2022年オークス 回顧。1番人気受難。

走破時計2:23.9    前半1000m60.6   上がり3F 34.8

まずは馬場状態ですが良馬場でした、朝の段階では稍重でしたが7Rから良馬場に回復。9Rの調布特別が2勝クラスの1800mで1;46.7、上がり最速は2着のノーダブルディップで34.7、このレースはスローからの5F戦だったので、上りは掛かっていますが、走破時計はまずまずで標準的な良馬場ですね。オークスでも上がり最速33.7が出ているので、標準的な良馬場で良いと思います。

上のグラフはラップタイムをグラフにしたものです、レース映像と見比べると面白いと思います。ラップタイムがマイナスになっているのはグラフ製作上の都合ですのでお気になさらずに。青は今回、赤は2021年オークスのグラフです。

まず今回サークルオブライフが凡走した理由がペースですね、昨年の赤のグラフに比べて向正面からジワジワペースを上げて行ったので、後方の馬が前に取り付くタイミングがありませんでした。展開解説で図を入れておきますが、昨年は4コーナーで1着ユーバーレーベンが、先頭から5馬身程に押し上げていました。ユーバーレーベンは初手では中段の後ろでしたから、ペースが上がらなかったことで押し上げていきました。

今年はラップ推移自体も向正面からジワジワ上がっていますし、向正面入り口で5馬身程あったニシノラブウィンクとパーソナルハイの差が、3コーナー入り口では1馬身程の差になっていました。なのでメイン集団は向正面でこのグラフよりも0.1秒くらい速いラップを踏んでいたはず。これでは後ろからでは届きませんね。

逃げたのはニシノラブウィンク、5馬身程離れてパーソナルハイがメイン集団の前から。中段の前からアートハウス、ラブパイロ―、スタニングローズ、中段のやや前からプレサージュリフト、エリカヴィータ、スターズオンアース。中段からナミュール、ピンハイ、ウォーターナビレラ。中段のやや後ろからベルクレスタ、ルージュエヴァイユ、中段の後ろからシーグラス。後方からライラック、ホウオウバニラ、サークルオブライフという並びでした。

まずスタートで大きなアクシデントがありました、アートハウスが大きく外に寄れたことで、横に玉突き状態になり、外からもナミュールが若干内側へ寄れたので、サークルオブライフが挟まれてしまい大きく遅れました。ペースを考えると、この遅れは致命的になりここでサークルオブライフのオークスは終わりでした。

外から押して押して逃げ体勢がニシノラブウィンク、ラブパイロ―も押していましたがスピードで見劣り、パーソナルハイは出たなりで、何が何でもという感じではありませんでした。ニシノラブウィンクが5馬身程離して逃げ、メイン集団の前からパーソナルハイ、アートハウスが2番手でその外にラブパイロ―。スタニングローズはアートハウスを見る位置でスムース。プレサージュリフトはスタート良く中段のやや前、この後ろに入ったのがスターズオンアースです。バラけて縦長になったので、最初の1,2コーナーを内から2.5頭目位を回して、距離ロスがありませんでした。1コーナーでピンハイが引いてくれたことが大きかったですね。

ナミュールがスタート決めて中段から、ウォーターナビレラは豊騎手が出して行かなかったので中段からでした、距離に不安があったんでしょうね。アートハウスが大きく外へ寄れたこと、ナミュールが若干内へ寄れたことで影響を受けたのが、ルージュエヴァイユ、ホウオウバニラ、サークルオブライフで、ルージュエヴァイユは何とか中段の後ろから、ホウオウバニラとサークルオブライフは諦めて後方からでした。

4コーナーです、ニシノラブウィンクがジワジワペースを上げながら先頭、パーソナルハイが2番手で、アートハウスがその外に出してスタニングローズがピッタリ追走。2馬身程間隔を空けて内からエリカヴィータ、プレサージュリフト、スターズオンアース。ナミュールはその後ろで最内でした。L3標識付近でも縦長で、サークルオブライフは後方でした。2021年はこの地点でユーバーレーベンが先頭から5馬身程、3着のハギノピリナもその2馬身程後ろでした。

直線Ⅼ2標識付近です、ニシノラブウィンクが先頭で、パーソナルハイとラブパイロ―が苦しくなり後退。アートハウスが2番手に上がりスタニングローズが追走。その後ろからスターズオンアースがスムースでした。ナミュールは内からで、プレサージュリフトと互角の脚で伸びてきます。エリカヴィータがこの辺から苦しくなりますね。ベルクレスタから後ろはこの地点で勝負権無し、ルージュエヴァイユが外からスムースでしたが6着まで。

