2018年阪神ジュベナイルフィリーズ 回顧

1番人気のダノンファンタジーが後方から差し切り、2着は出遅れが幸いしたクロノジェネシス。

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走破時計1:34.1 前半1000m59.1 上り3F35.0

L8(12.2) L7(10.7) L6(10.9) L5(12.2) L4(12.1) L3(11.0) L2(11.8) L1(12.2)

馬場状態は標準的な軽さだと思いましたが、前に行った組が消耗していること、勝ったダノンファンタジーの上りが34.0ということを考えると割と力の要る馬場だったかもしれませんね。走破時計1:34.1なので想定通りでした、勝ったダノンファンタジーの上り3Fが34.0なので完全なバテ差しの競馬でしたね。

展開はジョディ―が2,3歩目で煽ってしまい逃げられず、内からベルスールが好スタート切ってしまい外からメイショウショウブが来るも抑え切れずに逃げてしまいました。外からラブミーファイン、スタークォーツ、内にプルーヴィルまでが逃げ集団。

中段は外からローゼンクリーガー、レッドアネモス、ジョディ―、ビーチサンバの内にタニノミッション、外にグレイシアという並び、後方グループはサヴォワールエメ、内にシェーングランツ、隊列の外からダノンファンタジー、直後にクロノジェネシス、最後方にトロシュナでした。

まずスタートでタニノミッションに寄られたクロノジェネシスが大きく後れました。内枠の馬が揃って先行争いで前に行ったことで中段がポッカリ空き、タニノミッションは最内のポジションに入ってしまう誤算。シェーングランツはいつも通りスタートが悪く内枠でリカバリーできるはずもなく、後方の内よりから。ダノンファンタジーも後方からでした。

ラップ的には800m47.0なので全くの平均ペースですが、L3で一気に11.0まで引き上げられたことで先行勢は苦しくなりましたね。3着までは後方に居た組が来ているので消耗戦になっていることは確かだと思います。4着のビーチサンバも道中中段の後ろに居ましたからね。前に居た組はG1戦線から脱落と見ていいでしょう。逃げてしまったベルスールも距離が長い感じでした。

では1頭ずつ見ていきます。

1着はダノンファンタジー、スタート自体は悪くなかったのですが、クリスチャンが意図的に下げたような感じでしたね、後方からになり届くかどうか冷や冷やして見ていたのですが、エンジンが掛かってからはしっかり。ただ瞬発力が少なくトップスピードの質は最高クラスではない。グランアレグリアはトップスピードがけた違いに高いので再戦した時には、工夫がいるでしょう。

結果的に消耗戦を後方で溜められたことで勝ち切れました、これを意図的にやってきたとなるとクリスチャンはかなり馬場を掴んでいたのでしょう。騎乗技術はしっかりしていましたが、戦略を持って騎乗してくるようになったことで今後も勝ち星を増やしそうですね。

2着はクロノジェネシス、隣のタニノミッションに寄られて後方からになりましたが、むしろこれが良い方に作用しましたね。返し馬でもかなり行きたがっていたので、普通に出て馬群の外目を回っていたら掛かっていたでしょう。ダノンファンタジーの後ろに入れられたことで大分折り合いが付いていたので、直線でもしっかり伸びました。ダノンを捉えきれなかったのは2Fで速い脚を使い続けるよりも、L1やL2で瞬間的に加速してトップスピードを維持するタイプだからでしょうね。出遅れてしまったことと、そもそも外目の枠に入ってしまったことが惜敗の原因でしょう。

3着はビーチサンバ、ダノンとクロノには並ぶ間もなく交わされてしまいましたが、注目すべきはその後。2頭に放されるどころか喰らい付いているんですね、4コーナーからスパートして直線で2頭に決定的な差をつけておけば勝てた可能性もありました。ここが福永競馬の弱点というか脆いところなんですよね~。長くいい脚を使える上にパワーも豊富に持っている事が分かったので、オークスは楽しみになりました。

4着はシェーングランツ、懸念した通り後方の内で身動きが取れませんでしたね。直線でも外に出すのに手間取り追い出しが遅れてしまいました。2歳のレースで前に居る多くの馬が右に左にフラフラしていたので、コース取が難しくなってしまう、よくあることですね。スタートの遅さが決定的に不利に働いてしまう好例で、こうなるとスタートを矯正しても無理なので出るか出ないか、外枠が引けるか、直線で内が空くかという展開待ちになってしまうでしょう。この馬はリスグラシューのようなタイプです、オークスで外枠を引ければ面白いと思います。

5着はプールヴィル、先行勢の中で唯一掲示板に乗ったのはこの馬だけでした。直線では外からメイショウショウブに進路を塞がれる不利がありましたが、それが無くても上位3頭には交わされていたでしょうね。終始内を上手く立ち回れたことで消耗せずに済んだのが好走の要因でしょう。コーナーリングが上手なので内回りの方がコース適性は良さそう、中山でもよいと思いますが内枠は欲しいですね。

6着はメイショウショウブ、終始ベルスールの外を進んだことで距離ロスもありましたが、現状ではこの辺りの力なのでしょう。

7着はタニノミッション、スタート直後に中段がポッカリと空いてしまうという、まさに落とし穴に嵌ったようなコース取りでした。直線でも内を狙っていましたがジョディ―がふらついてブレーキ、その後も前に馬が居て加速できずでしたね。この1戦で見限るのは早計だと思うので今後も注目はしていきますが、「騎手替えてくれ!」

馬券の方はトリガミでした。硬い決着で成すすべ無し。


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