走破時計1:07.1 前半600m32.3 上り3F34.8
馬場状態ですが7Rの3歳500万条件で１:34.5が出ていましたし、当レースも1;07.1なので高速馬場でしたね。
上のグラフはラップタイムをグラフにしたものです、レース映像と見比べると面白いと思います。ラップタイムがマイナスになっているのはグラフ製作上の都合ですのでお気になさらずに。クリックで大きくなります
青は今年、赤は2019年カーバンクルSのラップタイムです。
ラップは一目瞭然でルメール騎手が全く緩めることなく前半３F32.3と、完璧なレースをしてきましたね。ラブカンプーがあっさり緩めてしまったのとは対照的でしたね、もしかしたら豊騎手に話を聞いていたのかもしれませんね。ナックビーナスもバテ差しを狙いましたが差を詰めることが出来なかったように、前半のハイペースが効いたのでしょう。2019年カーバンクルSと比べると最初の2F目のラップが豊騎手の方が遅い、ここをやや抑えることで全体のラップタイムの幅を狭くしているのでしょう。それによって後半の粘りが増していますね。
展開はモズスーパーフレアが逃げ体勢、離れた2番手にラブカンプー、ナックビーナス。更に離れてイエローマリンバ、ナインテイルズ、ダイメイフジ、ショウナンアンセム、ナリタスターワン、エスティタート、ペイシャフェリシタ、カイザーメランジュの外にキングハートでここまでは綺麗な隊列。後方からスノードラゴン、ダイメイプリンセス、エントリーチケット、スタークニナガという並び。
モズスーパーフレアは全く緩めることなく逃げてしまい、これで勝負ありましたね。ラブカンプーが競ってきませんでしたが、そんなことは関係なかったです。恐らく豊騎手から”緩めたらダメ、強気にハイペースで飛ばした方が良い”と言われていたのではないでしょうか。驚いたのは前走から斤量4㎏減のナックビーナスとの差が、前走と全く同じだったことですね。勝ち時計がほぼ一緒だったことから、これはナックビーナスの問題で斤量を苦にしない、だからと言って軽ければスピードが増すわけでもないということでしょうね。
ラブカンプーは逃げる気が無かった感じで早々に引いて2番手でした、600m通過は目視で1秒程離れていたので33.3位、高速馬場を考えればこの入りでは後半苦しいですね。もっともこの馬は体調がイマイチなようで2走続けて殿負けは心配です。スタートが良過ぎて良くなかったのがナインテイルズで離れた中段の前に位置して、自身の前半も33秒台に入っていたと思います、これで後半が苦しくなりました。
ダイメイプリンセンスは出遅れて外に出して行ったんですが、前が飛ばしてしまうと苦しいですよね。内を突いた方が良い馬で、この辺りもミルコが警戒しながら乗っているのかなと思いました。ショウナンアンセムが離れた中段から自身の600m通過は34.0くらいでしょうかね、このペースで5着に残れたのは収穫ですね、もちろんこのクラスで安定して好走するためにはもう一工夫必要ですが、1200も使えることは証明してきました。
では1頭ずつ見ていきます。
1着はモズスーパーフレア、ここはルメール騎手の勇気を称えるだけですね、テン乗りであの強気のラップはさすがです。高速馬場を読み切ってのものでしょうがそれが出来るのがルメール騎手なんですよね。モズスーパーフレアの方はこれで次走高松宮記念だと思います、中京はコース形態が似ていて、スプリンターズSと宮記念を両方勝ったり好走する馬が多いので心配ないかな～。
2着はナックビーナス、前走58㎏を背負わされて2着ですから人気になるのも当然ですよね、今回はモズとの比較で5㎏も差が縮まりましたから差し切りを期待しましたが2着、着差も前走と一緒でした。牝馬にしては大型馬ですから斤量には影響を受けないのでしょう、ここは覚えておきたいですね。問題は次走で休み明け3走目は心配ですね。
3着はダイメイフジ、予想にも書いた通り馬体重だけなんですよね、今回は連闘で4㎏減でもう少し絞って欲しかったんですが、そこはコース適正の良さでカバーしてきましたね。スタートも良くすんなり中段の前を取れたことが大きい、坂でバテ差してきたようにコース適正ですねよね。
4着がペイシャフェリシタ、内枠大好きでここも好走と言っていいと思うのですが、如何せん前半のポジションが後ろ過ぎましたね。この馬が連に絡む時は内枠で、先行した時なのでもう少し積極的に乗った方が良かったですね。この手の馬は田辺騎手と手が合いますね。
5着はショウナンアンセム、マイルを中心に使われていましたが1200でいいレースをしてきましたね。心肺機能に難のある馬なのでレースの時間が短くなったことが良い結果になったのではないでしょうか。無理に逃げなかったのも良かったですね。
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