走破時計1:33.4 前半800m 46.5 上がり3F 34.9
まずは馬場状態ですが良馬場でした、直前に雨が降りましたが表記は良馬場でしたね。走破時計が1分33秒台で、昨日よりはややかかった印象ですね。直線はかなり馬場が荒れている感じで、上がり最速が1着のアルマヴェローチェで34.3でした。
上のグラフはラップタイムをグラフにしたものです、レース映像と見比べると面白いと思います。ラップタイムがマイナスになっているのはグラフ製作上の都合ですのでお気になさらずに。青は今回、赤はショウナンザナドゥが圧勝した未勝利戦のグラフです。
今回は平均バランスですが、中緩みが大きい。しかもL3まで12.0で2F戦になっていますね。こうなるとトップスピードの質が問われてしまい、ショウナンザナドゥには苦しい展開でした。未勝利戦をなぜ圧勝したのか、中緩みを小さくして他馬にも苦しい思いをさせて出し抜く、これがショウナンザナドゥの強みですね。今回は低レベルな新馬戦や未勝利戦のような展開で、本領を発揮できませんでした。
勝ったアルマヴェローチェはトップスピードの質を持ていましたね、しかも札幌で道悪を勝って来たように、荒れ馬場も得意ということなんだと思います。外からスムースだったので、この馬は2F戦というよりは、2.5F戦という感じで、瞬発力は見せていないと思います。
逃げたのはミストレス、リリーフィールド、モズナナスター、ショウナンザナドゥが先行。中段の前からメイデイレディ、ランフォ―ヴァウ。中段のやや前からテリオスララ、カワキタマナレア、アルマヴェローチェ。中段からダンツエラン、ブラウンラチェット、ミーントゥビー。中段のやや後ろからビップデイジー、スリールミニョン。中段の後ろからジャルディニエ、ジューンエオス。後方からコートアリシアン、クリノメイという並びでした。
スタート良かったのはリリーフィールドでモズナナスターも早かったですね。遅れたのはテリオスララ、ジューンエオス、コートアリシアンも遅かったですね。ダンツエランはミストレスに寄られて遅れてしまいました。
そのミストレスが促して逃げました、これで2F目が10.6とかなり速いラップになりました。リリーフィールドも短いところを走っていたこともあり、このペースで追走。ペースはハイペースではなく、中緩みを作って平均になりました。
ブラウンラチェットはスタート五分、外からアルマヴェローチェに前に入られた時に、頭を上げるような仕草があったし、揉まれ弱いのかもしれませんね。コートアリシアンはスタート遅く、掛かる可能性があるのでリカバリーは出来ず。内へ切り込んでいきました。
4コーナーです、ブラウンラチェットの手応えが悪く、ビップデイジーが内から前に出ます。アルマヴェローチェは中目をスムース、テリオスララは内でスムースでした。カワキタマナレアも手応えが悪く、促していましたが追走一杯という感じ。
直線L2標識付近です、外へ広がって直線に入って、各馬スムースでした。ミストレスが先頭で、モズナナスターが内から先頭に並びます。リリーフィールドもここまでは踏ん張っていましたが、外からショウナンザナドゥに交わされます。アルマヴェローチェが外からスムースですが、スッと加速する感じではなかったですね。ここではビップデイジーの方が加速が良かったですね。
直線L1標識付近です、ミストレスとリリーフィールドが粘るところを、内からモズナナスター、外からショウナンザナドゥが若干前に出て、テリオスララが中目から先頭に並びかけます。外からアルマヴェローチェとビップデイジーが並んで上がって来ます。
ここからリリーフィールドが一杯になり後退、ミストレスもここまででした。モズナナスターは残り100mで一杯。中目からショウナンザナドゥとテリオスララが並んで粘りますが、最後にテリオスララが凌いで3着。アルマヴェローチェとビップデイジーが抜け出し、アルマヴェローチェがスピードと持続力で優り差し切りました。
では1頭ずつ見ていきます。
1着はアルマヴェローチェ、中段からスムース、L3標識過ぎから加速しながら直線に入ってきたので、瞬発力は問われていませんね。この馬は札幌2歳Sで重馬場を勝ち切っています。今の京都はかなり馬場が荒れているので、この経験が生きましたね。
2着はビップデイジー、前走も京都外回りで快勝、この馬も馬場にマッチしました。この馬の場合は直線入り口ではアルマヴェローチェよりも良かったですね。内目から外へ出した時の加速は瞬発力の高さの表れ。L1でアルマヴェローチェに見劣たのは、荒れ馬場に対する適性の差でしょうね。
3着はテリオスララ、この馬も前走は京都外回り快勝してきました。荒れ馬場に対する適性は高そうですね。この馬の場合はトップスピードの質で見劣りました。
4着はショウナンザナドゥ、グラフのところで見た通り、この馬の場合は後ろに楽をさせてしまうと良くないですね。中緩みが一番の敗因で、乗り替わらないとダメですね。
5着はスリールミニョン、前半は後ろで足を溜められたので伸びましたが、馬場が荒れていて上がりも掛ったことが好走要因ですね。4着のショウナンザナドゥに0.3秒離されたので、このクラスではこの辺りが限界かも。
ブラウンラチェットは16着、マイナス12㎏で初輸送の不安が出てしまいましたね。揉まれ弱い感じもあったので、前哨戦を使って桜花賞へ行った方が良さそう。カワキタマナレアは18着、スタートも悪くなく中段よりも前に居ましたが、3コーナーでは手応えが悪くなり全く伸びませんでした。距離を敗因に挙げていますが、それにしては負け過ぎで、どこか痛めていないか心配ですね。
馬券の方はハズレ、展開と評価が全くかみ合わずで、お恥ずかしい結果でした。次回は朝日杯FSの予定です。
コメント
お疲れ様でした。
この時期の2歳戦は展開と馬場状況で簡単に着順が入れ替わるので難しいですね。
上位3頭は前走からの距離短縮組でしたが、朝日杯はどうでしょうかね?
また予想楽しみにしております。
カリメロさん、こんばんは、コメントありがとうございます。
サンプルが少ない上に、京都開催で例年のデータも使えませんからね。
ビップデイジーとテリオスララは荒れている京都での勝ち鞍があったし、アルマヴェローチェは札幌で道悪を勝っていましたから、馬場適性が重要だったんですね。
朝日杯も頑張りましょう。