2020年フェブラリーS 全頭評価。その5。

<ワンダーリーデル>・心肺機能はまぁまぁ、パワーは有る、瞬発力はまぁまぁ。

・トップスピードの質はまぁまぁ、持続力は高い。

”2018年BSイレブン賞”ではハイペースバランスを3,4番手の外から、直線は中目から伸びて1着、L2の11.8に反応して瞬発力はまぁまぁ。”2018年オータムリーフS”では平均バランスを中段の最内から、直線はⅬ1で一瞬待たされて3着まで、同じ位置に居たコパノキッキングと互角の動きで好評価。”2019年ジャニュアリーS”ではハイペースバランスを中段から、直線狭くなって3着まで、脚を余している。”2019年根岸S”ではハイペースバランスを中段やや前から、直線はジリジリ伸びたが5着まで、コパノキッキングにトップスピードで見劣ったがこの時は休み明け4走目。”2019年欅S”では平均バランスを中段から、直線はジリジリ伸びたが前を捉えきれずに3着まで、この時が休み明け。”2019年アハルテケS”ではハイペースバランスを中段から、4コーナー外から直線スムースに伸びて圧勝、まぁまぁのトップスピードの質と持続力の高さを見せた。”2019年グリーンチャンネルC”ではハイペースバランスを 中段の後ろから、直線は外からスムースにバテさして3着ま。”2019年武蔵野 S” ではハイペースバランスを中段のやや後ろから、3、4コーナーで最内を回し馬群に取り付いて直線はスムーズに外に出してから伸びて1着。”2019年チャンピオンズC”ではややスローバランスを後方から、3,4コーナー外目を回して直線スムースだが伸びずに凡走。”2020年根岸S”では平均バランスを後方から、3,4コーナー最内を回して直線入り口からやや強引に外に進路変更、流れ込むだけで凡走。

「フェブラリーSへ向けて」好材料:コース適性、休み明け2走目。 悪材料:特クラス負けの危険。

2018年BSイレブン賞は休み明け2走目、2018年オータムリーフSは休み明け2走目、2019年ジャニュアリーSは休み明け3走目。根岸Sは休み明け4走目、2019年フェブラリーSは休み明け5走目だった。休み明けはピリッとしないが休み明け2,3走目がベストで、それ以降は下降線というのがこの馬のパターンなのでしょう。この馬は非ノーザンF生産馬なのでどうしても外厩は弱い。

2018年オータムリーフではL2で勝ったコパノキッキングと同じ位置に居ながら、L1で前に詰まって待たされた分届かず3着だった。詰まった後も再加速しているので瞬発力はあるし、動き自体はコパノキッキングと互角だったので高評価。2019年ジャニュアリーSでは超ハイペースバランスを中段最内を回したとはいえ、直線狭くなりながらしっかり伸びた、1200とは言え心肺機能の高さと持続力は見せたので、稍重以上に悪化したマイルなら距離は持つはず。 2019年のアハルテケSでは重馬場になったことでマイルでも勝ち切れた、2019年武蔵野ステークスではハイペースバランスの1400m戦のようなレースになり 、 バテさす形で1着と展開次第ではマイルまで適性を見せている。2019年チャンピオンズCではでは後方から直線スムースだったが伸びずに凡走、1F長い。2020年根岸Sでは後方から直線入り口で最内から大外に進路変更、そこから伸びずに凡走、この時が休み明け。

好材料はコース適性で昨年のフェブラリーSこそ9着だったが、この時は先行する謎騎乗だったので度外視していいと思う。それ以外では武蔵野S、アハルテケS1着と好相性。今回は休み明け2走目で走り頃、この馬は非ノーザンF生産で休み明けが良くない。前走根岸Sも凡走したし、2019年欅Sが2番人気3着後にアハルテケSが4番人気で1着と一叩きされた方が良い。悪材料はクラス負けの危険で、昨年のフェブラリーS、チャンピオンズCでGⅠを凡走してしまった、ただ2019年武蔵野Sは走破時計が1:34.6と良馬場であることを考えると破格のタイム、時計の目途は立っているので後は展開次第。

