2019年2月16、17日気になった馬。

まずダイヤモンドSで気になったのがサンデームーティエの激走とグローブシアターの凡走です。↓のラップデータを見てもらうと分かりやすいのですが。

前半の1600mまで減速してるんですね、1000~1200mの地点で上げているのは坂を上り切ってやや上がった部分で、そこからさらに落として行きます。サンデームーティエは軽い高速馬場が得意で、しかもここまでペースが遅くなったことでの好走でした。一方グローブシアターはこのスローペースを中段よりも後ろで構えてしまい凡走、トップスピードの質が低いのでこの展開では凡走しても頷けますね。浜中騎手はグローブシアターに何度も乗っていますし、この馬の特性を考えれば13秒台に落としたところで捲ってしまえばよかったのですが。サンデームーティエは後半の1200mを1:11.1で走り切っているのでユーキャンスマイルは1分8秒台くらいは出ていますね、スローになれば素晴らしいトップスピードの質を発揮しますが、前半からある程度流れてしまった時にこのトップスピードが引き出せるかが天皇賞ではカギになりますね。

土曜東京10Rからサトノティターン、上手く展開が嵌ったな~という感想ですが、力が無ければ勝てない展開なのでこのクラス、この距離での必勝パターンがはっきりしたレースでしたね。以前の記事でも<是政特別でも上がり36.7、今回も36.9とこの馬にはこの上りが精一杯なんですね。なのでこの上がりで勝てる展開を作らなくてはいけない>と書きましたが、今回はまさにこの展開でしたね。逃げたアドマイヤジュピター岩田騎手が、強気なレース運びをしたことでティターンにはありがたかったです。

後半の1000mが全て12秒台前半になったことでトップスピードの質が問われなかったことが勝因、もう一つこの馬の面白い特徴が連続して好走しないという点。休み明けで好走すると休み明け2走目で凡走ることを繰り返しています。マレーシアCは芝なのでサンプルになりませんが、花園Sでは得意の後半ロンスパで11着でした。勝ったエイコーンは中段やや後ろから上がり36.4の差し脚を繰り出し、ティターンと同じような位置に居たタガノヴェローナは上がり37.3で3着。平坦の京都であることをを考えると、この上りなら勝ってもおかしくないレースでした。今後もこのパターンが続くのか見ていきたいと思います。

同じく土曜東京10Rからアドマイヤビクター、前半ややスローから後半のロンスパという乗り方は、ルーラー産駒としては合っていると思うのですが、L2の坂で明確に落としているのでパワーが足りないのかもしれませんね。ラップタイム自体は12.2で落ちていませんが明らかに手ごたえが悪い、ティターンに馬なりで並ばれてしまい、L1では一杯でしたね。ダートにこだわる必要はないかもしれませんが、この感じだと京都やローカルダートなどの平坦コースで見てみたいですね。

日曜京都10Rからレッドアンシェル、心肺機能とパワーの両立型で瞬発力は低くトップスピードも高くないタイプですね。今回のように前半がスローになって、瞬発力とトップスピードの質を問われてしまうと取りこぼしてしまいます。追い出しのタイミングがかなり遅く内回りコースの合流点を過ぎてから追い出しています、これでは瞬発力の低いマンカフェ産駒には苦しいですね。直線で進路変更しているのも伸びを欠いた原因です。こういう馬は重賞のような厳しい流れの方が好走するんですよね~。

同じく日曜京都10Rからダイアトニック、こちらはトップスピードの質と持続力で勝ち切りましたね、ロードカナロアの産駒でこういう瞬発力の高い馬は北村友騎手や福永騎手とは手が合いますね。ただ今回も仕掛けは遅いんですよね、瞬発力とトップスピードの質で何とか振り切りましたが、レインボーフラッグに迫られたのは仕掛け遅れが原因。OP以上ではもう少し早めに仕掛けた方が良いかもしれませんね。

日曜東京10Rからロシュホール、まずルメール騎手のコース取りが光りましたね、中段のやや後ろのインコースからL4で前が引き上げたことで空いたスペースを使って、じわっと加速しながら直線でもスムースでした。最短距離をロスなく回して直線でも進路を確保する見事な手綱捌きだったと思います。

その上で馬の方はトップスピードの質と持続力の高さをいかんなく発揮して圧勝してしまいました。三年坂特別で2着に負けた時がL3で11.7と上がり切らずに、ロードカナロア産駒のサンラモンバレーに瞬発力で見劣ってのも。L3からスムースに加速してトップスピードの質で勝負すればかなり強いと思いますし、ルメール騎手もそれが分かっているような騎乗でした。

同じく日曜東京10Rからブレステイキング、休み明けが良くない馬でそれがモロに出てしまいましたね、これで休み明けは2、4、3着とイマイチです。今回は後ろに居たロシュホールにプスピードの質で見劣り3着でした。心肺機能とパワーの両立型で瞬発力はやや低く、トップスピードの質、持続力が高いタイプですね。中山でも走るのでパワーは十分、次走が期待です。

同じく日曜東京10Rからもう1頭ダノンキングダム、心肺機能特化型でパワーと瞬発力が低く、トップスピードの質もやや低いタイプですね。平坦コースで前半スローから後半粘り込むのが好走パターンで、坂は良くないようです。3F戦よりもL4からじわっと加速して後続にリードを取る展開の方が良さそう、2018年精進湖特別が3F戦でブレステイキングに差され、今回は4F戦でロシュホールに差されてしまいました。相手が悪かったとしか言いようがないので、今後も上手く逃げられれば安定して好走するタイプだと思います。中山や重は危険ですね。

日曜小倉11Rからタニノフランケル、まずサイモンラムセスが3着に残っていることを考えなくてはいけないレースですね、サイモンラムセスを悪く言うわけではないのですが、ここで3着に残ったのは驚きでレースレベルには疑問が出ます。タニノフランケルは平均バランスを離れた2番手からなので、自身はスローバランスからのロンスパ戦で2着。まずスタート直後に落鉄していたこと、元々休み明け2走目は良くない事を考えるとレースレベルは低く、タニノフランケルも本調子ではなかった感じ。それでも2着になってしまうレースレベルだったという事でしょうね。金杯で平均バランスを4F戦に持ち込んで3着に粘っているので、ロンスパ戦に持ち込むのがこの馬の好走パターンですね。

日曜京都11Rからヤマニンアンプリメ、ハイペースバランスを中段の後ろで折り合い直線だけで圧勝。根岸Sの全頭評価で1200ベストと書いた通り1200で良さが出ましたね。瞬発力とトップスピードの高さで勝負するタイプで、心肺機能が低いので前で掛かったり、1400以上では苦戦しますね。今後も1200で狙いたい馬です。
にほんブログ村 競馬ブログへ
にほんブログ村

競馬コラムランキング