2019年ジャパンC 予想。府中2400mでこその血統。


まずは馬場状態ですが金曜から雨が降り続き土曜日は不良馬場でした、最終レースまで降り続き金曜から土曜18時までのの積算雨量が78㎜です。意外に降っていない感じですが降り続くと不良馬場まで悪化してしまいますね。日曜の天気予報は午前中まで雨マーク、ただ予想雨量は1㎜/hなので降ったり止んだりになりそう、お昼からは曇りマークなので急激に乾くとしても重馬場くらいまでかな~っと。府中は内から乾くことが多いので直線は内の方が伸びるかもしれませんね。

今日の馬場はあまり参考になりませんが、11RキャピタルSがOPでマイル戦、1:35.8と不良馬場の割には激烈に遅いという程ではないですね。2017年10月29日が天皇賞(秋)当日で不良馬場でした、この時の10Rが1600万条件のマイル戦で1:41.7も掛かっています、なので今日は不良馬場の発表ですが、今までの経験則だと重馬場くらいのイメージで良かったと思います。この感じだと明日の発表が重馬場でも稍重位のイメージでもいいかもしれませんね、特に直線のインコースは。

◎ジナンボー
○カレンブーケドール
▲マカヒキ
△ワグネリアン
★ルックトゥワイス
☆スワーヴリチャード
Xユーキャンスマイル

3連複 ①⑮=①②⑭⑮=①②⑤⑥⑨⑭⑮ 19点

3連単 ⑮ー①⑭ー①②⑥⑨⑭ 8点

逃げるのはダンビュライト、溜めて良いタイプではないし他に同型も居ないのですんなり逃げそうですね、2番手に外からジナンボー、ダイワキャグニーが外から上がって、カレンブーケドール、ワグネリアンが外から。ムイトオブリガード、スワ―ヴリチャード、ウィンテンダネス、レイデオロが中段。シュヴァルグラン、タイセイトレイルが中段の後ろからで、ユーキャンスマイル、マカヒキ、ルックトゥワイス、エタリオウが後方からという並びを想定しました。

逃げる可能性があるのはダンビュライトとジナンボーですね、ウィンテンダネスはアルゼンチン共和国杯でも二の足が遅く、ここでは無理をしないと思うので馬なりでダンビュライトが行きそうですね。どうしても逃げたい馬が居ないので前に行ってしまえばスペースが空きそうで、ジナンボーがすんなり2番手に収まりそう。ダイワキャグニーが前を見てから3番手位でしょう。

カレンブーケドールが最内枠を生かして3番手、スタートが良いし掛かるタイプでもないのですんなり出たなりでこの辺りが取れそう。雨の影響が残ると思うので、騎手もその辺を意識して前半は無理をしないと思います。なので多くの馬が出たなりでポジションを取り、やや縦長の隊列になるのでは。

4コーナーから直線入り口です、ダンビュライトがこの辺りからジワっとペースを上げていると思うので、ジナンボー、カレンブーケドールはこれに続きます。力の要る馬場で消耗するとダイワキャグニーがこの辺りで苦しくなりそう、これを交わして外からワグネリアン、スワ―ヴリチャードが上がると思います。タイセイトレイルはミルコなので遅ければ早目に上がってレイデオロの外くらいで3コーナーに入ってくるかもしれません。

待つ枠騎手ですからL3で一気にペースを引き上げるようなことはしないと思うので、コーナーでは後方勢が差を詰めて馬群が凝縮しそう。ユーキャンスマイルは天皇賞(秋)でも馬群の中から外に出していたので、同じようなコース取をしてきそう。左回りでも直線入り口で外に寄れることがあるので、他馬との兼ね合いも見て、内へ行って他馬に迷惑をかけるよりも馬群の中目から、馬の癖に任せて外に誘導した方が良いと思いますが、岩田騎手はどう考えるでしょうね。

雨の影響が残ると言っても馬場に残るかは未知数で、むしろ騎手心理に影響が残ると思うので、内を空けて外目に進路を取りそう、ユーキャンスマイルを行かせてから、マカヒキは内へ行きそうです。豊騎手なのでマイルCSのカテドラルのように、距離ロスを最小限にして一か八かの追い込み勝負でしょうね。

直線L2標識付近です、ダンビュライトの内からジナンボー、それにカレンブーケドールが続いて抜け出しにかかると思います。カレンブーケドールの津村騎手は前のムーア騎手にある程度任せるような気がしますね、むしろ津村騎手のタイミングで行ってしまうと危ないと思います。ダイワキャグニーが下がってくれれば、空いたスペースにムイトオブリガードが入りそうですが、ここからL2でペースが上がるようだと付いて行けないかも。

ワグネリアンは外からスムースなコースを取れそうで、スワ―ヴリチャードも続くと思います。休み明けのシュヴァルグラン、蓄積疲労の懸念があるレイデオロはここからの伸びがイマイチになりそう。ユーキャンスマイルは外からスムースなコースを取れそう。ルックトゥワイスは馬群の中に進路を見つけられるか、外に出すかですね。マカヒキとエタリオウは内を狙うと思うので、インコースが空けばスムースですね。

