2021年セントウルS 全頭評価。その3。

下線は加筆・修正した箇所です。継続してお読みいただいている方は、下線の部分だけお読みください。

<ジャスティン>・心肺機能は高い、パワーは有る、瞬発力は低い。  

・トップスピードの質は低く、持続力はまぁまぁ。

レース名 着順 内容
クリスマスローズS 9着 ハイペースバランスを中段やや前から、3,4コーナー中目を回して直線スムースだったが伸びずに凡走。前半33秒台で前に行けなかった。
なずな賞 1着 平均バランスを逃げ切り。心肺機能は見せた。
橘S 5着 ややスローバランスを2番手先行、3,4コーナー内目を回して直線スムースだったが伸びずに凡走。トップスピードの質が低いことを見せた。
葵S 15着 平均バランスを2番手先行、3,4コーナー中目を回して直線スムースだったが伸びずに凡走。前半34.0で押して押して先行、直線早々に一杯になったので、前半無理をし多分1F長くなった感じ。
2021年函館SS 16着 ハイペースバランスを中段の前から、3,4コーナー内目を回して直線入り口で一杯になり凡走。芝のスピードには心肺機能が追い付かなかった感じ。
総評
クリスマスローズSは前半が速く逃げられず、直線も伸びなかったのはトップスピードの質が低いからだと思う。なずな賞では逃げ切っているので心肺機能は見せた。函館SSでは芝適性の低さを見せた、スピード負けした感じで、ハイラップを刻むとAT値をあっさり超えてしまう感じ。

「セントウルSへ向けて」好材料:なし。 悪材料:芝適性。

好材料はなし、悪材料は芝適性の低さで、これは函館SSで見せている。苦肉の策でここを使ってきた感じ。

適性:梅

<シャンデリアムーン>・心肺機能はやや高く、パワーは有る、瞬発力は低い。

・トップスピードの質は低く、持続力はまぁまぁ。

レース名 着順 内容
UHB杯 14着 ハイペースバランスを2番手先行、3,4コーナー内目を回して直線スムースだったが伸びずに凡走。この時休み明け。
長篠S 3着 ハイペースバランスを逃げて3着、スタートイマイチだったが休み明けの影響もあったはず。
バーデンバーデンC 6着 稍重でハイペースバランスを中段の前から、3,4コーナー外目を回して直線スムースだったが伸びずに凡走。この時休み明け。
しらかばS 1着 ハイペースバランスを逃げ切り。スタート五分で押して押して逃げ体勢だった。
2021年UHB賞 6着 平均バランスを中段やや前から、3,4コーナー内目を回して直線スムースだったが伸びずに凡走。
総評
UHB杯、長篠S、バーデンバーデンCでは休み明けで良くなかった、スタートもいつもよりも遅く持続力も劣っていた。しらかばSでは逃げ切り、2着のショウナンアリアナがL1標識付近で一瞬待たされているので、高評価までは出来ないかな~。L1も12.3まで落しているし、持続力も高いとは言えない。2021年UHB賞ではスタート五分から中段のやや前、すぐに控えてしまいトップスピードの質で見劣り。

「セントウルSへ向けて」好材料:距離適性。 悪材料:クラス負けの危険。

好材料は距離適性で、1200mは4-0-2-4で好材料。悪材料はクラス負けの危険で、前走は52㎏でチャンスだったが、早々に逃げを諦めてしまい凡走した。平均バランスにも拘わらず無理やりにでも逃げなかったので、騎手のペース認識の悪さが出た。3勝クラスをクリアしたしらかばSだが、2着のショウナンアリアナがスムースでなかったし、いきなりGⅡでは苦しいと思う。スタートが速くないので内目の枠を引いてしまうと危険度が増す。

