2023年クイーンS　回顧。

走破時計1:46.7　　　　前半800m 48.3　　上がり3F 35.1

まずは馬場状態ですが良馬場でした、走破タイムからもやや高速くらい。土曜日に散水していなかったので、馬場は乾いていましたが、クッション値はあまり変わらずで、稍柔らかいという表記でした。洋芝の影響だからか実際の距離以上の距離適性が求められた感じの馬場でした。

上のグラフはラップタイムをグラフにしたものです、レース映像と見比べると面白いと思います。ラップタイムがマイナスになっているのはグラフ製作上の都合ですのでお気になさらずに。

逃げた豊騎手のラップ推移ですから綺麗ですね。逃げる可能性があったグランスラムアスクはスタート五分から二の足付かず、ウインピクシスも行く気を見せずに、ライトクオンタムがマイペースで逃げ。スローからの5F戦にしています。

勝ったドゥーラは終始外を回していたので、3，4コーナーではレースラップ以上に速いラップを踏んでいるはず、自身の上がり3F34.5でL1はレースラップと同じなので、コーナー区間で0.6秒速いラップを踏んだことになりますね。ということはⅬ3から11.4-11.4-11.7というラップで、この中では高いトップスピードの質を見せてきました。

逃げたのはスタートやや早かったライトクオンタム、同じくスタートやや早かったローゼライトが2番手。スタート五分だったジネストラが中段のやや前から中段の前に上がり、内にウインピクシス。スタート五分のビジンが中段の前の外、さらに外にスタート五分から二の足がつかなかったグランスラムアスク。ジネストラとグランスラムアスクがポジションを上げたタイミングは12秒台の部分、なのでここで無理をしているわけではないと思います。

スタートやや早かったコスタボニータが中段のやや前、その外にスタート五分だったルビーカサブランカ。スタート遅かったトーセンローリエが内に切れ込み中段、スタート五分から二の足がつかなかったキタウイングと、スタート五分から二の足で中段のやや前から引いたドゥーラが内外入れ替えて中段。やや間隔が空いて中段の後ろからスタートでやや狭くなったイズジョーノキセキと、スタートやや遅かったサトノセシル。スタート五分から全くポジションを取りに行かなかったミスニューヨークがポツンと最後方でした。

正直言ってミルコのこのポジション取りには憤慨しますね。能力のある騎手だけに、展開を無視して後ろからと決めつけたような騎乗は印象が悪いです。

4コーナーです、ライトクオンタムが先頭で、ローゼライトとジネストラが並びかけます。最内をスムースに差を詰めたのがウインピクシスで、ここでスムースなコース取りが出来たことは大きかったですね。コスタボニータが中段の中目、中段のやや前で外を回したのがドゥーラで、かなりの距離ロスがあったはず。

グランスラムアスクが追走一杯になって割を食ったのがルビーカサブランカ、この馬もかなりの距離ロスがありました。イズジョーノキセキが内目、キタウイングが中目、ミスニューヨークは大外でした。

直線L1標識付近です、ライトクオンタムが先頭ですが外からドゥーラが先頭に立ちます。内からスムースにウインピクシスが抜けて、コスタボニータは中目でビジンが外に居たことで待たされましたね。ルビーカサブランカが外からジワジワ、4コーナーでの距離ロスが響いた感じで伸びきれず。

L1標識手前でジネストラが力尽き、ライトクオンタムもL1標識で一杯、この2頭は距離適性が出たような感じですね。ミスニューヨークは伸びてきましたが届かず、初手のポジションが悪かった。イズジョーノキセキが5着でしたが、直線で外へ進路変更してキタウイングに迷惑をかけています、岩田康騎手の騎乗は乱暴でした。

では1頭ずつ見ていきます。

1着はドゥーラ、不安要素が山ほどありましたが、斤量の恩恵もあって圧勝でしたね。馬体重マイナス14㎏でしっかり乗り込んだんでしょうね。3，4コーナーで外へ行ったことで、内に詰まる危険もなかったし、全てが上手く行った感じ。今回は自身3F戦くらいのレースなので、持続力は見せませんでしたが、L3から11.4くらいを連発したので、やや高いトップスピードの質を見せましたね。休み明けでマイナス14㎏にも拘わらずの1着で、反動だけが今後の不安ですね。

2着はウインピクシス、逃げに行かずに控えて先行、最内でロスなく乗って4コーナーから直線もスムースでした。休み明けでしたがしっかり仕上げてきましたね、加えて横山武騎手を配して勝負に来ていました。騎手の手腕が出ましたね。

3着はコスタボニータ、レース内容は良かったですね。4コーナーから直線入り口で待たされた分だけ3着に、瞬発力で勝負できないので、4コーナーからスムースに加速したかったですね。それでもハナ差の3着なので、いつ重賞を勝ってもおかしくない能力は見せましたね。

4着はルビーカサブランカ、4コーナーでの距離ロスが大きかったですね。ウインピクシスが2着なので、外ではなく内へ行っていれば着順はもう少し良かったでしょうね。ドゥーラには斤量差もあってトップスピードの質で見劣りました。

5着はイズジョーノキセキ、スタートでちょっと寄れた感じで二の足がつかず、内に切れ込み中段の後ろからでした。この時点で馬券内は難しかったですね。直線の反応は良かったのですが、外へ進路を取ってキタウイングに迷惑をかけたのは印象悪いですね。転厩初戦でしたが全く走れない状態ということもなかったので、今後も活躍が期待できそうですね。

馬券の方はハズレ、

これだけ印を回して外す芸術性を評価してください(´；ω；｀)

次回は関屋記念の予定です。