まずは馬場状態ですが土曜日はお昼前から雨が降り始めましたが、予想通り雨量はさほど多くなく1mmから2mmくらいでした。夕方まで降り続きましたが積算雨量は10mmで馬場状態に影響を与えるような雨ではありませんでした。京王杯SCが1:19.8で、昨年タワーオブロンドンが勝った時が1:19.4ですから、雨が降り続く中でも高速馬場だったことがわかります。土曜日の夜からは雨が降らず日曜日は晴れの予報なので、馬場は急激に乾き超高速馬場まで入ってくる可能性が高いと思います。 京王杯SCでは前半かなりスローなペースだったこともあり、前が止まりませんでした。逃げたダノンスマッシュの上り3Fが33.1ですから、 中段よりも後ろにいた馬には出番がありませんでした。今週からBコースに替わり、内・前優位の馬場状態で、外から追い込むには相当な末脚を要求されそうです。
◎コントラチェック
○プリモシーン
▲アーモンドアイ
△ノームコア
★サウンドキアラ
☆ダノンファンタジー
xトロワゼトワル
xビーチサンバ
xシャドウディーヴァ
xラヴズオンリーユー
xスカーレットカラー
馬連 ⑤⑰=①②③⑤⑦⑫⑬⑭⑯⑰⑱ 19点
3連複 ⑤⑰=⑤⑫⑯⑰=②③⑤⑦⑫⑬⑭⑯⑰ 29点
逃げるのはコントラチェック、2番手にセラピア、トロワゼトワル。中段の前からダノンファンタジー、メジェールスー、外からサウンドキアラもこの辺りまで押し上げると思います。中段を形成しそうなのがビーチサンバ、プリモシーン、ノームコア、中段のやや後ろからラヴズオンリーユー、シゲルピンクダイヤ、アーモンドアイ、中段の後ろからシャドウディーヴァ。後方からになりそうなのがトーセンブレス、スカーレットカラー、サトノガーネット、アル―シャという並びを想定。
まず逃げるのはコントラチェックだと思います、セラピアはどうしても逃げたいタイプではありませんし、トロワゼトワルは近走スタートが良くないので、ハナを叩くまでは行かないと思います。メジェールスーもどうしても逃げたいタイプではなく、スタートもそれほど速くないので、先行勢を見る形で折り合いそう。先行したい馬は多くいますが、何が何でも逃げたいというタイプは居ないので、コントラチェックが楽に逃げ体制を築き、豊騎手が理想的なペースで逃げるのではないかと思っています。
大外枠に入ってしまったサウンドキアラは中段の前あたり、内からダノンファンタジーも先行勢を追走、このあたりは先行勢からさほど距離をとらず一団となって進めると思います。コントラチェックのペースが速いと思うので、中段はもう少しばらけるかもしれません、ノームコアは無理に外からポジションを取りに行かない可能性も十分に考えられます。シゲルピンクダイヤやラヴズオンリーユーももう少し後ろからになり、中段以降が縦長になる可能性は高いと思います。
注目のアーモンドアイの位置取りですが、セラピアよりも外の枠に入ってしまったことが今回ひとつポイントになるかもしれません。セラピアはフローラステークスの時にスタートで大きく右に寄れています、セラピアの外からスタートした馬にやや影響があったので、 今回アーモンドアイのスタートが若干でも遅れると、前をカットされる可能性も十分にあります。もしもアーモンドアイのスタートが遅れるならば、図の位置ではなくもう少し後ろ、中段の後ろからになってしまうと思います。
4コーナーから直線入り口です、隊列が凝縮しているのはコントラチェックが3、4コーナーで、中緩みを作る可能性が高いためです。コントラチェックが逃げ切り勝ちをしたターコイズSでも、L4、L3で中緩みを作りL2で出し抜いて圧勝しているので、豊騎手がこのラップタイムを確認していないとは思えません。当然同じようなラップ推移を狙ってくるはずで、豊騎手のペースに対してセラピアの田辺騎手や、トロワゼトワルの三浦騎手が注文をつけるとは考えられません。 外からサウンドキアラも距離ロスを覚悟で早目に上がって行くようなことはしないと思います。
直線L2標識付近です、L2標識の手前あたりからコントラチェックが一気に加速して出し抜きを図るはずです、これに対応するのはダノンファンタジーやサウンドキアラ辺りで、瞬発力が低い馬はなかなか反応できないと思います。ダノンファンタジーは前のセラピアが外に寄れるためにスペースができるので、前が壁になることなくスムーズなレースができると思います。もちろんこのダノンファンタジーの位置にプリモシーンやビーチサンバが入っている可能性もあるので、その場合はセラピアの真後ろに位置できた馬が直線ではスムースなレースができるはずです。セラピアは右へ右へ寄れる癖があるので、左回りでは内ラチを使えず外へ寄れてしまい、コントロールに苦労すると思います。結果的にセラピアの外に居るであろう、トロワゼトワルやサウンドキアラにも影響が出そうです。