適性:梅

<タイセイビジョン>・心肺機能はまぁまぁ、パワーは有る、瞬発力はまぁまぁ。

・トップスピードの質は高く、持続力も高い。

”新馬戦”ではハイペースバランスを中段から、3,4コーナー外を回して直線スムースに伸びて圧勝。”函館2歳S”ではハイペースバランスを後方から、3,4コーナー最内を回して直線内目から抜けて2着、脚を余している。”京王杯2歳S”ではややスローバランスを中段からやや掛かり気味、直線は中目から抜け出し圧勝。”2019年朝日杯FS”ではハイペースバランスを中段の後ろから、3,4コーナー外を回して直線スムースだったが2着まで。”アーリントンC”では稍重でハイペースバランスを後方から、3,4コーナー中目を回して直線内からスムースに伸びて差し切り。”2020年NHKマイルC”では平均バランスを3番手先行、3,4コーナー最内を回して直線スムースだったが伸びきれずに4着。”2020年富士S”ではハイペースバランスを離れた追走集団のやや前から、3,4コーナー内目を回して直線スムースだったが4着まで。”2020年マイルCS(阪神)”ではスローバランスを中段から、3,4コーナー中目を回して直線スムースだったが伸びずに凡走。”2021年京都金杯(中京)”はややスローバランスを3番手先行、3,4コーナー中目を回して直線スムースだったが4着まで。”2021年京王杯SC”では平均バランスをやや離れた追走集団の中段の後ろから、3,4コーナー中目を回して直線スムースだったが伸びずに凡走。”2021年CBC賞(小倉)”ではハイペースバランスを中段から、3,4コーナー内目を回して直線一瞬詰まってしまい4着まで。

「セントウルSへ向けて」好材料:距離適性。 悪材料:クラス負けの危険、騎手弱化。

新馬戦ではハイペースバランスを外から捲り追い込みでねじ伏せてしまい圧勝した、心肺機能と持続力の高さを見せている。函館2歳Sもハイペースバランスで後方からだが自身平均バランスくらいでは入っている、これを終始最内を回して直線入り口でやや待たされてしまい、離された2着までだったが脚を余した印象が強く距離が短かった。京王杯2歳Sではややスローバランスを中段から進めて圧勝、直線でのトップスピードの質と持続力の高さを見せた。特にトップスピードの質はL2で10.9くらいを出しているし、L2標識まで前が壁だったのでまぁまぁの瞬発力も見せている。一点引っ掛かったのがやや掛かっていたことで、1200mからの延長だったのでペースが遅かった可能性がある。2019年朝日杯FSではかなりのハイペースバランスを中段の後ろから、3,4コーナー外を回した分のロスが大きかったが1着サリオスには完敗、L1でやや減速が大きかったので1400mがベストの可能性が高い。

アーリントンCでは稍重でハイペースバランスを後方からだったが、自身も平均かややハイペースバランスに入っていたはずで、これを差し切っているのは改めて心肺機能の高さを見せた。NHKマイルCでは平均バランスを先行、自身ややスローバランスに入っていたはずで馬場を考えると遅かった感じ。これでL2の坂で伸びを欠いているので1400mベストでマイルでは1F長いのかもしれない。もう一点考えられるのが疲労の影響で、この馬は休み明けは1着、休み明け2走目で2着以下というのを繰り返している、休み明け2走目なので肉体的な疲労というよりも、精神的な疲労の可能性が高く、フレッシュな状態の方が好走する可能性がある。

2020年富士SではL1から減速してしまって4着だった、このレースはハイペースバランスだが離れた追走集団のやや前で、心肺機能は問われていない。L1での失速を見ると距離適性が出た可能性が高い。2020年マイルCS(阪神)ではスローバランスを中段から、直線全く伸びずに凡走しているので、距離の可能性がある。2021年京都金杯(中京)ではややスローバランスだが、大きな中緩みがないペースで4着、この時はプラス22㎏だったので4着でも高評価。2021年京王杯SCでは平均バランスをやや離れた追走集団の中段の後ろからで掛かっていた、ルメール騎手が差しに回ったので届かない位置だったが、掛かって自滅しているので外枠は良くない。

2021年CBC賞では中段から、直線一瞬詰まってしまい4着だったが、スムースでも3着くらいだった。ヨカヨカが苦しくなって内に切れ込んだことでスペースが無くなったが、再加速は出来ているので瞬発力は見せている。

2020年マイルCS、2021年京都金杯、2021年京王杯SCで共に7枠、これで前半掛かっていたので外枠では折り合いが付かない。

好材料は距離適性で、1200mは前走初めて走って4着だったが、直線詰まっているし、1200mのペースでは内枠もあり折り合いが付いていた。悪材料はクラス負けの危険で、古馬になってピリッとせず結果が出ていない。今回は石橋騎手に手が戻る、前走は川田騎手だったの大幅な騎手弱化であることは否めない。あとは枠次第かな~。

