2019年菊花賞 全頭評価 その2。シフルマン叩き良化型。

まず初めに2019年菊花賞 全頭評価 その1。のザダルの項目で訂正があります。「この馬は非ノーザンF生産馬なので休み明けはあまり期待できなかったが」と書きましたが、この馬は<隠れノーザン>でした。セントライト記念の予想で自分で描いておきながら忘れるとは、なんともお恥ずかしい事です。以後気を付けます。また早々にコメントでご指摘いただきました、フェアレディ―さん本当にありがとうございます。

それでは菊花賞の全頭評価その2です。

<シフルマン>・心肺機能は不明、パワーはある、瞬発力はまぁまぁ。

・トップスピードの質は低く、持続力は高い。

”未勝利戦”ではスローバランスを中段のやや前から、3,4コーナー外を回して直線中目からスムースに抜け出して1着、L3から11秒台にに入りL1まで落とさなかったので持続力はある。”フリージア賞”ではスローバランスをやや離れた単独2番手先行、直線スムースに抜け出したが2着、1着アトミックフォースにトップスピードの質で見劣り。”若葉S”ではスローバランスを2番手先行、直線入り口で先頭に立ったが1着ヴェロックスにあっさり交わされ、2着ワールドプレミアにもゴール前でかわされ3着、トップスピードの質で見劣り、持続力でもやや見劣った。”早苗賞”ではスローバランスを3番手先行、L4から11秒台に入るラップで圧勝、L1は12.8まで落しているので持続力はまぁまぁの部類、翌日の石打特別が牝馬限定500万条件で、1:46.9なのでタイムも評価しにくい。”2019年京橋特別”ではスローバランスを3,4番手先行、直線最内で狭くなったがこじ開けて1着、次の11R垂水Sで1:45.1が出る馬場なのであまり評価はできない。”神戸新聞杯”ではスローバランスを逃げて6着、終始マークされてしまい高速馬場でトップスピード戦に巻き込まれてしまった。

「菊花賞へ向けて」好材料:休み明け走目。悪材料:ヴェロックスとの間に何頭は入るか。

これまでの戦績でトップスピードの低さは再三見せていて、フリージア賞でアトミックフォースに差されてしまったのは印象悪い、この感じだとトップスピードの質が問われない展開を自分で作る必要が出てくると思う。まぁまぁの瞬発力を見せたのが京橋特別で、L4で11秒台にに入れながらL3で12秒台に落とし、L2で再度11秒台に入れる2段階加速戦になっている、もちろん阪神内回りなのでL4からずっと下りだからこそではあると思う、下りを利用すれば瞬発力で見劣ることはない。持続力が高いのは再三見せているが、トップスピードの質が低いので先行して差されてしまったのが、フリージア賞であり若葉Sだった。この馬は非ノーザンF生産のハービンジャー産駒なので休み明けは良くない、それが出たのが神戸新聞杯でこの時が3カ月の休み明けだった、もちろん展開もかみ合わなかったが。

好材料は休み明け2走目、この馬は非ノーザンF生産のハービンジャー産駒なので休み明けは良くない、今回は一叩きされてピリッとするはず。半兄にシャンパーニュという馬が居て、この馬は菊花賞が15着だった、この時は使い詰めだったので度外視ていいと思う。その後休み明けでフレッシュな状態の万葉Sを2着しているように、血統的に京都3000mは合う可能性がある。

悪材料はクラス負けの危険で、前走の神戸新聞杯でもサートゥルナーリアには1.1秒離されたが、2着のヴェロックスには0.6秒差だった、若葉Sでもヴェロックスと0.6差だったので、まともにやればこの差は埋まらないと思う。ただ上手く逃げてしまえば展開を味方に付けられるのでこの差を詰めることは可能だと思うが。この0.6秒差に何頭の馬が入ってくるかがこの馬の不安材料ですね。

<タガノディアマンテ>・心肺機能は高くない、パワーはある、瞬発力は低い。

・トップスピードの質は低く持続力は高い。 ・血統的に重馬場は合いそう。

”きさらぎ賞”ではスローバランスを後方から、L3から仕掛けて長くいい脚を使って2着。”スプリングS”では平均バランスを中段後ろ外から、直線はバテ差しで4着まで。”皐月賞”では平均バランスを後方から、4コーナーで大外を回してロスが多かったが6着まで。”京都新聞杯”ではややスローバランスを先行、4F戦で5着まで、休み明け4走目の疲労も考えられる。”ダービー”では離れた追走集団の後方から実質スローバランス、直線は伸びず。”セントライト記念”では重馬場で平均バランスを中段やや後ろから、3,4コーナー外を回して直線スムースだったが、トップスピードの質で見劣り、内の方が伸びる馬場や休み明けも敗因。

