2021年マイラーズC 全頭評価。その4。

下線は加筆・修正した箇所です。継続してお読みいただいている方は、下線の部分だけお読みください。

<フォックスクリーク>・心肺機能は低い、パワーは有る、瞬発力は低い。 

・トップスピードの質は低く、持続力は高い。

レース名 着順 内容
マレーシアC 11着 重馬場でハイペースバランスを中段の前から、3,4コーナー内目を回して直線早々に失速して凡走。
長岡S 16着 スローバランスを中段やや後ろから、3,4コーナー中目を回して直線スムースだったが伸びずに凡走。
長岡京S 8着 不良馬場でややハイペースバランスを逃げて凡走。
キタサンブラックM 14着 平均バランスを逃げて凡走。
春興S 1着 重馬場でスローバランスを逃げ切り。
総評
マレーシアCと長岡Sではトップスピードの質で見劣り凡走。長岡京Sではややハイペースバランスを逃げて凡走、心肺機能の低さを見せた。キタサンブラックMでは平均バランスで逃げながら凡走、心肺機能はかなり低い。春興Sでは逃げ切り、重馬場でスローバランスに持ち込み、道悪でトップスピードの質が問われなかった。スローからの4F戦で持続力は見せた。ディープXクロウキャニオンという血統で、マウントシャスタやベルキャニオンの弟、兄弟に似て心肺機能が低くトップスピードの質が低いので、適性の幅が狭い。

「マイラーズCへ向けて」好材料:なし。 悪材料:クラス負けの危険。

好材料はなし、悪材料はクラス負けの危険で、前走は奇跡的な展開での勝ち上がり、良馬場ではトップスピードの質で見劣ることは再三見せているし、心肺機能は低いので逃げても好走は期待できない。道悪ならわずかにチャンスも出てくるが・・・。

適性:梅

<ブラックムーン>・心肺機能は低く、パワーはある、瞬発力は低い。

・トップスピードの質はまぁまぁ、持続力はやや高い。

”2018年京都金杯”ではややハイペースバランスを後方から、3,4コーナー外目を回して直線スムースに伸びて差し切り。”2018年マイラーズC”では平均バランスを後方から、3,4コーナー外目を回して直線スムースだったが伸びずに凡走。”2018年安田記念”では平均バランスを後方から、3,4コーナー外目を回して直線スムースだったが伸びずに凡走。”2018年中京記念”ではハイペースバランスを離れた追走集団の後方から、3,4コーナー中目を回して直線スムースだったが伸びずに凡走。”2018年天皇賞(秋)”ではスローバランスを中段からやや離れた後方から、3,4コーナー最内を回して直線スムースだったが伸びずに凡走。”2018年マイルCS”ではややスローバランスを後方から、3,4コーナー最内を回して直線ジリジリしか伸びず凡走。”2020年ニューイヤーS”では稍重でややハイペースバランスを中段の後ろから、3,4コーナー中目を回して直線内目からスムースだったが凡走、この時が骨折休養明け。”2020年洛陽S”では稍重で平均バランスを後方から、3,4コーナー中目を回して直線外からスムースに伸びて4着。”2020年大阪城S”では稍重で平均バランスを後方から、3,4コーナー外目を回して直線スムースだったが7着まで。”2020年ダービー卿CT”ではハイペースバランスを後方から、3,4コーナー外目を回して直線スムースだったが伸びずに凡走。”2020年マイラーズC”ではスローバランスをやや離れた追走集団の中段の後ろから、3,4コーナー最内を回して直線スムースだったが伸びずに凡走。”2020年中京記念(阪神)”ではハイペースバランスを中段の後ろから、3,4コーナー外目を回して直線スムースだったが伸びずに凡走。”2020年関屋記念では平均バランスを後方から、3,4コーナー外目を回して直線スムースだったが伸びずに凡走。”2020年マイルCS(阪神)”ではスローバランスを後方から、3,4コーナー中目を回して直線スムースだったが伸びずに凡走。”2020年阪神C”では平均バランスを後方から、3,4コーナー内目を回して直線スムースだったが伸びずに凡走。”2021年京都金杯(中京)”ではややスローバランスを中段の後ろから、3,4コーナー中目を回して直線スムースだったが伸びずに凡走。”2021年阪急杯”では平均バランスを後方から、3,4コーナー内目を回して直線スムースだったが伸びずに凡走。”2021年ダービー卿CT”ではハイペースバランスを中段の後ろから、3,4コーナー中目を回して直線スムースだったが伸びずに凡走。