適性:竹

<ナランフレグ>・心肺機能はやや低く、パワーはやや低い、瞬発力は低い。

・トップスピードの質はやや高く、持続力はやや高い。

”2019年セプテンバーS”では平均バランスを中段の前から、3,4コーナー中目を回して直線スムースだったが伸びずに5着。”2019年奥多摩S”ではスローバランスを中段やや後ろから、3,4コーナー中目を回して直線外からスムースだったが届かず7着。”2020年浜松S”ではややスローバランスを中段の後ろから、3,4コーナー中目を回して直線外からスムースに伸びて差し切り。”2020年シルクロードS”ではハイペースバランスを後方から、3,4コーナー外目を回して直線外からスムースに追い込み3着。”2020年春雷S”ではややハイペースバランスを中段のやや後ろから、3,4コーナー外目を回して直線スムースだったが伸びずに6着。”2020年朱鷺S”ではハイペースバランスを後方から、3,4コーナー内目を回して直線内から外へサイドチェンジしたが伸びずに凡走。”2020年信越S”では平均バランスを後方から、3,4コーナー内目を回して直線外からスムースだったが伸びずに凡走。”2021年淀短距離S”では平均バランスを中段から、3,4コーナー内目を回して直線前が壁になってから伸びて2着。”2021年春雷S”ではハイペースバランスを後方から、3,4コーナー中目を回して直線入り口でやや狭くなり伸びなかった。”2021年鞍馬S”ではハイペースバランスを中段の後ろから、3,4コーナー内目を回して直線スムースに伸びて2着。”2021年TVh賞”ではややハイペースバランスを後方から、3,4コーナー中目を回して直線ス入り口で詰まってしまい4着まで。”2021年朱鷺S”ではややハイペースバランスを後方から、3,4コーナー内目を回して直線進路変更したが凡走。

「セントウルSへ向けて」好材料:コース適性。 悪材料:クラス負けの危険。

<心肺機能について>春雷Sではややハイペースバランスを中段のやや後ろから、自身も平均バランスくらいに入っていて、直線スムースだったが伸びがイマイチ、後ろから一気に交わされているので心肺機能はあまり高くないと思う。

<パワーについて>中山ではダートを含めて3走して全て凡走しているし、奥多摩SでもL2の坂では前に付いて行くのがやっと、L1が坂上でここでジリジリ差を詰めているので、パワーはやや低いと思う。浜松Sは中京でL3が下り坂なので、勢いを付けられれば克服できそう、なので阪神は問題ないと思う。

<瞬発力について>2021年TVh賞では直線入り口で詰まって凡走、再加速に手間取る感じがあったので、瞬発力は低い。2021年朱鷺Sでも直線で進路変更して伸びなかった。

<トップスピードの質について>奥多摩SのL3,L2のレースラップが10.9でこれに追走しているので、高くはないが低くもないと思う。この時は1400では珍しい程のスローバランスだったし、浜松Sでも1200でややスローバランスなので、流れた時に速い上がりを使うには後方に位置しないとダメ。これがシルクロードSで後方からだったので、この馬のトップスピードの質では届かなかった。2020年信越Sでは平均バランスを後方からで届かず、トップスピードの質が高くないことを見せた。2021年鞍馬Sでは中段の後ろから2着、ハイペースバンスで4コーナーで内から外へスムースにコースを取れたので恵まれていた。

<持続力について>シルクロードSでは自身ややスローくらいのはずなので、あまり高い評価はできないがシッカリとL1まで伸びてはいるので、やや高いという評価で良いと思う。2021年淀短距離Sでは中段から進めて2着、直線前が壁になったがL1でしっかり伸びたので持続力は見せた。

<その他について>新潟、中京、京都での好走歴から、恐らく坂上ゴールを苦手にしている。2020年シルクロードSと2021年鞍馬Sは外枠で、直線外からスムースだった。2021年淀短距離Sでは内枠で中段から、直線で進路変更しているが、L1の減速地点だったので影響がなかった感じ。

好材料はコース適性で、中京1200mは1-2-0-0で好相性。特に鞍馬Sでは同斤量のクリノガウディ―と0.1差なので高評価。悪材料はクラス負けの危険で、GⅡは初めて、クリノガウディ―との差を考えれば大きな不安はないが、クリノガウディ―が左回りはあまり良くないので、不安はある。枠が大きな不安材料で、当然内枠では大きな割引が必要。

適性:竹