土曜京都11Rからカツジ、ゲート自体は出ていますが二の足が遅く後方から、直線でL2から追い出してジリジリ伸び始めて、ゴール前で急接近しましたが3着まで。上り3F34.1は1番時計ですから仕掛け所が遅かったのでしょう。マイルCSでも後方から直線に向いて仕掛けて届かず、この時は完全な内伸び馬場でしたが直線の中目を通してバテ差しているので、心肺機能とパワーの両立型で瞬発力はやや少なめ。長くいい脚を使う馬なのでL3から早目にエンジンをかけて上げる必要がある馬です。松山君は逃げ・先行時のペース配分は素晴らしいのですが、差・追込だとまだ仕掛け所に迷っている感がありますね。
今回はOP特別で勝たなくてはいけないメンバー構成でしたが、ディープには苦手な重い馬場であったことや、休み明け4走目で疲労もあったはずで3着なら悪くはない。松山君が外を回すロスを怖がらずに、4コーナーから早目にエンジンをかけるようなレースになればGⅢくらいは勝って当然の能力はあると思います。まずは休養してフレッシュな状態で次走に挑んでほしいですね。
日曜京都9Rからマイハートビート、今年に入って京都で2走いずれも2着で重い馬場は合わないタイプですね。2018年11月の高雄特別では内の3番手で折り合い、直線で外から1発もらったり、狭いコースを強いられてもしっかり伸びたので軽い高速馬場の方が良いのでしょうね。高雄特別当日の馬場はかなり軽く、1000万条件マイルで1:33.5、上り3F33.3なのでかなり軽い馬場でした。以前の記事で首が高いので坂があった方が良いと書いていますので、阪神、中山、東京で。距離も長い方が良いと思うので2400以上で軽い馬場と勝ち切るには外部条件が揃った時でしょうね。
同じく日曜京都9Rからシャルドネゴールド、菊花賞以来の3か月半の休み明けでしたが、このメンバー相手では物が違いましたね。今の京都はステゴ産駒にとっては合う馬場で、このレースの3着アクートもステゴ産駒、京都記念でもステイフーリッシュが2着でしたからね。スタートから2コーナーを回る辺りまで掛かっていましたが、向正面では折り合って直線では2着以下を完封でした。上り34.9とかなりかかっているのでトップスピードの質はあまり高くなく、心肺機能とパワーの両立型で瞬発力はあまり高くはないですね。掛かる気性なので多頭数の内枠か、上手く折り合いを付けられればOP以上でも好走できそうですね。
日曜東京9Rからダノングレース、800m通過が48.1とスローバランスから中段でフィニフティーのすぐ後ろ、直線は内に詰まって追い出したのがL2の坂の途中、坂を上がって並びかけるとフィニフティーをクビ差競り落としました。まぁ酷い騎乗で何年騎手やってるんでしょうねって感じでした。その上でダノングレース自身のL3からのラップは11.2、11.5、11.0。L1は目視ですが強烈な瞬発力を使ってきましたね、牝馬の中でもトップクラスのキレがあると思います。
注目すべきはL4からL3への加速や瞬発力ではありません、スローバランスの前半からL4でジリッと加速してL3へ0.6の加速をしていますが、ここはそれ程褒める必要はありません。凄いのは他がトップスピードで追っているL2からL1で0.5の加速をしている瞬発力です。心肺機能が高いために周りが全力で走っている中でまだ余裕がある、そこからもう一段ギヤを上げて加速するというのは驚異的ですね。休み明けだったフィニフティーといい勝負をしていますが、L2で内に詰まって相当待たされたのでプラマイ0ってことで。この感じならヴィクトリアMに期待が持てますが、現状の賞金では苦しいと思いますし、使い詰めなのでこれ以上使うと本番では疲労で凡走しそうなので今年は諦めて、秋以降に勝負をかけて欲しいですね。
同じく日曜東京9Rからフィニフティー、ローズS以来の5カ月ぶりで+20kgでしたが、これは成長分でしたね。間隔空けるとピリッとしないタイプだけにこの2着は相当価値がありますね。元々瞬発力は少なく、心肺機能の高さで長く良い脚を使って勝負するタイプ。クイーンCでもテトラドラクマがハイペースで逃げる中、中段で折り合い直線入り口で促して長く良い脚を使って2着。今回はL2まで我慢させていたのでダノンに切れ負けしちゃいました。この馬自身のL3からのラップも11.2、11.5、11.2でL1は目視ですが、ダノンに並ばれてから加速はしているので、瞬発力はダノン程ではありませんがなかなか。もちろん休み明けでここまでやれれば十分です。次走以降も戸崎騎手や福永騎手では溜めてしまい勝ち切れないかもしれませんね。
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