2024年札幌記念　全頭評価。その4。

・トップスピードの質はまぁまぁ、持続力は高い。

京都2歳Sではスタートやや早く中段のやや前から、4コーナーで馬群の中で狭くなり不利を受けている。平均バランスで3F戦をしっかり伸びたので、4コーナーのアクシデントを考えれば高評価で良いと思う。ホープフルSではスローからの3F戦で逃げ粘り2着、L2で11.2に加速する瞬発力を見せて出し抜いたが、ハナ差だけ差されて2着。横山典騎手の好騎乗。

弥生賞ではスタートやや早く2，3番手先行、前半やや掛かっていたのでスムースだったが2着までだった。休み明けでマイナス10kgだったことで、カリカリしていた可能性がある。皐月賞ではスタートで寄られてしまい後方から、トップスピードの質で見劣り凡走。ダービーでは隣のホウオウビスケッツのアタックを警戒してか出して行かずに後方から、全くレースに参加せずに凡走。

2023年札幌記念ではスタートがやや遅く初手は中段の後ろ、1コーナーまでに空いた内を使ってリカバリーでき中段のやや前、終始馬場の悪い内を回して2着なので、荒れ馬場を苦にしなかったし、高い持続力を見せた。菊花賞ではスタート遅く後方から、中緩みで押し上げたが伸びずに凡走、膝蓋が外れるアクシデントがあったらしい。2024年函館記念では手術明けで9カ月ぶり、3コーナーで一杯になったので、休み明けで心肺機能が戻っていなかった感じ。

（ペース）

(馬場状態)

ｔｖｋ賞ではスタート五分に出て大きく離れたメイン集団の前から、自身はスローバランスで心肺機能は見せていない。L4からスパートしているので持続力の高さを見せた。ウェルカムSではスタートで立ち上がってしまい後方から、直線スムースだったが伸びなかったのでトップスピードの質が高くないことを見せた。アメジストSでは掛かり気味に逃げ押し切り、スローからの3F戦でL1が12.2迄落ちるラップなので持続力を生かせた。

2022年エプソムCでは重馬場でスローバランスを中段の前から、ペースが遅くやや掛かり気味だったが3コーナーでは折り合えた。直線はスムースに抜け出し快勝、トップスピードの質を求められなかったので好走できた感じ。2022年毎日王冠ではスタートが2度、2度ともゲート内で暴れて出遅れてしまい中段の後ろから。直線スムースだったが届かず凡走したので、トップスピードの質で見劣り。

2022年天皇賞(秋)ではメイン集団の中段の前でスローからの3F戦に付き合ってしまい、トップスピードの質で見劣り凡走。2023年AJCCではL2最速戦を快勝、瞬発力の高さを見せた。2023年大阪杯ではスタート五分に出て中段のやや前から、スローからのロンスパ戦になり凡走、輸送の影響が出た感じ。

2023年オールカマーではスタートやや早く中段の前から、内に切り込み最内をスムースに回していたが、L1で苦しくなり凡走。この時は休み明けでプラス12㎏だった。2023年天皇賞(秋)ではスタート早く中段から、中緩みのないペースになりL2標識で一杯。

＜この馬は外厩を使わず、間隔を空けても在厩で調整される＞

・トップスピードの質は高く、持続力は高い。

2022年カシオペアSではスローからの3F戦で2着、前で豊騎手にコントロールされて届かなかった。この時休み明けでやや掛かっていたので、社台F生産馬ということもあり仕上がっていなかった可能性がある。2022年中日新聞杯ではスタート五分に出て後方から、偶数馬番でゲート内は我慢できていた。スローからの5F戦になりL1までしっかり伸びているので持続力は見せたが、内優位の馬場で大外を回したので届かず。

2023年金鯱賞では大外枠で、最後のゲート入りだったがスタート遅れて中段の後ろから、スローからの3F戦になり4コーナーでは前を射程に入れられ、直線はスムースに差し切り。トップスピードの質と持続力の高さを見せた。2023年札幌記念ではスタート五分に出て、初手では中段の後ろに居たが向正面で内からリカバリー、3コーナーの入り口では中段の前に上がり、3，4コーナーは中目をスムース、直線もスムースに抜け出し圧勝した。稍重であれば場を苦にしなかったし、リカバリー込みで自身6F戦くらいにしているので、高い持続力を見せた。

2023年天皇賞(秋)ではスタート遅く後方から、4コーナーからジワっと仕掛けたが、直線のL2区間でジャスティンパレスに瞬発力とトップスピードの質で見劣り3着まで。2024年金鯱賞では中段のやや後ろから、向正面で中段に上がり、4コーナーでは中緩みで前から3頭目、直線スムースに抜け出し圧勝。瞬発力もやや高いものを見せた。