データで見る京都芝コースの特徴を日経新春杯に生かす。

年明けからの京都開催では再三書いているように芝が重い。昨年の秋開催から芝コースはかなり重かったのですが、気温が下がった影響なのか一段と重い馬場になっています。2017年以降3年間の開幕週を分析して導き出された結果は、<ディープ産駒には合わない馬場>です。

この図の上段は3着以内率、下段は3着以内に入った頭数と出走頭数です。2017年と2018年は3日間開催、2019年は2日間開催分です。

顕著なのはディープ産駒が好走率を落としていること、今年の金杯でもサラキア、カツジ、リライアブルエースが3頭とも圏外でした。タイムにもはっきりと表れていて、軽い馬場での瞬発力とトップスピードの質が武器のディープ産駒には合っていない馬場なんですよね。



明日のメインは日経新春杯です、過去2年の日経新春杯の好走種牡馬は、2017年キンカメ、マンカフェ、ディープ。2018年はステゴ、ダイワメジャー、ナカヤマフェスタ(ステゴ系)。2017年4番人気で3着に入ったモンドインテロはディープ産駒、2018年も3番人気で出走しましたが8着に敗れてしまいました。2018年から馬場が変わったからだと思います。

明日の想定タイムは2分25~26秒当たりと予想。

今年の出走馬ではステゴ系が最多5頭居ます、軽く各馬の評価をしていきますね。

アフリカンゴールド、菊花賞12着は展開が全く合わず参考外、その前の兵庫特別では古馬相手に0.7秒差の圧勝でした。52㎏の斤量は魅力的ですがミナリク騎手はそれほど高く評価できる騎手ではない。想定タイム通りなら時計の目途は立っているので、乗り方次第で好走可能でしょう。

シュペルミエール、1年半の休養から復帰して、昨年秋冬に2走使って3走目です。共に条件戦だったのでステゴ産駒の不安材料である疲労は心配ないと思います。前走で時計の目途も経てましたし、今回は2.5㎏も斤量が減るのは好材料。後は騎手次第でしょうね。

サラス、この馬はオルフェーブルの産駒でステゴ系。前走51㎏の軽ハンデでシュペルミエールに0.5差の3着ですから、今回49㎏でも好評価はできませんね。

ガンコ、ナカヤマフェスタの産駒でステゴ系。近走良くないのですがいずれも東京の超高速馬場が合わなかった可能性が高く、昨年1着の実績を考えると怖い存在ですね。ただオールカマーは得意コースにもかかわらず7着に凡走。騎手が積極的に出して行かなかったり、休み明けだったりと言い訳はできますが、今回も同じ騎手ですしジャパンCから2カ月弱とリフレッシュするには短いかも。先行馬も揃った今回は不安の方が大きいですね。

ルックトゥワイス、前走は条件戦を快勝しましたが、その前のアルゼンチン共和国杯まで使い詰めでしたからね~。格上げ戦になる今回も疲労の心配はあります。6歳ですが初めての関西遠征がいい刺激になり疲労をごまかせるかもしれません。岩田騎手は今年絶好調なのも心強いポイントですね。

ステゴ系5頭の中では騎手込みでルックトゥワイスに期待してみたいですね、シュペルミエールは騎手を考えると次点。

ディープ産駒はグローリーヴェイズの1頭だけです、菊花賞5着と上がり最速を評価されていますが、この馬場では上がり最速は意味をなさないかもしれません。鞍上がミルコなので他の騎手とは格が違いますから人気になるのも頷けますが、本命印を打てるほど信用もできないという中途半端な評価です。

キンカメ系はムイトオブリガード1頭、前走のアルゼンチン共和国杯から2カ月以上間隔をあけてしまったのはマイナス、ルーラー産駒を知り尽くしている川田騎手への乗り替りは大幅なプラス評価と、プラスとマイナスの両方を含んでいる馬です。すんなり先行出来ればパワーは有るはずなので好走できそうですが、やはり間隔開けた分は気になりますね。

もう1頭、面白そうなのがロードヴァンドールです。ダイワメジャー産駒でパワーは豊富、何より昨年の2着馬です。前走は怪我明けで8カ月ぶり、横山典騎手お得意のポツンを炸裂させましたが、今回は休み明け2走目で走り頃のはず。馬体が絞れていれば期待も膨らみます。

評価順はルックトゥワイス、シュペルミエール、ロードヴァンドール、ムイトオブリガード、グローリーヴェイズ、アフリカンゴールドの順。ハンデ戦は苦手なのでTV観戦で大人しくしておきます。

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