2020年京王杯SC 予想。道悪の意識でゆったり入ると伏兵の台頭も。

まずは馬場状態ですが土曜日は雨の予報が出ています、午前9時頃から降り始めて夕方までやまない予報です。雨量は多くなく1時間に1mmくらいの予報なので、 馬場は悪化しても稍重ぐらいではないかと思います。今の府中では稍重まで悪化したとしても高速馬場の範疇に入ってくる可能性があり、普通に走れば1分20秒台だと思います。しかし稍重表記にビビってペースを落としてしまえば、1分21秒台や1分22秒台の決着も十分に考えられます。

◎グルーヴィット

○ケイアイノーテック

▲ストーミーシー

△ドーヴァー

★ショウナンライズ

☆ダノンスマッシュ

Xタワーオブロンドン

xステルヴィオ

馬連 ②=③④⑦⑧⑩⑫⑬ 7点

馬場状態が全く読めないので今回は馬連で手広く流してみたいと思います。

逃げるのはショウナンライズ、ストーミーシーが二番手の内側、外にセイウンコウセイ。中段の前からグルーヴィット、レッドアンシェル、中段からライラックカラー、タワーオブロンドン、ダノンスマッシュ。中段の後ろからケイアイノーテック、ステルヴィオ、後方からラヴィングアンサー、エントシャイデン、ドーヴァーという並びを想定。

どうしても逃げたいというタイプがいないので、押し出されるようにショウナンライズが逃げ体制を築くと思います。2番手に最近スタートが良くなったストーミーシーが続き、外からセイウンコウセイが並びかけると思います。中段から進めそうなのがグルーヴィットで、前走は岩田騎手が馬場にビビったようで控えてしまい届きませんでしたから、ミルコに乗り替わって先行してくる可能性が高いと思います。

レッドアンシェルは出たなりで中段のやや前から、中段を形成しそうなのがライラックカラーとタワーオブロンドン、ダノンスマッシュ、ライラックカラーは豊騎手なので、前を逃がしすぎない位置取りをしてくるのではないでしょうか。外枠に入ってしまったダノンスマッシュ、ステルヴィオは中段あたりを何とか確保できれば良いのですが、最悪さらに後ろになってしまうこともあると思います。

ペースについてはショウナンライズが和田騎手なので、稍重表記であればあまり飛ばさないと思います。前半800m46秒台の後半辺りで入ってくるかもしれません、かなりゆったりした 前半の入りになるので、心肺機能に不安のあるような馬でも勝負になると思います。もちろん和田騎手が馬場を読み切ってハイペースで飛ばす可能性も十分に考えられますが、その場合はショウナンライズ自身が苦しくなってしまうので、セイウンコウセイやレッドアンシェルあたりが、和田騎手に注文をつけてこない限りペースは遅くなるのではないかと思います。

4コーナーから直線入り口です、隊列に大きな変化はないと思いますが、ショウナンライズのペースが遅ければ当然馬群は凝縮するはずです。内を回るライラックカラーやケイアイノーテック、ラヴィングアンサーは加速を待たされる可能性が高いと思います。

直線L2標識付近です、前走骨折休養明けだったレッドアンシェルはL1標識で早々に下がってしまいました、今回も調教は前回と同じようなタイムだったので、復調しているようには見えませんでしたから、この辺りで一杯になってしまう可能性が高いと思います。レッドアンシェルが下がってできたスペースを、グルーヴィットが上手く使って、セイウンコウセイに並びかけようとすると思います。レッドアンシェルが下がってくることで、ケイアイノーテックやドーヴァーのコースが狭くなりそうです。

外からスムーズに加速体勢に入れそうなのがダノンスマッシュ、タワーオブロンドン、ステルヴィオ、エントシャイデンです。瞬間的な加速についてはダノンスマッシュがタワーオブロンドンよりも1枚上手なので、この地点ではダノンスマッシュの方がリードを取りそうですが、ここから上り坂が始まるのでダノンスマッシュの加速も鈍る可能性が考えられます。

直線L1標識付近です、ショウナンライズが前半800m47秒台で入れるかどうかが大きなポイントで、46秒台で入ってしまえばこの辺りで苦しくなるはずです。これを交わすとすればグルーヴィットで、それにダノンスマッシュやタワーオブロンドンが反応してくると思いますが、ステルヴィオも含めてこの人気上位の3頭には不安もあります。稍重表記ならば上り3Fは33秒台を要求されるので、スムースならばケイアイノーテック、ストーミーシー、ドーヴァ― などの差し込みに注意が必要だと思います。

◎グルーヴィット ・トップスピードの質はまぁまぁ、持続力はある。・心肺機能とパワーの両立型で瞬発力はまぁまぁ。好材料:距離適性、騎手強化。 悪材料:特になし。栗東坂路37.1-12.6、単走やや強め、やや右傾。

前走は高松宮記念で0.3秒差の6着でした、岩田騎手が馬場にビビったようで中段の後ろからになり届きませんでした。最後の直線では33.2でグランアレグリアに次ぐ上り3Fタイムでしたから、中段から進めていればかなりきわどいレースができたのではないかと考えています。昨年の中京記念で稍重のレースを差し切っているように道悪を苦にしませんし、 ファルコンSで2着しているので距離適性も問題ないと思います。今回はミルコに乗り替わりです、先週も馬場を読み切った素晴らしい騎乗だったので、そろそろ良い頃のミルコが戻ってきても良いのではないかと期待しています。 

