2018年12月 香港4競争について簡単な回顧

馬券は勝っていないのですが今後に生かすべく、香港4競争を日本馬中心に回顧していきます。

まず香港ヴァ―ズから、走破時計2:26.56、1200m通過が1:14.42、上がり4Fのタイムが47.55でした。東京競馬場の超高速馬場に慣れているとかなりゆっくりな印象ですが、これでも世界的に見ると標準からやや速い馬場なんですよね~。勝ったエグザルタントはクロコスミアマークの形で2番手から、2着のリスグラシューは中段の後ろからになりました。注目はクロコスミアのペースです、800mで3つに区切った時のラップはそれぞれ、48.79、50.22、47.55とかなりの中緩みになっています。残り700m過ぎ辺りから後方からの押上が始まり、岩田騎手もペースを上げて行きました、こうなると長くいい脚を使えないクロコスミアには苦しいですね。
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残り600m辺りからリスグラシューが仕掛けて3Fのロングスパートに持ち込みましたが、前に居たエグザルタントを交わし切れずに惜しい2着でした。このブログでも何度も疲労が心配と書きましたが、初の海外遠征で刺激が入ったのでしょう、疲労を感じさせない走りでした。ただ疲労が消えたわけではなく、初の海外遠征の刺激でごまかしているだけなので、心身共にダメージが大きいはず。帰国後は春までゆっくりでしょうから大丈夫かな。

リスグラシューが差し切れなかった理由はクロコスミアの作った前半のスローペースでしょう、勝ったエグザルタントは2番手から楽な競馬をしていますし、3,4コーナーで外を回したリスグラシューは距離ロスもしていますからね。疲労のことも含めてこの2着は勝ちに等しい2着ですから、誇っていいでしょう。

香港スプリントのファインニードルは8着でした。走破タイムは1:08.85、800mを46.19なので日本の芝よりも1000m当たり1秒ほど掛かっている感じですね。ファインニードルはスタート良く中段からでしたが、直線では手ごたえが無くなり後退。春の香港遠征でもいいところがなかったので、海外遠征が良くないのか、香港の実力が上なのか、その両方か。香港馬は短距離に関しては相当強いので、実力負けかもしれませんね。勝ったミスタースタニングのすぐ後ろからジリジリとしか伸びず、決して伸びていないわけではないので力負けかも。。ミスタースタニングは年明け7歳ですしまだまだ走るはずなので、来年の高松宮記念に来るようなら好走しそうですね、もう一頭外からファインニードルを交わして伸びたビートザクロックも日本の競馬に合いそうですね。

香港マイルではヴィブロスが2着と健闘しました、相手がビューティージェネレーションですから大健闘でしょう。ヴィブロスはスタート良く中段から、その後ろにペルシアンナイト、更にその後ろからモズアスコットという隊列。走破時計1:33.52、800m通過が46.97なので平均ペースです。こうなるとヴィブロスは強いです、前半楽をした分後半も投げ出さずにしっかり伸びてきました。天皇賞秋の回顧でも書きましたが、今回はこの馬の良さが出る展開とコースだったということですね。逆に平均ペースで良さが出なかったのはモズアスコット、前が止まらないといくら末脚が切れても届きませんよね。安田記念の頃のモズアスコットの実力なら2,3着はあってもおかしくはないと思うので、明らかに不調です。

そのモズアスコットの後ろに居たビューティーオンリーが4着まで伸びてきています。今年の安田記念6着ですから高速馬場にも対応できますし、来年も参戦するようなら連に絡んでも不思議ではないですね。ペルシアンナイトもいいところがありませんでした、ハービンジャー産駒なので疲労の心配はないはずですし、海外遠征が良くなかったのかもしれませんね。

惜しかったのが香港Cのディアドラですね、仕掛けがわずかに遅れたことで届きませんでした。走破時計2:01.71、前半800m50.56、とかなりのスローで逃げたグローリーフォーエバーが逃げ切り、昨年のこのレースで宝塚記念2着のワーザー、ネオリアリズム、ステファノスを子ども扱いしているタイムワープが3着。このタイムワープを中段から差し切ったのがディアドラ。ディアドラというより、ルメール騎手はレース勘が良過ぎての取りこぼしですね。前に居たサングレーザーを当てにし過ぎて追い出しが遅れました、直線入り口でもサングレーザーを風除けにするための進路取りをしていましたからね。そうしたらサングレーザーが思いのほか伸びない、ルメール騎手も焦ったでしょうね。慌てて外に出して追い出しましたが1馬身届かず、名手ゆえの”策士策に溺れる”を体現する格好に。府中牝馬Sでは確実に伸びるリスグラシューを目標に出来ただけに、同じイメージだったのでしょう。

サングレーザーは初の海外遠征だったので、ディープ産駒の3走目に来る疲労をごまかせるかな~っと思っていたのですが、慰労の方が勝ってしまいましたね。ジリジリ伸びての5着と、本来の末脚ではありませんでした。ディープ産駒の牡馬は海外遠征で調子を崩すとなかなか戻らないので、次走以降は要注意でしょう。

ざっと香港4競争を振り返りましたが、香港の馬場は高速化していますね。日本ほどではありませんが欧米から比べればかなりの高速馬場です。ワーザーがやや重の宝塚記念で2着しているように、今後は香港馬の日本遠征は無視できないと思います。特にやや時計の掛かるような時、やや重などではあっさり勝たれても不思議ではないですね。2015年の高松宮記念をエアロヴェロシティーが勝った時も稍重でしたからね。

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