「マイラーズCへ向けて」好材料:なし。 悪材料:近走の不振。

2018年京都金杯で後方から差し切っているが、実はトップスピードの質はそれ程高くなく、持続力の高さもまぁまぁ。この時は良馬場だが馬場が重く中緩みがあった、これで中段に取り付き外から上り3F33.9で差し切る。これがこの馬の特徴でややハイペースバランスだが時計が掛かる馬場で、中緩みで追走も楽、上りもそれほど速くないバテ差し。なのでトップスピードの質は高くない、これは2018年マイラーズCでも見せていて、L4から11秒前半に入り追走一杯で全く伸びなかった。

骨折で1年休んだが復帰2戦目の2020年洛陽Sでは京都金杯と同じ展開、稍重で時計の掛かる馬場で中緩みが出来て、外からスムースだったが4着までだった。この時も上り3F34.4だったしトップスピードの質では評価できない。心肺機能で見劣ったのが2018年安田記念と2018年中京記念で、平均バランスとハイペースバランスだが後方からで自身はややスローに入っているはず、これで追走一杯になってしまうので心肺機能が足りないのだと思う。2020年ダービー卿CTでもハイペースバランスを後方から、前半45秒台で追走一杯になり凡走した。

パワーについては阪神の坂をものともしなかった米子Sを見れば、パワーは非常に高いと思うし、中山でも勝ち鞍がある。2020年マイラーズCでは年明け5走目で疲労がモロに出た。2020年中京記念では中段の後ろから進めたが伸びずに凡走、この時は57㎏だったし休み明けも良くなかった。2020年関屋記念ではいつも通り後方から、直線スムースだったが全く伸びなかった。2020年マイルCS(阪神)ではスローバランスを後方から、直線も全く伸びずに完全に力負け。2020年阪神Cでは後方から全く伸びずに凡走、調教でもバランス悪くすでに競争馬としては無理かも。2021年京都金杯(中京)では中段の後ろから全く伸びずに凡走。2021年阪急杯では後方から全く伸びずに凡走。