<ヴェンジェンス>・心肺機能はやや高く、パワーはある、瞬発力は低い。

・トップスピードの質はまぁまぁ、持続力は高い。

”2018年花のみちS”ではハイペースバランスを中段から、直線入り口でスムースの外に出してバテ差し2着まで、1着はマテラスカイで3馬身半離されたが持続力は見せた。”2018年大阪スポーツ杯”ではハイペースバランスを中段やや前から、L4で馬なりに2,3番手まで上がり、直線L2の後半で後続を突き放して圧勝、重馬場だが前半33秒台で後半の持続力を見せた。”2018年室町S”ではハイペースバランスを中段から、4コーナー外を回してⅬ1で先頭に並ぶもオールドベイリーに差され2着、トップスピードの質はやや低い感じ。”2018年カペラS”ではハイペースバランスを中段やや後ろから、4コーナー外を回して直線バテ差すが4着まで、1着コパノキッキングには明確にトップスピードの質で見劣り。”2019年すばるS”ではハイペースバランスを押して押して先頭列で逃げ体勢、直線では早々に一杯になり凡走、並走して逃げたサクセスエナジーが圧勝しているので心肺機能は高くない。”2019年大和S”ではハイペースバランスをやや離れた中段の後ろから、4コーナー最内を回して馬群に取り付き直線は中目を通してバテ差し3着、同じ位置に居たヤマニンアンプリメには瞬発力とトップスピードの質で見劣り。”2019年ポラリスS”ではハイペースバランスを中段から、4コーナーL3付近から追い出して直線バテ差しで1着、動き出しが鈍い感じで早目に追い出すのが良さそう。”2019年天保山S”ではハイペースバランスをやや離れた4,5番手から、3,4コーナー外を回してバテ差し1着、後方からスマートアヴァロンに迫られたが1馬身半振り切った持続力はなかなか、重馬場の高速馬場が合うのかもしれない。”2019年プロキオンS”ではハイペースバランスを3番手で先行、直線は粘ったがトップスピードの質で見劣り3着まで。 ”2019年太秦S”ではハイペースバランスを中段から、3コーナー外からからジワっと上がって直線はバテ差し2着まで。 ”2019年みやこS”ではハイペースバランスを中段の後ろから、3、4コーナーから捲り追い込みに行き直線入り口で早目に先頭に立って押し切り1着 。”2019年チャンピオンズC”ではややスローバランスを後方から、3,4コーナー外を回して直線スムースだったが伸びずに凡走。”2020年東海S(京都)”ではややスローバランスを中段から、終始外を回して直線スムースに伸びて2着。

「フェブラリーSへ向けて」好材料:・・・。 悪材料:久々の府中。

適性の幅が広い馬でハイペースバランスを先行、差しどちらでも対応できる器用さを持っている、心肺機能がやや高いためにハイペースバランスを先行しても、容易にバテないし中段からのバテ差しになっても持続力の高さで差し込んでくる。2019年プロキオンSではハイペースバランスを先行したが、トップスピードの筆で見劣り3着にまで落ちている、 この時の1着がアルクトスなのでトップスピードの質はまあまあのレベル。2019年太秦S、2019年みやこSは久々の1800m戦だったが、ハイペースバランスの消耗戦になったことで集団の後ろから持続力を生かして好走している。トップスピードの質が問われない展開になったことで、心肺機能と持続力が生きた形になった。

2019年チャンピオンズCではややスローバランスを後方から進めてしまい、直線スムースだったが伸びなかった。上りは35.6なのでトップスピードの質はまぁまぁのレベルで持続力は高い事を見せた、問題は位置取りでややスローバランスで前が残る展開では届かなかった。2020年東海Sではややスローバランスを中段から進めて2着、終始スムースだったが前に居たエアアルマスを捉えきれず。キレッキレのトップスピードの質を持っていないので、スローバランスになると中段からでも届かないことは再三見せている、ペースに合わせてポジションを自在に取れればよいが、そこまでの器用さは持っていない感じ。

好材料は近走の好調さで、チャンピオンズCこそ届かず7着だったが、末脚はまぁまぁの物を見せたし、前走は中段から競馬が出来たことは好材料だと思う、ややスローバランスで差し切れなかったことは印象が悪いが、この時は2カ月弱の間隔開けでプラス6㎏とメイチの仕上げではなかった感じはある。これはチャンピオンズCの時と走破時計やラップ、上がりタイムを比べても全体的に落ちるので、100%の仕上げに期待は持てる。

悪材料は4年以上府中を走っていないし、中山の出走歴もないので輸送の不安はあると思う。左回り自体はチャンピオンズCで問題なかったし、プロキオンSで3着があるので不安なし。後は展開でインティのペースになって中段よりも後ろからだと届かないはず、インティから2馬身以内に居ないと差し切れない可能性が高いと思う。

モジアナフレイバーとミューチャーリーについては地方所属で分析不能。