直線L1標識付近です、ジナンボー、カレンブーケドールが抜け出して、これを目掛けて中段から差してくるのがワグネリアンだと思います。内からマカヒキ、外からユーキャンスマイルがどこまで伸びるかというゴール前になるかな~。、思ったよりも馬場に雨の影響が残った場合、消耗戦の度合いが増すと思うので、ルックトゥワイスのバテ差しが届くかもしれませんね。

では1頭ずつ見て行きます。

◎ジナンボー 好材料:コース適正、初GⅠ、休み明けでフレッシュ、騎手強化。悪材料:クラス負けの危険。栗東w39.0-12.6、単走やや強め、バランス良い。新潟記念が平均バランスになっていて先行しながら2着に粘り切った、1着のユーキャンスマイルは中段の後ろから最内をロスなく回したので、十分高評価をしていいと思う。このレースでは斤量の恩恵もあったが先行勢には苦しい展開だったし、上がり33.9と先行馬の中では断トツの時計を叩き出している。コース適正も良いし道悪も勝っているので、スタートさえ決めてしまえば好位置を取れるはず。そして好位からの差しという展開になれば、ムーア騎手の右に出る者は居ない。

今回は休み明けになるのも良い点でディープインパクト産駒は疲れやすい、前走も休み明けで好走しているようにノーザンFしがらきでしっかり仕上げてきたはずだし、フレッシュな状態で走れるのは好材料。初GⅠになるがディープインパクト産駒はスピルバーグが天皇賞(秋)を初GⅠで勝ち切っているので、むしろGⅠ慣れしている馬よりも期待が持てる。もちろん父ディープインパクトに母アパパネ、おじいちゃんキングカメハメハと府中2400mを走るために生まれてきたような馬なので、血統にも期待して。

○カレンブーケドール 好材料:コース適正、斤量。悪材料:休み明け3走目の疲労。美浦w38.3-12.7、持ったまま併入、バランス良い。休み明け3走目で疲労の不安もあったが調教はいつも通り出来ていた、秋華賞の時が美浦坂路37.9-12.3、持ったまま併入、バランス良いだったので今回と変わらずと言っていいと思う。3頭併せでプロディガルサンと併入なので、古馬相手でも十分やれるはず。先行脚質だし53㎏の斤量は恵まれている、騎手不安はあるが先行してしまえばムーア騎手を目標に出来るので、騎手共々初GⅠをゲットして欲しいね。

▲マカヒキ 好材料:休み明け2走目、コース適正。悪材料:近走の成績の悪さ。栗東坂路37.8-12.3、単走持ったまま、バランス良い。調教がとても良く見えた、持ったままだったが伸びやかなフォームでタイムも良かったし、一叩きされて上積みが期待できると思う。天皇賞(秋)の時は栗東坂路39.0-12.6、単走持ったまま、バランス良いだったので調教だけ見れば相当上積みがありそう。道悪でも2017年天皇賞(秋)で5着があるし、元々無駄のない綺麗なフォームで走るので距離延長は歓迎、2017年のジャパンC4着時も直線L2まで前が壁になっていたので、スムースならもっと着差は少なかったと思う。今回は豊騎手なので思い切った騎乗をすると思う、内を狙ってコースロスを最小限にしての直線勝負、マイルCSのカテドラルは直線で詰まってしまったが、同じような感じで乗ってくると思う。

△ワグネリアン 好材料:コース適正。悪材料:特になし。栗東坂路39.6-12.8、持ったまま併入、バランス良い、タイムは天皇賞(秋)と一緒。川田騎手へ乗り替わったことが吉と出るか凶と出るかですね、川田君が最近リズム悪いので大きなプラス材料とは言えないと思う。先行してしまえばダービーで見せた粘りは相当なものがあるので、このメンバーなら勝ってもおかしくないと思います。

★ルックトゥワイス  好材料:休み明け2走目、コース適正、騎手強化。悪材料:クラス負けの危険。栗東坂路39.2-12.5、単走やや強め、バランスは良い。馬場次第ですが雨の影響が残って消耗戦になれば台頭してくる1番手でしょう。目黒記念の内容がとにかくすごくて、超ハイペースのスーパーレコード決着、最後は消耗戦を差し切ってきたのでしぶとさはこのメンバーの中でも一番手でしょう。思ったよりも馬場が回復するようだと届かない可能性が高くなるので、この評価まで。

☆スワーヴリチャード 好材料:コース適正、休み明け2走目、騎手強化。悪材料:特になし。栗東坂路36.5-12.2、単走やや強め、やや首が高いが悪くない。非常に安定感のある馬で特に左回りはスタートで不利を受けた昨年の天皇賞(秋)、休み明けだった今年の天皇賞(秋)以外は全て3着以内です。前走も力は出していますが休み明け2走目で上積みがあると思いますし、マーフィー騎手なら期待もできます。後は相手関係だけですね。

Xユーキャンスマイル 好材料:コース適正。悪材料:特になし。栗東坂路39.9-12.9、単走持ったまま、フラフラしてまっすぐ走っていない、調教コースを芝から変更。今年の天皇賞(春)が坂路、新潟記念も坂路、天皇賞(秋)が芝で最終追い切りとなんかチグハグな印象を受けますが、新潟記念の時が栗東坂路39.0-12.6、単走持ったまま、バランスは良いだったので時計的には問題ないと思います。この馬の場合も届くかどうかですから、軸にはしにくい馬ですね。