2021年ダービー卿CTでは中段の後ろからバテ差しで7着、自身よりも後ろからカテドラルの捲り追い込みに完敗、まったく対応できなかったので7着でも評価できない。

この馬は非ノーザンF生産馬で休み明けは良くなく、使い詰めも良くない。

好材料はなし、悪材料は近走の不振で、前走も7着だがカテドラルに後ろからあっさり交わされているので、今の状態では苦しいと思う。

適性:梅

<ベステンダンク>・心肺機能は高く、パワーは有る、瞬発力はやや低い。

・トップスピードの質は低く、持続力は高い。

”2018年米子S”では平均バランスを逃げ切り、超高速馬場で緩めず押し切って圧勝、障害帰りで覚醒したような走り。”2018年京成杯AH”ではスタートが遅くリカバリーして3番手から、4コーナーで一杯になり凡走。”2018年ポートアイランドS”ではスローバランスをやや離れた2番手から、直線L2まで追い出しを待ってしまい2着。”2018年スワンS”ではややハイペースバランスを2番手から、直線中目からしっかり伸びたがトップスピードの質で見劣り4着。”2018年京阪杯”では平均バランスを中段から、終始外を回して直線ジリジリ伸びて7着まで。”2018年阪神C”では平均バランスを中段やや前から、直線は外から伸びずに凡走、内優位の馬場だった。”2019年都大路S”では平均バランスを中段のやや前から、3,4コーナー最内を回して直線はトップスピードの質で見劣り4着。”2019年福島テレビOP”ではややスローバランスを中段から、トップスピードの質で見劣り凡走。“2019年小倉日経OP”では平均バランスを逃げて2着、淡々と11秒台後半を刻んで持続力を発揮した。”2019年カシオペアS”ではややハイペースバランスを中段のやや前から、L3から11秒台に入る3F戦を外目からスムースに伸びたが僅差の2着、3着が1㎏重いソーグリッタリングなので高評価。”2019年チャレンジC”ではスローバランスを中段のやや前から、直線入り口で一杯になり凡走。”2019年ディセンバーS”ではスローバランスを中段から、3,4コーナー中目を回して直線全く伸びずに凡走。”2020年マイラーズC”ではスローバランスを2番手先行、3,4コーナー内目を回して直線スムースに粘って2着。”2020年都大路S”では重馬場で平均バランスを2番手先行、3,4コーナー内目を回して一旦出し抜かれたが差し返して1着。”2020年中京記念”ではハイペースバランスを中段の前から、3,4コーナー内目を回したが3コーナーで一杯になり凡走。”2020年スワンS”ではスローバランスを中段やや前から、3,4コーナー中目を回して直線スムースだったが伸びずに8着。”2020年マイルCS(阪神)”ではスローバランスを中段の前から、3,4コーナー内目を回して直線スムースだったが伸びずに凡走。”2021年小倉大賞典”ではややハイペースバランスを離れた追走集団の前から、3,4コーナー中目を回してL3で一杯になり凡走。”2021年ダービー卿CT”ではハイペースバランスを中段の前から、3,4コーナー中目を回してL3で一杯になり凡走。

「マイラーズCへ向けて」好材料:なし。 悪材料:近走の不振。

ビックリしたのが2018年の米子Sで、障害戦を2戦走ってからの休み明けですんなり逃げ切ってしまった。超高速馬場で前優位だったが心肺機能と持続力の高さを見せつけたレースだった。続く京成杯AHではスタートで遅れてリカバリーに脚を使ってしまった感じで、直線に向くころには一杯になっていたので、スタートはかなり重要。2018年ポートアイランドSは瞬発力が低いにもかかわらずL2まで追い出しを待ってしまい、ミエノサクシードの末脚に屈した。次のスワンSが4着だが、1着からロードクエスト、モズアスコット、グァンチャーレと結構な相手に0.1差なので高評価。

2019年都大路Sで1800mへ距離を伸ばしてきた、平均バランスを淡々と3番手追走から4着、1着ソーグリッタリングとは同斤量だったし、2着テリトーリアルは1㎏軽かったので、まずまずの評価でいいと思う。2019年カシオペアSではハイペースバランスを3,4番手からで、1㎏軽い1着テリトーリアルには先着されたが僅差だったし、1㎏重かったソーグリッタリングは3着に下した。2019年チャレンジCではスローバランスを容認してしまい凡走。2019年ディセンバーSではスローバランスを中段から差しに行って凡走、トップスピードの質が低いのでこの騎乗は良くなかった。2020年マイラーズCではスローバランスを2番手先行して、4F戦になり粘り切った、高速馬場で怖がらずに先行したことで展開が向いた。

2020年都大路Sで改めてこの馬の特徴が見られた、このレースは重馬場で平均バランスだったので、心肺機能とパワーの高さを見せたが、それ以上に瞬発力の低さと持続力の高さを見せた。L2ですぐ後ろに居たバイオスパークに出し抜かれて一旦先頭に立たれる、しかしL1で持続力を生かして差し返して1着。L2のラップは11.4なのでこれに対応できなかった、ただこの時は58㎏背負っていたので高評価で良いと思う。2020年中京記念では3コーナーで一杯になり凡走、2カ月間隔空けたがマイラーズC、重馬場の都大路S58㎏で激走したので、疲労に可能性が高いと思う。2020年スワンSではスローバランスを先行出来ずに8着、トップスピードの質が低い事を見せてしまった。2020年マイルCS(阪神)ではスローバランスを中段の前から、3F戦になってしまいトップスピードの質で見劣った。

2021年小倉大賞典ではL3で一杯になり凡走、2021年ダービー卿CTでも中段の前からだったが、L3で一杯になり凡走している。9歳になりハッキリと能力が落ちている。

好材料はなし、2018年ポートアイランドSで同コースを2着しているが、6歳の時の話。悪材料は近走の不振で、2021年になってハッキリ能力が落ちた、近2走がL3で一杯になってしまいレースになっていないので、ここで復活するとは思えない。

適性:梅