2019年エリザベス女王杯 予想。人気の盲点?


馬場状態は良馬場で行えそうですね、土曜は9R宝ヶ池特別が2勝クラス1600mで1:35.0、勝ち馬の上り3Fが33.6と高速とまでは言えませんが、やや高速馬場と見ています。ちなみに昨年の宝ヶ池特別は全く同じ1:35.0で勝ち馬の上り3Fは34.2でした、上がり最速は34.1なので昨年よりはやや軽いかなという程度でしょうね。内と外は特に有意差はない印象で、デイリー杯では豊騎手が内から伸びていましたし、宝ヶ池特別は外差しでしたね。

◎サラキア

○ウラヌスチャーム

▲クロコスミア

△センテリュオ

★スカーレットカラー

☆クロノジェネシス

Xラヴズオンリーユー

xラッキーライラック

3連複 ⑰=②④⑥⑧⑪⑫⑯=②④⑥⑧⑪⑫⑯  21点                  3連単 ④⑰ー④⑰ー⑥⑫ 4点

逃げるのはサラキアと予想しました、クロコスミアが内から2番手、外からはセンテリュオ、ゴージャスランチ辺りが先行策だと思います。クロノジェネシスが先行勢を見る位置からでその内にブライトムーン。マーフィー騎手に乗り替わるウラヌスチャームが内枠を生かして中段から、ラッキーライラックはクロノジェネシスをマークする形。フロンティアクイーンが外からで、シャドウディーヴァ、アルメリアブルー、ラヴズオンリーユーが中段。ミスマンマミーア、レイホーロマンスが中段の後ろから。後方からサトノガーネット、ボンテザール、レッドランディーニ、スカーレットカラーという並びを想定しました。

サラキアは関屋記念こそ逃げませんでしたが、前走のオクトーバーSではすんなりと逃げ体勢を築くだけのテンの速さを見せたので、スタート五分に出ればハナを切れると思います。センテリュオはキレッキレのトップスピードを持っているタイプではないだけに、末脚勝負はしてこないと思います。ルメール騎手は2度この馬に乗っていて中段からの競馬をしています、尼崎Sでメールドグラースに完敗したので、もう少し前を取ってきそう。ゴージャスランチが主張するなら行かせると思いますが、中段までは下げないと思います。

クロノジェネシスはいい枠ですね、出たなりで秋華賞のような位置を取れそう、クロノジェネシスをマークしそうなのがスミヨン騎手ですね、再三有力馬をマークして差し勝負に行っているので、ここでもクロノジェネシス、もしくはルメール騎手をマークしてくるかもしれませんね。マーフィー騎手に乗り替わるウラヌスチャーㇺは久々に内枠を引けました、この馬はスタート自体は悪くないので、騎手が下げないかぎりポジションは取れるんですよね。愛知杯がそうでしたから、マーフィー騎手は来日2日目ですが今日も勝ち星を挙げていますので、京都の経験は少ないですが問題はないと思います。

ラヴズオンリーユーは出たなりでミルコなので中段が取れればいいでしょうね、外目の枠なので行きたい馬を行かせて中段というのが理想でしょう、ただ前に馬が置けないと掛かる可能性はあります。スカーレットカラーはいつも通り後ろからだと思います。

4コーナーから直線入り口です、隊列には大きな変化はないと思いますが、外からラヴズオンリーユーがエンジンをかけ始めているはず、内ではクロノジェネシスが進路確保に動くはずで、センテリュオの外に出してくると思います。ラッキーライラックはクロノジェネシスの後ろから直線に入ろうとすると思います、スミヨン騎手は最短コースを通りたがるので、無駄に動かないでしょうね。後方勢が馬群に取り付いてきますが、スカーレットカラーは外へ行くのではないでしょうか、さすがに詰まって凡走はみっともないですからネ。

ここで展開が大きく別れそうなのがサラキアの川田騎手の判断ですね、例年のエリザベス女王杯のようにスローからのL2最速戦に持ち込むのか、L4からの下りを利用したロンスパに持ち込むか、L2最速戦ではサラキアには分が悪いと思いますが、L4からのロンスパに持ち込んでしまえば、持続力はこの中でも引けを取らないので逃げ切りまで期待できそうですが。

直線L2標識付近です、サラキアが勢いのままに持続力勝負に持ち込めば、瞬発力タイプのクロコスミア、クロノジェネシスは瞬発力を削がれてしまうはず、ただこの2頭はそれぞれヴィクトリアM、オークスで地力を見せているので、持続力勝負にも対応可能性ですね。クロコスミアは藤岡佑騎手へ急遽乗り替わりました、このポジションで進路を確保できるかは不安材料ですね。

ウラヌスチャームは瞬発力が乏しいので、4コーナー出口から流れてくれた方が良いと思います、そういう意味ではサラキアの川田君に展開をゆだねる形になりますが、川田君が4F戦に持ち込むようなら一緒に好走しそうです。後はコースが空くかどうかですね。センテリュオも持続力が高いのでここからどこまで粘れるか、下鴨Sでは4F戦を外から上がり32.8で差し切っていますからね、最もあの時は前半の1000mが63.0と超スローでしたから、ここでどこまで通用するかは未知数です。

L1標識付近です、トップスピードの質ではクロコスミアよりもウラヌスチャームの方が上のはずで、この辺りで前に出そう。外からラヴズオンリーユーがどこまで伸びるか、スカーレットカラーも一緒ですね。クロノジェネシスとラッキーライラックは距離不安があるので、この辺りでスピードが鈍るのではないでしょうか。