セラピアが外に寄れることで内の各馬にはスペースができると思うので、 プリモシーンやビーチサンバ、ラヴズオンリーユーにも十分なスペースができると思います。逆に外からになってしまうノームコアやアーモンドアイ、スカーレットカラーは直線で斜めに走らなければならない距離が長くなりそうです。もちろんアーモンドアイが絶好調ならばコントラチェックの出し抜きにも十分に反応できますし、トップスピードの質と持続力を生かしてここから一気に前を捉えてしまうと思います。
直線L1標識付近です、L2区間で出し抜きを図ったコントラチェックがダノンファンタジー以下に2、3馬身は差をつけていると思います、ターコイズSではL2最速11.1を叩き出して後続を引き離して勝負を決めてしまいました。 ここからは持続力の勝負で内からダノンファンタジー、プリモシーン、トロワゼトワル、サウンドキアラ、ノームコア、アーモンドアイがどこまでコントラチェックを追い詰めることができるのか、また差し切れるのか。後方から追い込みにかけるスカーレットカラーやシャドウディーヴァがトップスピードの質と持続力をどこまで発揮してくるかでしょう。
出は1頭ずつ見て行きます。
◎コントラチェック ・心肺機能は高く、パワーはある、瞬発力はまぁまぁ。・トップスピードの質はまぁまぁ、持続力もまぁまぁ。好材料:距離適性。 悪材料:クラス負けの危険。美浦w12.1、単走持ったまま、バランス良い。
まず前走の中山牝馬Sが殿負けですが、斤量55㎏はデンコウアンジュに次ぐ負担重量でしたし、上位3頭は52㎏、50㎏、53kgと軽ハンデの馬。加えて視界不良になるほどの大雪で不良馬場、1800mの距離も適性範囲を超えていると、悪条件が重なっていたので、度外視して良いと思います。2走前のターコイズSが圧巻の逃げ切りで1:32.2、前半800m45.4とかなり速いペースで飛ばし、L4、L3で中緩みを作ってL2最速11.1を叩き出して出し抜きを決めてしまいました。昨年はアエロリットが暴走気味に逃げたので前半800m44.8は参考外ですが、2016年は800m45.7とこのレースで勝負になるペースであることを、ターコイズSで見せています。豊騎手もターコイズSのラップを確認していると思うので、同じようなペースを刻んでくるのではないでしょうか。後は直線どこまで粘れるかです。
○プリモシーン ・心肺機能はまぁまぁ、パワーは有る、瞬発力は低い。・トップスピードの質はまぁまぁ持続力も高い。・休み明けでも走る。好材料:レース適性。 悪材料:特になし。美浦w38.0-11.4、持ったまま半馬身先着、バランス良い。
前走はダービー卿CTでこれは昨年と同じです、昨年は55㎏で2着でしたが、今年は56㎏で5着と斤量を考えれば悲観する内容ではないと思います。昨年の2着馬なので当然レース適性は高いはずで、今回はレーン騎手に乗り替わりです、当然騎手強化で3枠を引いてスタートさえ出てしまえば、比較的ポジションは自由に取れる枠順です。土曜日の京王杯SCで見せたように馬場読みについても非常に高いセンスを感じます。 リピーターレースでもあるのでロスなく運べば十分にチャンスがあると思います。
▲アーモンドアイ ・心肺機能、トップスピードの質、持続力、瞬発力が高く、パワーはまぁまぁかも。・疲れやすい体質だが休み明けでも走る。好材料:コース適性。 悪材料:・・・。美浦w36.5-12.4、持ったまま併入、バランス良い。
ドバイに一旦入った後にレースが中止になり走らずに帰国しました、非常にリズムの悪いローテーションになってしまった感じがします。元々疲労には弱く連続して好走するタイプではなく、特に海外遠征やそれに伴う調整過程でのアクシデントで脆さを見せています。昨年の安田記念ではスタートで遅れてしまい不利を受けてしまいました、有馬記念の時は海外遠征を熱発で中止しての参戦で、一周目のスタンド前でかかってしまうらしくない競馬でした。今回もドバイに行ってレースこそしていませんが、海外帰りであることは不安材料になります。絶好調であればこのメンバーでは後方からでも楽に勝ち切ってしまうだけの能力を持っていますので、体調面だけがポイントです。