直線L1標識付近です、ニシノラブウィンクがよく粘りました、残り100mまで踏んばっていましたから、距離適性を持っていましたね。アートハウスが先頭に並びかけましたが、この辺りで苦しくなり外からスタニングローズが先頭へ。その外からスターズオンアースが差し切りました。内からナミュールが伸びて3着、このL1標識付近からプレサージュリフトの減速率が大きくなり、ピンハイに交わされ5着でした。ピンハイはここからプレサージュリフトの外へ出します、ナミュールが外へ寄れプレサージュリフトが内へ寄れてコースが無くなりました。この進路変更はロスになりましたね、ただスムースでも3着はどうったでしょうか、届いてもギリギリかな~。

では1頭ずつ見ていきます。

1着はスターズオンアース、桜花賞馬ですから力を見せましたね。1,2コーナーを内から2.5頭目あたりで通過で来たことが大きく、大外枠を上手くこなせましたね。スタートのタイミングも良かったし、ルメール騎手が上手く馬群の切れ目を見つけ、ピンハイが下がってくれたことも幸運でした。この馬は桜花賞でも3コーナー入り口で内から2頭目に入れる幸運がありました。フェアリーS,クイーンCと内で詰まる不運があったので、その反動ですかね~。ただ1頭上がり3F33秒台に入れてきましたし、トップスピードの質と持続力の高さを見せましたね。

2着はスタニングローズ、さすがレーン騎手という騎乗でした、前半からスムースに運びロスなし、アートハウスの川田騎手をマークして交わしたまでは良かった、後ろから勝ち馬にマークされていましたから、力負けではありますね。お婆ちゃんがローズバドですから、血統的にも距離適性の良さを見せましたね。ただ2着まで同じとはね~。この馬もトップスピードの質と持続力を見せましたね。

3着はナミュール、左回りに替わって良さを見せてきましたね。L1で減速率が大きくなっているので、距離は2000mまでが良さそう、それでも自力の高さで3着は死守しましたね。もしかしたら持続力があまり高くないのかもしれませんね。一瞬は鋭い脚を使うので、瞬発力で勝負できる展開の方が良さそうですね。もちろん左回りで。

4着がピンハイ、小柄な馬で今回もマイナス4㎏、これでも最後はジリジリ着てプレサージュリフトを競り落としたので、持続力を見せましたね。L1で前が狭くなり進路変更したので、そのロスを考えれば高評価で良いと思います。キレキッレのトップスピードの質は持っていない感じですが、持続力は高いものを持っていますね。

5着がプレサージュリフト、スタート決めて中段のやや前からで驚きました。今後もこのスタートが出来れば成績が安定するでしょうね。L1で減速率が大きくなったので、距離は2200mまでと見た方が良いし、ベストは2000mまででしょうね。

馬券の方は縦目で撃沈しました、馬連だけでも2頭軸にしておけば良かったです。来週はダービーの予定です。

コメント

  1. そだしれいなす より:

    こんばんは。タテ目惜しかったですね~

    出走前の放馬トラブル。待たされた馬の消耗戦がここから始まっていましたね。可哀想でした(´;ω;`)
    サークルオブライフとアートハウスの汗の量が多かったです。
    サークルオブライフはおそらく一回拭いたのではないかと。
    注目していたホウオウバニラも本馬場入場から嫌がってたので、この状況では戦意喪失だったのかも。ポツン

    私の予想については、みややさんがコメントに困るレベルでなくてよかったですw
    ◎サークルオブライフと〇ホウオウバニラが仲良く殿を務める形にはなりましたが、
    〇ニシノラブウインクはなかなかの粘りを見せたので満足です(養分)

    来週もよろしくお願い申し上げますm(__)m

    • みやや より:

      そだしさん、こんばんは。
      馬券に落とし込むのは難しいですね。この時期の牝馬には嫌なアクシデントになりましたね。ただでさえ距離が未知数でしたから、長時間の待機は酷ですよね。
      ニシノラブウィンクは驚きました、三浦騎手のペースは絶妙でしたね。後半ジリジリ引き上げて58秒台にしたペース配分は、乗っている騎手を疑う程ですよ。これなら近いうちにGⅠ勝つんじゃないですかね~。