では1頭ずつ見て行きます。

◎サラキア 好材料:コース適正、騎手強化。悪材料:初距離。栗東w38.2-11.9、単走やや強め、バランス良い。人気の盲点になりそうなのがこの馬で、昨年の秋華賞ではアーモンドアイから0.5秒差の4着に入っている馬。アーモンドアイの0.5秒差というのがいかに凄いかは先々週の天皇賞(秋)を見れば分かると思う、2着のダノンプレミアムが0.5差だった。しかも秋華賞では中段からの競馬だったので、トップスピードの質が高い訳ではないこの馬には展開が合っていなかったと思う。持続力勝負に持ち込んでしまえば強いのはエプソムCで見せた、自身L3から11.0-10.8-11.2と11.0±0.2のラップを3F揃えられる能力を持っている、京都の下り坂を利用すれば4F戦で勝負できそう。加えて今回は川田騎手に乗り替わり、昨年の秋華賞で緩めない厳しいラップを踏んでミッキーチャームを2着に持ってきたように、逃げ・先行ではすでに豊騎手に並んでいる程の名手だと思う。

前走は休み明けで終い甘くなったが、一叩きされて上積みが期待できる。外枠でも前走のようにスタート五分ならハナを切れるだけのテンの速さも持っているし、1コーナーまでの距離が長いのでいくらでもリカバリーできるはず。

○ウラヌスチャーム 好材料:距離適正、騎手大幅強化、休み明け2走目。悪材料:初の56㎏。栗東w39.7-12.7、単走やや強め、バランスは良い。ノーザンF生産馬だがルーラーシップ産駒なので休み明けよりは2走目の方が上積みの期待が出来る。前走は牡馬混合のGⅡで0.8差7着と悪くなかったし、GⅠとはいえ牝馬限定なら相手関係は楽になる。久々に内枠を引けたし中段辺りから進めれば、トップスピードの質と持続力はこのメンバーの中ではトップクラス。後は進路が空けばだが、そこはマーフィー騎手なので不安はない。

▲クロコスミア 好材料:レース適性。悪材料:騎手弱化。栗東坂路39.9-12.8、単走強め、バランスは良い。直前の乗り替りは大きな不安材料だが、この馬の場合はやることが決まっているので大きな不安はない。サラキアが行ってくれれば2番手からレースが出来るので、なお安心。問題はサラキアが行けなかった時で、その場合は騎手不安が大きくなる。2年連続でこのレース2着と好相性のレースだし、調教もいつも通り動かなかったことまで一緒。ちなみに2017年は栗東坂路12.5、2018年は栗東坂路13.7だった、調教は動かないタイプのようで不安はない。

△センテリュオ 好材料:休み明け2走目、前走が牡馬混合、距離適正、騎手強化。悪材料:初GⅠでクラス負けの危険、56㎏の斤量。栗東坂路38.5-12.5、単走持ったまま、バランス良い。前走が休み明けで牡馬混合重賞なので、上積みと相手弱化は好材料。加えてルメール騎手に乗り替わるので、上手く先行してしまえばそのまま粘り切ってしまうかも。サラキアのペースならこちらも持続力勝負になるはず、瞬発力は低いがまぁまぁのトップスピードの質と高い持続力を持っているので展開は合う。問題は前半からある程度流れた時に、持続力を発揮できるかどうかが未知数な点と、56㎏どころか55㎏も背負ったことがない斤量。

★スカーレットカラー 好材料:コース適正。悪材料:初距離。栗東w39.1-12.1、単走持ったまま、バランス良いが舌を出している。府中牝馬Sが強い内容だったが、岩田騎手が京都外回りというトリッキーなコースで、上手く外から勢いを付けられるかどうか。理想は昨年のリスグラシューのレースになるが、あれが出来たのはモレイラ騎手だからで、同じことを岩田騎手に求めるのは酷。瞬発力はリスグラシューよりも上だと思うので、溜めて溜めて直線どこまで届くかだと思う。

☆クロノジェネシス  好材料:コース適正、休み明け2走目。悪材料:距離。栗東w38.8-11.6、持ったまま併入、バランス良い。秋華賞の時も書いたが距離不安がある、秋華賞でまんまと勝たれているので自信はないが、秋華賞は特殊なラップになっていてシゲルピンクダイヤが3着に入るレースだったので、距離適正を超える展開だったと思っている。今回は常識的なラップ推移になりそうなので、2F長いかもしれない。

この馬はポテンシャルだけなら世代№1、特に瞬発力に関してはアーモンドアイと互角だと思う、トップスピードの質も高いしので適性距離であればアーモンドアイに肉薄しそうなほど。休み明け2走目だし、枠もいいし、距離だけかな~。

Xラヴズオンリーユー 好材料:休み明けでフレッシュ、コース適正。悪材料:後方から届くかどうか。栗東坂路40.5-13.1、単走持ったまま、やや重苦しい。中間の骨折がどうしても気になったのでこの評価。1週前調教が高評価だったらしいが、見た感じよく見えなかった。最終追い切りも坂路でサラッとやっただけ、オークスの時も栗東坂路でL1が12.8とサラッとやっただけだったので、悪くはないんだけど良くは見えなかったので来たらゴメンナサイだね。

xラッキーライラック 好材料:休み明け2走目、騎手強化。悪材料:距離不安、騎手不安、反動不安。栗東w38.5-12.3、持ったまま半馬身先着、やや首が高い。この馬も距離不安でこの評価、切れなかったのはスミヨン騎手へ乗り替わるから。府中牝馬SもL1標識まで先頭だったが垂れて3着だったし、オークスも中山記念も終い垂れているから、本質的にはマイラーなんだと思う。