走破時計 2:00.2 前半1000m 60.0 上がり3F 35.9
まずは馬場状態ですが良馬場でした、7Rの1勝クラスが1800mで1:47.6、クラスを考えればやや高速と見て良いのかなと思います。ホープフルSでは走破時計が2:00.2でレースレコードでした。L1が最速で11.5なので、かなり軽い馬場になっていますね。
上のグラフはラップタイムをグラフにしたものです、レース映像と見比べると面白いと思います。ラップタイムがマイナスになっているのはグラフ製作上の都合ですのでお気になさらずに。
このグラフからは中緩みの小さい展開に見えますが、L1が最速で11.5なので、中緩みが小さいのではなくL2までペースが上がらない展開でしたね。なのでL1でトップスピードの質で見劣った組が凡走したんだと思います。勿論内で詰まった馬はトップスピードの質を発揮できず、外からスムースだった馬がトップスピードの質で見劣った感じ。
その1頭がサンライズジパングですね、外目からスムースでしたがL1で見劣ったのがこれでしょう。この馬はダートの未勝利戦が強い内容でしたが、芝ではスピードが足りないんですよね。今回は軽い馬場でしたがL2までペースが上がらなかったので、この馬のスピードでもL2までは対応できたんです。これは前目に付けた菅原騎手の好判断が要因で、この馬では難しいかもしれませんが、菅原騎手のGⅠ制覇も遠くなさそうですね。
レガレイラはL1標識では前から5馬身位、ここから差し切っているので、L1のラップタイムから推測すると、自身のL1ラップは11.0から10秒台に入っていた可能性もありますね。前走見せた強烈なトップスピードの質はフロッグではなく、パワーの高さも見せました。
逃げたのはヴェロキラプトル、2番手にアンモシエラ。中段の前からショウナンラプンタ、シンエンペラー、中段のやや前からタリフライン、インザモーメント、サンライズジパング、ウインマキシマム。中段からシリウスコルト、ディスペランツァ、センチュリボンド、中段のやや後ろからミスタージーティー、アドミラルシップ。中段の後ろからテンエースワン、レガレイラ、後方からホルトバージという並びでした。
スタートはアドミラルシップ、タリフライン、ホルトバージ遅れ、ミスタージーティーがやや遅かったくらいで、他は五分に出ていました。センチュリボンドはスタート五分でしたが前に行かず、外から前に行くロスを嫌ったのかもしれませんね。
逃げたヴェロキラプトルはアンモシエラに絡まれたこともあり掛かり気味、パドックから入れ込んでいたので、ペースが遅かったこともあり折り合いが付かなかった感じですね。サンライズジパングはスタートやや早く、前に行ってからやや下げました。シンエンペラーも怖がらずに前に行って2着なので、ムルザバエフ騎手は折り合いをつける自信があったのでしょう。
4コーナーです、ヴェロキラプトルが先頭でアンモシエラが苦しくなったことで、シンエンペラーが2番手に上がって来ます。このスムースなコース取りも好走の要因でしょうね。サンライズジパングは外から、その後ろからレガレイラで持ったまま上がって来ます。ミスタージーティーは内へ行きます。
3コーナーからの位置取りで坂井騎手とルメール騎手の差が出ました。3コーナーへの入りでルメール騎手は内目に切り込み、内からミスタージーティーの前に出ました。そして4コーナーでは中目から外へスムースに出して行く距離ロスのないコース取り。逆に坂井騎手は3コーナーで外目を回して距離ロス、そこからなぜか内に行く謎騎乗で、直線ドン詰まりして凡走しました。
直線Ⅼ1標識付近です、シンエンペラーが抜け出して、2列目に内からヴェロキラプトル、アドミラルシップ、シリウスコルト、インザモーメント、ショウナンラプンタ。外からサンライズジパングがジリジリ伸びて、その後ろ3列目にレガレイラ、中目にミスタージーティーが前が壁でした。
ここからシンエンペラーが粘りますが、レガレイラが差し切り1着、サンライズジパングはジリジリ伸びて3着を確保。内からアドミラルシップがジリジリ伸びて4着、サンライズジパングと共にこの2頭はトップスピードの質が高くないですね。どん詰まりのミスタージーティーが最後は内へ行って5着でした。
では1頭ずつ見ていきます。
1着はレガレイラ、3,4コーナーのレースラップが速くないので、ここで楽に上がって行けたことで、Ⅼ1の爆発的な瞬発力とトップスピードの質を発揮できましたね。ルメール騎手のコース取りも抜群に良かったし、展開に恵まれた感もあります。ロンスパになった時に対応できる持続力があるかどうか未知数で、桜花賞ではそこだけが不安ですね。
2着はシンエンペラー、折り合い不安がある馬ですが、怖がらずに前に行けたことが好走できた要因ですね。L1でトップスピードの質で見劣ったので、もう少し流れてくれた方がこの馬には合いそうですね。
3着はサンライズジパング、この馬はダートで強いレースをしていて、特に未勝利戦では0.7秒差をつける圧勝でした。速いラップを求められなかったことで、L1標識までにセイフティーリードを確保できたことで、3着にはいりました。芝で速いラップを求められると苦しくなることは新馬戦で見せているので、道悪での1発狙いが面白そうですね。
4着はアドミラルシップ、ドイル騎手が上手く乗りました。4コーナーから直線入り口で内目をスムース、ここで距離ロスをしなかったし、シリウスコルトの外へ行かなかったことでコースも確保できました。L1でトップスピードの質で見劣ったので、この馬もスピード勝負は良くないと思います。
5着はミスタージーティー、4コーナーから直線入り口の手応えは、すぐ内に居たアドミラルシップと比べ物にならない程の余裕でした。直線でどん詰まりしたことで、この着順なので残念ですね。馬は超1流だと思います、なので乗り替わればどこかでGⅠを勝つと思います。
馬券の方はハズレ、大外枠に入った馬が直線で詰まるとは夢にも思いませんでした。来年最初の予想はAJCCから始める予定です。その前に2023年の決算発表をアップします。
コメント
お疲れ様です。ミスタージーティーは調教師も騎乗ミスに言及しましたが……本質はそこじゃないような気が。
パトロールを見ると、シンエンペラーがサンライズジパングの差しを悟って大斜行に出てますね。ジパングはシンエンペラーの突進に進路変更を余儀なくされず、果たして挟まれて大々失速。
つまりこれは二頭出しのシンエンペラー批判躱しですね。騎乗ミスは悪くて、悪質な騎乗は許されるのかぁ?
ということで、サンライズジパングはこれからまだまだ狙える存在と考えます。
今年大馬券を逃した、トップナイフとドゥラエレーデのように、来年のキーとして抑えておきます(´・ω・`)
そだしさん、こんばんは
サンライズジパングに印を回したのは凄いですね、未勝利戦の勝ち方が良かったし、フォーエバーヤング相手に0.3差は伊達ではなかったですね。
斜行がなければね~、矢作調教師も色々策士ですね~。
実際はサンライズジパングよりはルメールへのアタックなんでしょうね。
まあ実際に制裁を受けているので、その点は審議側も目がついていたようですが真っすぐ走ってたら3着でしたかね。
なんでもやったれ!というのが現代短期免許騎手の強みですね。(´・ω・`)
東京大賞典で喉潰しましたw 良いお年を!