用するかどうか若干不安があるくらい。

適性:松-