○ケイアイノーテック ・心肺機能とパワーの両立型で瞬発力は低い。・トップスピードの質は高く、持続力も高い。・距離適性は1400ベストになっているはず。好材料:コース適性、距離適性。 悪材料:クラス負けの危険。栗東坂路37.8-12.0、単走強めバランスは良い。

前走のダービー卿CTで久しぶりに掲示板に乗りました、ハイペースバランスをバテ差しで伸びてきたことからも、現状ではトップスピードの質が問われるよりも、持続力を生かしたバテ差しがが武器だと思います。展開的には1400mで前半から流れた時、ハイペースバランスや平均バランスで前が止まるような展開が理想です。内目の枠に入ってしまったので、直線捌けるかどうかが大きな不安材料ですが、展開的にははまる可能性が高いのではないかと期待しています。

▲ストーミーシー ・休み明け良くない。・アドマイヤムーン産駒で重馬場は得意。・パワー型でハイペースをバテ差すのが得意、心肺機能は低そう。・トップスピードの質はやや高く持続力は高い。好材料:距離適性、コース適性。 悪材料:クラス負けの危険。美浦w38.7-11.8、単走持ったまま、バランスは良い。

今年になって急にスタートが良くなり先行策を取ってきました、2走前の東風Sでハイペースバランスを押し切っています、同じコースのダービー卿CTでは前半ほぼ同じようなペースで先行しながら7着に敗れているように、タイムに限界があるのではないかと思います。稍重馬場になることで走破時計が問われないような時に、この馬の粘りが発揮されそうです。

△ドーヴァー ・心肺機能とパワーの両立型で瞬発力は低い。・トップスピードの質はやや低く、持続力は高いバテ差し型。好材料:コース適性、距離適性。 悪材料:クラス負けの危険。

昨年キャピタルSを不良馬場で勝っているように、アドマイヤムーン産駒らしく道悪適性が高い馬です。前半が速くなってしまうと後半で使える足がなくなってしまうタイプで、道悪ならばハイペースバランスでも前半は遅くなるので、後半の持続力が発揮しやすい展開になりそうです。強烈なトップスピードの質を持っているわけではないので、良馬場で1分19秒台の決着では苦しくなると思いますが、道悪で1分21秒台まで遅くなれば好走する可能性は十分にあると思います。

★ショウナンライズ ・心肺機能はまぁまぁ、パワーは高い、瞬発力は高くない。・トップスピードの質は低く、持続力は高い。好材料:なし。 悪材料:クラス負けの危険。

この馬が好走する時は前半800m47秒以上かかる時で、道悪になって各騎手の意識が下がれば、 前半ゆったり入って後半33秒台で纏めることができると思います。 これと同じ展開だったのがパラダイスSで、この時は前半800m47.4で入り、上り3F33.5で纏めて1着でした。当然この時よりも相手は強くなっているので、同じ展開に持ち込めたとしても好走できるかは未知数ですが、前にいる分だけ可能性はあると思っています。

☆ダノンスマッシュ ・心肺機能は高い、パワーはやや低い、瞬発力は高い。・トップスピードの質は高く持続力はまぁまぁ。・休み明けでも走る。好材料:前走凡走でフレッシュ。 悪材料:・・・。栗東坂路38.6-12.3、単走持ったまま、バランス良い。

ロードカナロア産駒で5歳になるため蓄積疲労の不安が出てきました、前走の敗因は休み明けのオーシャンSを圧勝してしまった反動の可能性が高いと思いますが、蓄積疲労の可能性も捨てきれません。1秒差の10着という負け方はかなり印象が悪く、単に反動が出ただけと考えるのは難しいと思います。今回はレーン騎手に乗り替わりです、現状ではルメール騎手と同等と思える能力を持っている騎手なので、当然騎手強化です。外枠に入ってしまったことは良いとは言えませんが、内で詰まるよりはよいと思うので、大きな問題ではないと思います。 

Xタワーオブロンドン ・Raven’s Pass産駒、休み明けでも走る。・馬群を割れるほどの闘志はない。・心肺機能とパワーの両立型で瞬発力は低いがトップスピードの質は高く、持続力も高い。・使い減りしない。好材料:レース適性。 悪材料:近走の不振。美浦w12.1、持ったまま併入、バランス良い。

この馬も前走高松宮記念で大敗しています、休み明け2走目で走り頃だったはずですが、直線全く伸びず12着と非常に印象の悪い負け方でした。昨年の京王杯SCを勝って以降、5ヶ月で5走した疲労が今になって出てきているのではないかと考えています。もちろん昨年このレースを勝っているレース適性の高さ、ルメール騎手への乗り替わりと好材料は多いので無印にするわけにはいきませんが、連続して好走していた馬がパタッと走らなくなるというのはよくあることです。

xステルヴィオ ・心肺機能はやや低く、パワーは有る、瞬発力はやや低い。・トップスピードの質は高い、持続力もある。・休み明けでも走る。好材料:コース適性。 悪材料:近走の不振。美浦w39.1-12.3、持ったまま併入、バランスは良いが反応がイマイチ。

この馬もロードカナロア産駒の5歳です、キンカメ系なので当然蓄積疲労の不安は出てきます。昨年の安田記念は大きく出遅れたので度外視して良いと思いますが、今年になってGⅢの阪急杯で5着とGⅠ馬としては物足りない成績でした、さらに高松宮記念では終始最内を回してロスなく運びましたが、直線ですぐ前に居たダイアトニックに大きく見劣り9着に凡走しています 。今回は川田騎手に乗り替わりです、丸山騎手からなので当然大幅な騎手強化で好材料です。重馬場以上に悪化するようだと危険度が増すような気がします。

シェアする

  • このエントリーをはてなブックマークに追加

フォローする