この馬はロードカナロア産駒でキンカメ系です、蓄積疲労の不安がありましたが土曜日の京王杯SCで、同じロードカナロア産駒第1世代のダノンスマッシュとステルヴィオが、1,2着と好走しているので不安は稀有になりそうです。
△ノームコア ・心肺機能とパワーの両立型で瞬発力はまぁまぁ。・トップスピードの質はまぁまぁ、持続力は高い。好材料:レース適性。 悪材料:特になし。美浦w11.6、単走やや強め、バランス良い。
昨年は中山牝馬Sからの短縮でで1着でした、今回は高松宮記念から延長での参戦です。昨年スーパーレコードで勝ち切っているだけにレース適性は非常に高いはず、今期好調な横山典騎手が継続騎乗することも好材料なので大きな不安はありません。右回りよりも左回りの方がパフォーマンスが高い感じで、前走の高松宮記念は重馬場で思うように走れない感じでした、ハービンジャーの産駒は重馬場で好走率が落ちるので、超高速馬場でレースができることもプラス材料だと思います。
★サウンドキアラ ・心肺機能はまぁまぁ、パワーは有る、瞬発力はまぁまぁ。・トップスピードの質はまぁまぁ、心肺機能はまぁまぁ。好材料:距離適性。 悪材料:特になし。栗東坂路37.7-12.3、単走持ったまま、バランス良い。
今年になって重賞を3連勝と人馬共に絶好調で、去年の雪辱を晴らしに来ました。京都金杯では牡馬相手に勝ち切っているように、ここでクラス負けするようなことはないでしょう。昨年は何を思ったのか後方から進めてしまい届きませんでしたから、松山君が乗るようになって先行して結果を出してきたことは、このレースの性格を考えると好材料です。一点不安があるのは前走54㎏以下で勝ってきた馬は、このレースでほとんど馬券になっていないというデータがあること、おそらく前走54㎏以下で勝った来た馬は、権利を取るためにメイチで仕上げてしまったことによる反動だと思うので、この馬にもその懸念は若干ながらあると思います。
☆ダノンファンタジー ・心肺機能とパワーの両立型で瞬発力は高くない。・トップスピードの質はまぁまぁ、持続力は高い。・休み明けでも走る。好材料:距離適性、コース適性、休み明け2走目。 悪材料:クラス負けの危険。栗東坂路40.7-12.5、単走持ったまま、バランス良い。
前走は休み明けでプラス22㎏とかなり太目残しでしたが、0.4差5着と一応格好はつけてきました、先行して掛かることも無かったことは大きなプラス材料で、古馬になって落ち着きが出たのかもしれません。今回は仕上げてくるはずですし、得意のマイル戦ならば相手は強くなりますがチャンスはあると思います。もちろん古馬混合戦では結果が出ていないのでクラス負けの不安はあります、この世代の中ではクロノジェネシスとグランアレグリアが抜けているので、桜花賞でグランアレグリアに大きく見劣り、秋華賞でもクロノジェネシスに見劣っているため、4歳世代のトップクラスではない事が不安材料だと思います。
xトロワゼトワル ・心肺機能は高く、パワーは有る、瞬発力は低い。・トップスピードの質はやや低く、持続力は高い。好材料:休み明け2走目、距離適性。 悪材料:クラス負けの危険。栗東坂路39.4-12.3、単走強め、バランス良い。
昨年の京成杯AHで日本レコードを叩き出した先行力は驚異的です、この馬は社台F生産馬なので休み明けはピリッとしません、今回は休み明け2走目なので仕上がりは万全なはずです。問題は阪神牝馬Sでスタートがやや遅かったことで、逃げ体制を築くのに時間がかかっていました。今回はスタートが速いコントラチェックがいるので、 簡単には逃げ体制を築けないと思います。条件戦では逃げずに勝ち星を挙げているので、無理にコントラチェックに競りかけるよりも、2番手あたりで折り合うのではないでしょうか。超高速馬場が予想されるので、先行してしまえば止まらずに粘り切ることも考えられます。
xビーチサンバ ・心肺機能とパワーの両立型で瞬発力は低い。・トップスピードの質は高く持続力も高い。好材料:距離適正、コース適正。 悪材料:クラス負けの危険。栗東w36.8-12.2、単走持ったまま、バランス良い。
