2022年京都牝馬S 回顧。内・前優位の馬場。

走破時計1:19.7    前半600m34.3   上がり3F 33.9

まずは馬場状態ですが良馬場でした、お昼頃から雨が降り出しましたが、雨量は多くなく良馬場で行われましたね。走破時計1:19.7ですから雨の影響は感じませんが、L1が12.1まで落ちているので直線では若干影響があったかもしれませんね。

上のグラフはラップタイムをグラフにしたものです、レース映像と見比べると面白いと思います。ラップタイムがマイナスになっているのはグラフ製作上の都合ですのでお気になさらずに。青は今回、赤は2021年関屋記念のグラフです。

1着はロータスランドでした、L1が12秒台迄落ちると好走する馬で、赤のグラフである関屋記念がⅬ1で12秒台に落ちていました。米子Sでも重馬場でⅬ1が12.7で1着、逆に中京記念ではⅬ1が11.7で5着でした。今回はL2で10.7が出ていますが、この区間は下り坂なので雨の影響もほぼなく、速いラップを踏めましたね。この区間ではタンタラスや、スカイグルーヴに差を付けていませんから、Ⅼ1でパワーと持続力を見せました。

このレースは前後半34.3-33.9という平均ややスローのペースバランスでした、中緩みも大きくはないですが、それでもL1で12.1も掛かっていることから、雨の影響もあったはず。その上で前・内優位で、直線外に流れてしまったタンタラスは伸びがイマイチでしたね。

逃げたのはアスタールビー、2番手にロータスランド、3番手にタンタラス。中段の前からスカイグルーヴ、シゲルピンクルビー、ビップウインク、中段のやや前からサンクテュエール、プールヴィル、ギルデッドミラー、ジュランビル。中段からドナウデルタ、ビッグクインバイオ、中段のやや後ろからオールアットワンス、クリノプレミアム。中段の後ろからアクアミラビリス、コロラトゥーレ、後方からクリスティ、メイショウケイメイという並びでした。

逃げたのはアスタールビー、いつも通りスタートを決めて逃げました。ただペースは平均ややスローだったので、騎手の方が雨を過剰に意識した感じですね。ロータスランドはスタート決めて先行、ペースがやや遅い感じでしたが、この馬には雨が良い影響を与えましたね。タンタラスが前走通り先行、ただ終始内から3頭目を回されていたので、内をスムースだった組に対してロスがありましたね。

スカイグルーヴは中段の前でスムース、その外にシゲルピンクルビーがスタートを決めました。ビップウインクが外から上がってきましたが、この馬も外々を回されてしまいました。ギルデッドミラーはスタート出ましたが、やや掛かる面が出て下げて行きましたね、それでも中段のやや前辺りでしたから、ギリギリの位置取りでした。クリスティはスタートで伸びあがってしまい後方からでした。

4コーナーです、アスタールビーがL3の11.1に苦しくなって並びかけられます、タンタラスはここでも外々を回されています。スカイグルーヴはスムースにアスタールビーを交わしに行きました、前がロータスランドだったことも良かったですね。シゲルピンクルビーはタンタラスの後ろからで、ビップウインクはその外でロスが大きかったですね。L2標識付近でクリノプレミアムが躓いたように見えました、これで江田騎手は後ろを確認しながら追うのを止めましたね。

直線残り300m付近でアクシデントがありました、内にプールヴィルが居てビップウインクが内に寄れたことで、ギルデッドミラーの進路が狭くなりました。福永騎手はブレーキしていたので、大きなロスになりました。ビップウインクはその後外に寄れてドナウデルタも影響を受けて、オールアットワンスも外に振られています。

直線L1標識付近です、アスタールビーが苦しくなり、ロータスランドが抜け出したところですね。先頭列にはタンタラスも並んでいますが、直線入り口から外へ流れてしまったことで、伸びがイマイチでした。このレースは直線中目から外を通した馬は伸びがイマイチ、シゲルピンクルビーもスカイグルーヴに見劣りましたね。そのスカイグルーヴが内から2着、馬場の恩恵を受けたのはサンクテュエールで10番人気ながら5着に入りました。

では1頭づつ見ていきます。

1着はロータスランド、初手で2番手に行った時点で好走を確信しました。ただ前半が速くなかったので、雨の影響でⅬ1が12.1まで落ちたことが良かったですね。56㎏の斤量とプラス18㎏を克服しているので、斤量や馬体重以上に展開に左右される馬ですね。

2着はスカイグルーヴ、右回りを不安視しましたが全く問題なし。馬場状態も内・前優位でしたから先行したことが大きかったですね。直線も無理に外に出さなかったので、内目を通した分だけタンタラスに先着した感じですね。

3着がタンタラス、外目の枠が大きなハンデになりましたね。終始外目を回していたし、直線でも外に流れてしまったので3着まででしたね。ちょっと運がなかった感じでしたね。

4着はシゲルピンクルビー、スタートを決めたことが大きいですね。この馬もトップスピードの質が高くないので、前に居ないと勝負になりませんね。もう少しペースが速く消耗戦になった方が良かったですね。直線もタンタラスに釣られるように外に流れてしまったので、最内へ行きたかったですね。

5着はサンクテュエール、この馬が5着に来ていることが、現在の阪神内回りがいかに内優位かを物語っていますね。

ギルデッドミラーは6着、残り300m付近で狭くなってしまったので、今回の結果はノーカウントで良いでしょう。ただ掛かっていたことからペースは遅かったし、馬場状態を考えるとスムースでも3着に届いたかどうか微妙だと思います。

馬券の方はハズレ、先週に引き続き縦目でした。来週は阪急杯と中山記念の予定です。

フェブラリーSの予想ですが、アルクトスの単複を買おうと思います。