2023年高松宮記念 回顧。田んぼ大好きなファストフォース。

走破時計1:11.5    前半600m35.6   上がり3F 35.9

まずは馬場状態ですが不良馬場でした、走破時計1:11.5はかなり遅かったですね。近3年は重馬場で2022年1:08.3、2021年1:09.2、2020年1:08.7なので、不良馬場らしい時計になりました。こうなると内外の有利不利は吹き飛んで、不良馬場の適性がモロに出た感じですね。今回は7枠の2頭がワンツーでしたが、3着には1番枠のトゥラヴェスーラ、終始最内を走って直線も内ラチ沿いから伸びてきました。2014年も不良馬場で、5番枠、17番枠、9番枠の組み合わせでした。

上のグラフはラップタイムをグラフにしたものです、レース映像と見比べると面白いと思います。ラップタイムがマイナスになっているのはグラフ製作上の都合ですのでお気になさらずに。青は今回、赤は2014年高松宮記念のグラフです。

ラップ的には平均バランスですね、オパールシャルムが押しても前に行けなかったので、押し出されるようにキルロードが逃げました。逃げ争いにならなかったし、逃げる気のない馬が逃げているのでペースが上がりませんでしたね。消耗戦とは言えず、1F目よりもⅬ1のラップが速いので、余力は残っているが速く走れない馬場という感じのレースだった。雪道のレースでハイパワーのスーパーカーがノーマルタイヤ、それに対してローパワーの軽自動車がスタッドレスタイヤで圧勝した、極端ですがそんなイメージのレースになりましたね。

逃げたのはキルロード、オパールシャルムが五分に出て押して押して促しましたが、進んで行かずに逃げられなかったので、キルロードが押し出されるように逃げました。内からウォーターナビレラ、中目にダディーズビビッド、外目にアグリまでが先行。その後ろからメイケイエールが掛かりながら中目、中段のやや前からヴェントヴォ―チェ、中目にファストフォース、外からウインマーベル。

中段からはトゥラヴェスーラ、ロータスランド、ナムラクレアが中目でファストフォースの後ろから。中段のやや後ろからピクシーナイトとトウシンマカオ。中段の後ろからディヴィナシオンとスタートで遅れたナランフレグ。後方からになったのがボンボヤージ、スタートがやや遅かったグレナディアガーズは、スタート直後に内へ入れて後方からでした。

4コーナーです、キルロードが先頭で、ウォーターナビレラが下がって出来たスペースにダディーズビビッドが入りました。ファストフォースはアグリの後ろで前から3列目、その後ろからナムラクレアがスムース。トゥラヴェスーラは中段のやや後ろの最内でした。

直線L2標識付近です、キルロードが先頭で、ダディーズビビッドとアグリが2番手。オパールシャルムが下がりファストフォースがやや内に流れたので、メイケイエールが一瞬ブレーキ、外のウインマーベルとナムラクレアはスムースでした。トゥラヴェスーラが最内でスムース、ナランフレグもスムースでした。

直線L1標識付近です、ファストフォースが外に寄れながらアグリを競り落とし、外からナムラクレアがスムース。トゥラヴェスーラは最内からスムースでした。ナランフレグもスムースで、外から追い込んできたのがグレナディアガーズでした。

では1頭ずつ見ていきます。

1着はファストフォース、この馬は前半が速いと良くないが、かと言ってキレッキレのトップスピードも持っていない。なので道悪が好条件なんでしょうね。もちろん不良馬場への高い適性があってこそなので、かなり特殊な馬ですね。

2着はナムラクレア、この馬は馬場や展開に関係なく、スプリントではしっかり好走してきますね。スプリンターとしてはこの馬が一番でしょうね。

3着はトゥラヴェスーラ、この馬も馬場適性がドンピシャでしたね、鼻出血の過去があるので、繰り返さないか心配でしたが問題なかったです。

4着がナランフレグ、昨年の勝ち馬ですが今年は更に馬場が悪化、届きませんでしたね。スタートが良くなかったので、今後も届かないレースが続きそう。

5着はグレナディアガーズ、スタートイマイチですぐに中目に入れました。フランケル産駒ということで、こういう馬場は合うんでしょうね。

馬券の方はハズレ、ここまで馬場が悪化すると、展開予想ではなく適性の予想になってしまうんですね~。次回は大阪杯の予定です。

コメント

  1. そだしれいなす より:

    ナムラクレアも安定ですが、わがファストフォースもフロックではないのだということで何卒…m(__)m、一昨年のCBCが衝撃的でしたが、中段からの競馬を覚え、昨年のCBC賞でレコード奪われ大敗したテイエムスパーダとも決着をつけ、着順を上げていき、ついにG1勝利。ファストフォースはワシが育てた…でなんでウォーターナビレラ軸なんやっていう(´;ω;`)

    大阪杯は今のところやはり関西に強いダノンザキッドとノースブリッジorジャックドールからかなあ。!一週前追切ではジャックドールが馬体増で<ノースブリッジ。豊騎手の逃げを許したとしても岩田父ならイズジョーのように忍び差しがあるかも。
    ラーグルフは鞍上交代が…。ジェラルディーナも鞍上不安。ダノンザキッドも横山和ですが、輸送なくタイホのような出し方をしてくれたら充分かなと。とにかく下位メンバーの鞍上入れ替えは混戦の予兆ですかね。 長文失礼~では。

    • みやや より:

      そだしさん、こんばんは。
      ファストフォース凄いですね、フロックではないと思いますが、いつ走るか不明なところが困りものですね。
      ナビレラは良馬場で休み明け2走目の時に返してもらいましょう。
      大阪杯は”我らがダノンザキッド”しかないでしょう!地元なら騎手不問だと思うので、1頭軸の予定です。