クロフネ産駒なのでこのレースとの相性は抜群なはずです、府中マイルではクイーンカップで2着しているように、コース適性はとても高いものを見せました。この時の1着がクロノジェネシスなので相手関係を見ても、高い評価をしておいた方が良いと思います。古馬になって結果が出ていないので大きな期待はできませんが、枠の並びが非常によくダノンファンタジーの直後を取れるようならば、流れ込む形で馬券に絡むかもしれません。
xシャドウディーヴァ ・心肺機能とパワーの両立型で瞬発力もまぁまぁ。・トップスピードの質はまぁまぁで持続力は高い。・前向き過ぎるところがあって、馬群の外だと掛かる。好材料:コース適性、距離適性。 悪材料:特になし。美浦w38.8-13.1、持ったまま併入、バランス良い。
前走の阪神牝馬Sは12着に大敗してしまいましたが、これは輸送の影響だと思います。輸送で成績が悪くなることはローズSで見せているので、前走の大敗は度外視して良いと思います。今年の東京新聞杯で2着に好走しているように、左回りはとても相性が良く、この時の1着がプリモシーンなので相手関係を考えても高評価です。
xラヴズオンリーユー ・心肺機能とパワーの両立型で瞬発力は低い。・トップスピードの質はまぁまぁで持続力は高い。・スタートが悪く、掛かることがある。好材料:・・・。 悪材料:・・・。栗東坂路39.3-12.4、単走持ったまま、バランス良い。
ドバイ遠征明けでなおかつ長期の休養明けなので、どこまで体調が戻っているかがカギです、最内枠に入ってしまったので序盤の位置取りが非常に難しくなりました、出して行って中段を取れれば良いのですが、マイルの流れに遅れるようならば後方からということも考えられます。今の府中では後方からでは届かない可能性が非常に高いので、スタートと序盤の位置取りが大きなポイントです。11秒台を連発するマイルの流れに対応できるかどうかなど不安材料が非常に多く、先週から好調をキープしているミルコですがここは難しいレースを強いられそうです。
xスカーレットカラー ・心肺機能はまぁまぁ、パワーは有る、瞬発力はまぁまぁ。・トップスピードの質はまあまあ、持続力は高い。好材料:コース適性、距離適性、休み明け2走目。 悪材料:仕上げが雑な厩舎。栗東w36.9-12.1、単走持ったまま、バランス良い。
昨年の府中牝馬Sで稍重の中後方から上り3F33.2で追い込んで1着と、直線の長さを生かして良さを見せてきました。その後は二桁の馬体重増減を繰り返し2度続けて凡走しています、前走は+16㎏で後方から追い込み2着でした、どのくらいの馬体重がベストなのかよく分からない馬ですし、今回も馬体重が大きく変動していたとしてもあまり気にする必要はないと思いま。
問題は今の馬場状態でハイペースバランスになったとしても、後方からでは届かない可能性がとても高いと思います。岩田騎手が落馬負傷で急遽石橋騎手に乗り変わっているので、これはあまり良い材料とは言えません。
コメント
いつも楽しく拝見させていただいております。
動画で18:13辺りからサウンドキアラの不安な点を上げてましたが、僕からもデータを2つほど
1.阪神牝馬ステークス(1400m時代も合わせ)の優勝馬の過去10年の成績が[0.0.0.9]
2.年明け以降OPクラスで3戦以上してた馬の過去10年の成績が[0.0.1.27]
となっております。(どちらもサウンドキアラは該当する)
あくまでもデータなので参考程度に・・・ですね。
僕は・・・切るかなぁ・・・まぁ馬体重を見てからですね。
個人的には調子云々を除けばアーモンドアイがずば抜けてあとは横並びと思っているので、当日悩みまくります(笑)むしろそれが楽しいんですよね!
まんぐ~すさん、こんばんは、コメントありがとうございます。
サウンドキアラ来ちゃいましたね。こういうデータって気づいた時には終わってるパターン多いですよね~。
今期好調な松山騎手が上手く乗りましたね、来週も楽しみです。
いつも読ませて頂いております。
やっぱりアーモンドアイでしたかー!
残念でしたねー…
実は私、切ってましたw
今回はサウンドキアラとラヴズオンリーユーを軸に相手5頭の10点でワイドでした。
なんとか16-18が取れましたので結果オーライでしたが、アーモンドアイ切っちゃダメでしたねw
冷や汗かきました。
ションボリルドルフさん、こんばんは、コメントありがとうございます。
アーモンドアイには逆らいたくなりますよね、僕は切った勇気は支持しますよ。そういう決断が絶対今後につながると思います。
ノームコアとのワイドは素晴らしいです、おめでとうございます。