「菊花賞へ向けて」好材料:休み明け2走目。悪材料:近走イマイチな成績、騎手。

スローバランスでは良いんだけど、トップスピードの質も高くはないので京都新聞杯では苦戦した、もちろんこの時も休み明け4走目で疲労はあったはずだが、相手弱化で勝ち切らなければいけないレースだった、まぁステゴ系は相手が弱くなると取りこぼすところがあるが。皐月賞では平均バランスを後方からになり自身はスローバランス、3,4コーナーで大外を回した割には、よく頑張ったなと思ったが、上位4頭には離されている、この辺りがトップスピードの足りない部分かな。お父さんのオルフェーブルは不良馬場のダービーを勝ち、重馬場の凱旋門賞で2年連続2着、おじいちゃんのキングカメハメハも重馬場のすみれSを圧勝しているので、血統的に重馬場は期待が持てる。

一夏越したセントライト記念では中段の後ろからになり、3,4コーナー外を回すロスの大きい競馬になったがジリジリは伸びていた。内優位の馬場だったし休み明けでもあったので6着はまぁまぁだが。この馬は非ノーザンF生産馬なので休み明けは良くないと思う。

好材料は休み明け2走目での上積み、非ノーザンF生産馬だから休み明けよりは期待できると思う。悪材料は好走すれども連に絡まない成績で、後方からになることが多いのでどうしても届かないことが多い。騎手も田辺騎手で昨年のジェネラーレウーノが酷かったので期待はできないかな~。

<ナイママ>・パワー型で心肺機能と瞬発力は低い。・トップスピードの質が低く芝では苦しい。        ”

コスモス賞”では稍重でトップスピードの質が問われずパワーで押し切り。”東スポ杯2歳S”ではスローペースを先行してトップスピードの質で見劣り大敗。

「菊花賞へ向けて」

ここでは無理。無事に回ってきてください。

<ニシノデイジー >・心肺機能とパワーの両立型で瞬発力はやや高い。

・トップスピードの質は高く、持続力は高い。・掛かる。

”札幌2歳S”ではハイペースバランスを中段から、直線バテ差しで1着、この時の3着がクラージュゲリエ。”東スポ杯”ではスローバランスを中段から、直線では馬群を割って1着。”ホープフルS”ではスローバランスを中段から、直線前が空かずにサートゥルナーリアに瞬発力で見劣り3着。”弥生賞”では平均バランスを中段からかなり掛かりながら、直線はジリジリしか伸びず、この時が休み明け。”皐月賞”では平均バランスを中段から、掛かっているのに外に出す謎騎乗で凡走。”ダービー”では離れた追走集団の中段から実質スローバランス、直線は内からスムースに伸びたが4着まで。”セントライト記念”では重馬場で平均バランスを後方から、3,4コーナー外を回して直線スムースだったが、届かず5着まで。

「菊花賞へ向けて」好材料:騎手強化。悪材料:初輸送。

札幌2歳Sが強かった、ハイペースバランスを後方から勝ち切っている、これで心肺機能の高さ、持続力の高さを見せている。東スポ杯では内枠から直線で詰まりながらも差し切って1着。ホープフルS、弥生賞の2レースは内枠から掛かりながら、直線勝負に行くも詰まってしまう。それでもホープフルSではL1で瞬発力見せて3着までは来ている、もちろんサートゥルナーリアには見劣ったが、レース内容は良かったと思う。

で問題の皐月賞、詰まった反省からなのか掛かっているのに馬群の外に出してしまい凡走。馬群の外からでは掛かって勝負にならないのはこのレースで露呈してしまった。重馬場の弥生賞でも掛かっていたので、馬具などで矯正したいところですね、もしくは去勢かな~・・・。東スポ杯では2カ月強の間隔開けでプラス12㎏だったにも関わらず、まぁまぁのトップスピードと高い持続力を見せたし、ホープフルSではサートゥルナーリア程ではないが、まぁまぁの瞬発力も見せている。気性だけが不安材料になる馬ですね。

好材料はルメール騎手への乗り替りで、これは大幅なプラス材料、デビューからオーナーの恩情で勝浦騎手が乗っていたが、さすがに我慢の限界だったようで乗り替りを決断してきた。酷い騎乗が多かったのでこれは致し方ないと思うし、ルメール騎手がこの馬をあっさり乗りこなしてしまう可能性は十分ある。悪材料は関西圏への輸送が始めてな点で、高木厩舎の馬なのでここは大きな不安材料。